カップル不可!@冬祭り1日目。
2003年12月28日 オタク話いろいろ。 その昔、わたしがまだぴちぴちの若い娘さんだったころ。
某社の某賞(正式名称は忘却の彼方)に応募して、入選だか佳作だかになった(それすら忘却の彼方)。賞品は、「ペアで北海道旅行」だった。
タダで北海道! わたしは大喜びで、当時いちばんの仲良しだったぺーちゃん(女の子)を誘い、北海道へ旅立った。秋の北海道はそりゃー美しかったさ。
問題は、その旅行でのあるホテルで起こった。
露天風呂で雪景色を堪能したわたしとぺーちゃん。
浴衣に丹前を着込み、部屋でくつろいでいた。ふたりで使うのがもったいないよーな広い和室だ。
そこへ、布団係のおじさんが現れた。
ぺーちゃんは鏡台に向かって、髪のお手入れに余念がない。だもんで係のおじさんは、ぼーっと暇そーにしているわたしに、聞いてきた。
「布団は、くっつけて敷いていいですか?」
質問の意味が、よくわからなかった。ので、まんまの意味に取った。
「はい、お願いします」
こんな広い部屋で、隅と隅に離れて布団を敷かれても、寂しいしな。ふつーにふたつ並べて敷いてくれれば、それでいい。
てな気持ちだった。わたしは。
だが。
係のおじさんが仕事を終えて部屋を出ていったとき。
わたしたちは、唖然とした。
広い大きな布団が、部屋の真ん中にひとつ。
ひとつだけ。
そしてその広い布団には、枕がふたつ。
ダブルベッドならぬ、ダブル布団が敷かれていた。
さあ、この広い布団で抱き合って眠りなさい。てゆーかどーぞえっちしてください。
という布団が、スタンバイ完了でわたしたちを待ちかまえていた。
なんで、女の子ふたりで泊まってて、ダブル布団なの?! えっちOK状態なのっ?!
「ねえねえ、緑野。アンタさあ、男とまちがえられたんじゃない?」
そーゆーことなんですか、布団係のおじさんっ?!
だからあたしに聞いたんですか、「今日えっちすんの? するならソレ用に布団セットするよ」と? 女の子のぺーちゃんではなく、男のあたしにっ?!
20代前半のぴちぴちの若い娘を捕まえて、男とまちがえただとうっ?!
風呂上がりですっぴんで浴衣を着たわたしは、そんなに性別不明ですかっ?!
たしかにカラダはでかいし、チチもないけどなっ。髪も短かったけど! つーかあのころはベリーショートだったよーな気もするが、襟足刈り上げていたよーな気もするが、それにしたって風呂上がりで浴衣だよ? 女の色気が出ててもいいよーなもんじゃないか。たしかに色気なんかまったく持ち合わせてなかったよーな気もするが……えーとえーと。
とにかく。
わたしたちの目の前に、ダブル布団。
ぺーちゃん、大ウケ。畳に突っ伏してひーひー笑う。
「緑野が、緑野が男にまちがえられたー。えっち用の布団敷かれたー。どーしよー、アタシ、緑野に襲われるー」
襲わねえよ。怒。
「ちょっと待ってよ、べつに、男とまちがえられたとは限らないじゃない。レズだと思ったのかも!」
と、わたしは反論。
一旦笑い止んだぺーちゃんは、また新たに吹き出した。
「緑野が、レズの男役にまちがえられたー。えっち用の布団敷かれたー。アタシ、緑野に襲われるー」
だからなんで、あたしが男役なんだっ。
てゆーか、わたしが男だろうと男役だろうと、アンタはわたしの「カノジョ」という設定なのよ? それに関して異論はないの?
「どっちにしろ、アタシは『女の子』ってことだもん。男だとか男役にまちがえられたわけじゃないからいいもん」
どーゆー理屈だー。
いや、たしかに、この場合立場がないのはわたしだ。
てゆーか失礼だぞ、布団係!
