某巨大オークションサイトで、タカラヅカを検索してみましょう。
 ジャンルは、

オークション > チケット、金券 > 興行チケット > パフォーミングアート > ミュージカル > 宝塚

 です。
 ええ、「宝塚」ってカテゴリがあらかじめ、ちゃんとあるのよ。

 そこを見れば、ヅカのチケットはもとより、グッズだのいろーんなものが出てきます。

 わたしはときおり、ここをチェックします。
 びんぼーなので、安いチケットはないか、お買い得なものはないかと眺めてみるのですわ。

 カテゴリが「宝塚」なので、ヅカ以外のものは基本的に存在しません。
 だって、出品者が自分で「宝塚」というカテゴリを選んで出品するわけだからね。
 畑違いのモノは、ありません。あっても売れないから、意味ないし。

 だからその出品物は、目を引いた。

 ワタルくんのあの恥ずかしいポスター写真が反乱するなかで、ぽつんとひとつ、みょうちくりんなものが、ある。

 その画像に載っている商品はどっから見ても、「写真」でできていない。
 イラストだ。
 しかも、マンガ絵だ。

 しかも、うすっぺらい本だ。
 マンガ絵のついた、うすっぺらい本。

 わたしにはひとめでわかる。

 同人誌だ。

 宝塚カテゴリで、同人誌?!

 ちょっと待ってくれ、それは勘弁してよ。と、ヅカ同人誌を出したことのある身では震えてしまう。
 だが、その写りの悪い画像を見て、直感的に、わかるのだ。
 わかって、しまうのだ。

 あれって、サンジくんじゃん。

 はい。
 『ONE-PIECE』の、色男コック、サンジ。

 ななななんで、宝塚のオークションに、サンジの同人誌がっ?!

 その出品物を個別に見てみると、ほんとに、ふつーに、ただの、同人誌でした。ワンピの。ゾロサン本。
 ヅカとは、なんの関係もない。

 なのに何故か、カテゴリは「パフォーミングアート > ミュージカル > 宝塚」。

 なに考えてんだ出品者?!
 と思って履歴を確認して、納得。

 その人は同人誌の売買ばかりをしている人でした。
 されど1回だけ、ヅカのチケットを出品していました。貸切公演だし、本人の興味とは関係なく手に入ったチケットじゃないかな?
 そのたった1回の出品物を「宝塚」カテゴリで出したがために、次に同人誌を出品するときにカテゴリを戻すのを忘れた模様。
 同人誌は同人誌で、ちゃんとカテゴリは別にあるのに……。

 あー…………。

 最初に見つけてから、すでに1週間経過してるんですが、まだカテゴリ直ってません。
 いまだ、ゾロサン本は「宝塚」の中をぐるぐる回っています。

 つか、売れねーよ、そんな……。

 なまじ『ONE-PIECE』だからなあ。
 ヅカしか知らない善良なおばさまやおばーさまが、「あら、これは息子(孫)が好きなマンガの本だわ」とかまちがって見ちゃうかもしれないじゃんかぁ。
 ゾロサンだよ、やほひだよ。

 なにより、そんなカタチでさらされているサークルさんに心から同情。つーか、こえぇ。
 心底、こわいよ。ジャンルのまったくちがう、シャレの通じなさそうな大人のもとで自分の同人誌がさらされるなんて状況を考えたら。
 売った同人誌が、どんな扱いを受けるかなんて、作り手には計り知れないことだからなあ。ぶるぶる。

 

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