みなさん、女同士でふたり旅も危険ですよ。
ふたりでホテルに泊まったら即カップル認定されちゃうんですよ! 温泉だとかカニ食い放題ツアーだとかもダメですよ。ふたりでいたら、イコール恋人同士なんだもん! あのときわたしたちは、そーゆー扱いを受けたんだもん!
みなさんも気をつけてくださいねっ。
とゆー昔話を何故今するのか。
『巌流』千秋楽と冬コミ旅行。
わたしとWHITEちゃんは、ついうっかり、ホテルを取るのを忘れていたのだわ……。
気がついたのは、12月も半ば。
とーぜん、そんな時期では、いつも使っているホテルは全室満員、お断り。
1からホテルを探さなくてはならない。
安くてきれいで、交通の便がよくて、青年館にも有明にもたやすく行けること。
ネットで検索して、候補を探す。
すると。
……検索条件の「大人2人で1部屋」というのと、「安い値段」がいけなかったのだと思う。
ヒットするのはひたすら、「シティホテル」だった……。
「WHITEちゃん、こーなったらふたりでダブルベッドで眠るかい?」
と、わたしがメールをすると、
「ベッドはひとつでもいいけど、掛け布団はふたつないとこまるわ。私は寝相悪いから布団取っちゃうよ」
と、返事が来た。
WHITEちゃん……。
本気で返さないでください……わたしゃ、冗談で言ったんだよ。女ふたりでシティホテルなんてごめんだよ。ひとつのベッドはべつにかまわないが、カップルしかいねーロビーやエレベータを女ふたりで使うのが嫌だ。それに、チェックインもアウトもわたしがすることになるんだろーから、男たちの間にひとりまじって(女は後ろで待っているからな)チェックインするの嫌だよ。
てか。レズのカップルだと思われたら、もっといやだ。
性嗜好は個人の自由だから他人様がどうであってもかまわないが、わたし個人がチガウのにソウだと思われるのは嫌だぞ。
なまじ昔、男だか男役だかに間違えられた過去があるだけにな。
WHITEちゃんの返事は待たずに、わたしは勝手にてきとーなビジネスホテルを予約した。あー、やれやれ。無事に取れて良かった。
もちろん、ベッドはふたつだよ。
文字数足りないので、次の欄につづく。
某社の某賞(正式名称は忘却の彼方)に応募して、入選だか佳作だかになった(それすら忘却の彼方)。賞品は、「ペアで北海道旅行」だった。
タダで北海道! わたしは大喜びで、当時いちばんの仲良しだったぺーちゃん(女の子)を誘い、北海道へ旅立った。秋の北海道はそりゃー美しかったさ。
問題は、その旅行でのあるホテルで起こった。
露天風呂で雪景色を堪能したわたしとぺーちゃん。
浴衣に丹前を着込み、部屋でくつろいでいた。ふたりで使うのがもったいないよーな広い和室だ。
そこへ、布団係のおじさんが現れた。
ぺーちゃんは鏡台に向かって、髪のお手入れに余念がない。だもんで係のおじさんは、ぼーっと暇そーにしているわたしに、聞いてきた。
「布団は、くっつけて敷いていいですか?」
質問の意味が、よくわからなかった。ので、まんまの意味に取った。
「はい、お願いします」
こんな広い部屋で、隅と隅に離れて布団を敷かれても、寂しいしな。ふつーにふたつ並べて敷いてくれれば、それでいい。
てな気持ちだった。わたしは。
だが。
係のおじさんが仕事を終えて部屋を出ていったとき。
わたしたちは、唖然とした。
広い大きな布団が、部屋の真ん中にひとつ。
ひとつだけ。
そしてその広い布団には、枕がふたつ。
ダブルベッドならぬ、ダブル布団が敷かれていた。
さあ、この広い布団で抱き合って眠りなさい。てゆーかどーぞえっちしてください。
という布団が、スタンバイ完了でわたしたちを待ちかまえていた。
なんで、女の子ふたりで泊まってて、ダブル布団なの?! えっちOK状態なのっ?!
「ねえねえ、緑野。アンタさあ、男とまちがえられたんじゃない?」
そーゆーことなんですか、布団係のおじさんっ?!
だからあたしに聞いたんですか、「今日えっちすんの? するならソレ用に布団セットするよ」と? 女の子のぺーちゃんではなく、男のあたしにっ?!
20代前半のぴちぴちの若い娘を捕まえて、男とまちがえただとうっ?!
風呂上がりですっぴんで浴衣を着たわたしは、そんなに性別不明ですかっ?!
たしかにカラダはでかいし、チチもないけどなっ。髪も短かったけど! つーかあのころはベリーショートだったよーな気もするが、襟足刈り上げていたよーな気もするが、それにしたって風呂上がりで浴衣だよ? 女の色気が出ててもいいよーなもんじゃないか。たしかに色気なんかまったく持ち合わせてなかったよーな気もするが……えーとえーと。
とにかく。
わたしたちの目の前に、ダブル布団。
ぺーちゃん、大ウケ。畳に突っ伏してひーひー笑う。
「緑野が、緑野が男にまちがえられたー。えっち用の布団敷かれたー。どーしよー、アタシ、緑野に襲われるー」
襲わねえよ。怒。
「ちょっと待ってよ、べつに、男とまちがえられたとは限らないじゃない。レズだと思ったのかも!」
と、わたしは反論。
一旦笑い止んだぺーちゃんは、また新たに吹き出した。
「緑野が、レズの男役にまちがえられたー。えっち用の布団敷かれたー。アタシ、緑野に襲われるー」
だからなんで、あたしが男役なんだっ。
てゆーか、わたしが男だろうと男役だろうと、アンタはわたしの「カノジョ」という設定なのよ? それに関して異論はないの?
「どっちにしろ、アタシは『女の子』ってことだもん。男だとか男役にまちがえられたわけじゃないからいいもん」
どーゆー理屈だー。
いや、たしかに、この場合立場がないのはわたしだ。
てゆーか失礼だぞ、布団係!
みなさん、女同士でふたり旅も危険ですよ。
ふたりでホテルに泊まったら即カップル認定されちゃうんですよ! 温泉だとかカニ食い放題ツアーだとかもダメですよ。ふたりでいたら、イコール恋人同士なんだもん! あのときわたしたちは、そーゆー扱いを受けたんだもん!
みなさんも気をつけてくださいねっ。
とゆー昔話を何故今するのか。
『巌流』千秋楽と冬コミ旅行。
わたしとWHITEちゃんは、ついうっかり、ホテルを取るのを忘れていたのだわ……。
気がついたのは、12月も半ば。
とーぜん、そんな時期では、いつも使っているホテルは全室満員、お断り。
1からホテルを探さなくてはならない。
安くてきれいで、交通の便がよくて、青年館にも有明にもたやすく行けること。
ネットで検索して、候補を探す。
すると。
……検索条件の「大人2人で1部屋」というのと、「安い値段」がいけなかったのだと思う。
ヒットするのはひたすら、「シティホテル」だった……。
「WHITEちゃん、こーなったらふたりでダブルベッドで眠るかい?」
と、わたしがメールをすると、
「ベッドはひとつでもいいけど、掛け布団はふたつないとこまるわ。私は寝相悪いから布団取っちゃうよ」
と、返事が来た。
WHITEちゃん……。
本気で返さないでください……わたしゃ、冗談で言ったんだよ。女ふたりでシティホテルなんてごめんだよ。ひとつのベッドはべつにかまわないが、カップルしかいねーロビーやエレベータを女ふたりで使うのが嫌だ。それに、チェックインもアウトもわたしがすることになるんだろーから、男たちの間にひとりまじって(女は後ろで待っているからな)チェックインするの嫌だよ。
てか。レズのカップルだと思われたら、もっといやだ。
性嗜好は個人の自由だから他人様がどうであってもかまわないが、わたし個人がチガウのにソウだと思われるのは嫌だぞ。
なまじ昔、男だか男役だかに間違えられた過去があるだけにな。
WHITEちゃんの返事は待たずに、わたしは勝手にてきとーなビジネスホテルを予約した。あー、やれやれ。無事に取れて良かった。
もちろん、ベッドはふたつだよ。
文字数足りないので、次の欄につづく。
コメント