恐怖と萌え。@零とSIREN
2003年12月12日 ゲーム 母が言った。
「アタシは今まで、かわいいとかきれいとか言われたことが一度もないわ」
かなしいことを、胸を張っての断言。
「でもおかげで、嘆くことがなにもないわ」
はい?
「他のおばさんたちはみんな、『昔は美人だったのに』『若いころは**に自信があったのに』って、嘆いてばかりよ。『今はこんなに衰えてしまった』って。その点アタシは、若いころから容姿に恵まれてなかったから、トシをとっても堂々としたものよ」
…………。
いろいろつっこみたいことはあるが、あえて黙す。
そして母は、さらに言う。
「だからアンタも、大丈夫よ。アタシと同じで、おばさんになってから嘆かずにすむわ」
そう来ますか!!
わるかったわね、ブスで!!
☆
ところで、『零〜赤い蝶〜』めちゃくちゃこわいです。
たいていのホラーじゃ動じないわたしが、震えまくってます。
つーか、もう真夜中にはやらない。こわすぎ。
桐生家ではマジ悲鳴あげた……。
『SIREN』とちがって『零』は易しいゲーム。誰でもプレイできる。アクションは易しいし、謎も決して難解じゃない。ヒントをくれるシステムもあるし、つまづいて先へ進めない、なんてことがないように作られている。ゲームとしてはとても間口が広い。心霊写真のコンプリートなど、クリア後のやりこみ要素は別にちゃんとあるし、広く深く遊べるゲームだ。
『SIREN』は「1ヶ月かけても終わらないかも」と絶望したけど、『零』は「その気になれば、一晩でクリアできるかも」と思える。
やろと思えば、とっととクリアできそうなんだ。1プレイにかかる時間なんて、きっと大したことない。
物理的には。
精神的に、すごく大変なんだわ……。
プレイしていると、ゲーム内のキャラクタではなく、わたし自身のHPがじわじわ減っていく気がする。
ほんの1時間ほどプレイするだけで、ものすごーく消耗する。
も、いいや。今日はこれぐらいにしておこう。と、スイッチを切ってしまう。
ああ、こわいー。
桐生家を歩いてるときなんかね、もーやめたくてやめたくてしょうがなかった。もういやだ、早くここから出たい、安全なところに行きたい。そればっか考えてたよ。
日本人形、こわすぎ……。振り返るとそこに、女の子の日本人形が無言で立っている……。小さな子どもの霊が笑いながら走り去る。誰もいない部屋に「ころさないで」のすすり泣き。どこかから聞こえる足音、ふすまの閉まる音。人形だらけの部屋、そしてその人形たちは全部一点を凝視している……。「首吊り人形の間」なんて、こわくてこわくて、二度と入りたくなかったよ。中ボスとのバトルフィールドだったから、否応なく再度入るはめになったが。
今は立花家。押入の中にいる泣いてる女の子の霊とえんえん戦ってる……。押入や戸棚から出てくるなよー。こわいじゃんかよー。高床座敷の鈴の音と女の子の泣き声はこわかったよ。この下に誰かいる、って、誰だよ。畳だよ、ふつーの部屋だよ、下にいるって言ったら霊しかないじゃん。納戸もこわかったよ。「たすけて」「たすけて」って、女の子のすすり泣きが聞こえて、入ってみても誰もいない。なにごともない。で、カメラのファインダーをのぞくと。壁一面に「タスケテ」の文字がびっしり! ここここわいってばーっ。
『零』は易しいゲーム。ゲームが苦手な人も初心者も、誰でもクリアできる難易度。
しかし。
このゲームの真の難易度は、ゲームとはべつのところにある。
これだけこわかったら、人を選びまくるよなあ。
でも、『零』は美しいよ。
真におそろしいものは、美しいものでもあるのだと思う。
一面の死体なかで、狂気の哄笑に身をよじる血まみれの白い着物の少女だとか。
血ぬられた儀式に集まる顔を隠した神官たち、オブジェのように吊られた生贄だとか。
それは、凄惨な美しさ。
わたしは『零』が大好きだけど……萌えはないんだよなあ。
萌えたのは、『SIREN』の方。
未だに弟と『SIREN』の話ばっかりしてる。赤い水とはなんだったのか、キャラたちの語られていない背景の謎、どこがどーしてどうなって……話題は尽きない。
『SIREN』はパロ小説とかやりたい媒体だよなあ。穴がいっぱいあいてるから、そこを自己流に補完したい。キャラもみんないいしなあ。
宮田くん(無敵のダークヒーロー、汚れ役上等の青年医師27歳)が好きだけど、その双子の兄、牧野(呼び捨てだ、こんな奴。ゲーム中最弱のヘタレ男、求導師27歳)も好きさ。
普段のかっこよさと最後のギャップが素敵な竹内教授(ニヒルな民俗学者、何故か拳銃標準装備の34歳)も好き。ツッコミ最高の眼鏡っ娘・依子(竹内先生の金魚のフン。先生ラヴでどこまでも。金属バットはこの娘のためにある、小うるさい女子大生22歳)も愛しい。
須田少年(ふつーの高校生。いちおー主人公16歳)も、クライマックスの盛り上がりがすごかったしな。志村(猟銃じじい。しぶいぞかっこいいぞ、わけわかんないぞ。走る姿がプリチーな70歳)もいいキャラだー。
星組で配役するなら(星組かいっ・笑)、宮田くん主役に書き直して、宮田@ワタル、八尾@檀ちゃんで見たいなあ。
宮田司郎@ワタル…白衣萌え。「さすが双子だな、死に顔も同じだ」(双子姉妹を顔色ひとつ変えずに殺害)とか、「しつこい女だな」(自分が殺した女が屍人として復活してきたのに対して)とかの超クール台詞を言って欲しい……。
八尾比沙子@檀ちゃん…永遠の時を生きる暗黒の聖女。慈愛の微笑みが美しくもおそろしい……。
須田恭也@トウコ…ふつーの少年だが、美耶子を守るために戦い、成長していく様をセンシティヴに演じて欲しい。最後の「三十三人殺し事件再現」なんかはもー、超かっこいいでしょう。
竹内多聞@ケロ…フェロモン中年といえば、コレしかないかと(笑)。ニヒルにかっこよく。でも最後は思い切りヘタレに(笑)。
牧野慶@しいちゃん…ワタルと双子の役といえば、体格的にこの人しか……。心優しきヘタレ男萌え。
神代美耶子@うめちゃん…謎の盲目の美少女。華奢ではかなげな外見と反対に、命令形で話す超強気な女の子。少女と少年の中間のような魅力を是非。
安野依子@……かのちか……? 現代っ子だから、かのちかでもできるか。無神経で押しつけがましい、一見うざい女。でもその明るさは救い。おばかにかわいらしく演じてもらえれば、それでいいかと。
牧野はケロで見たい気もするが、それだと最後宮田と牧野が「入れ替わる」のは不可能だしな。
竹内と須田少年は接点があるから、ケロ×トウコ的にもおいしいし。中年ケロと少年トウコ……萌え(笑)。
あー、妄想配役はたのしいなあ。
誰にも邪魔されない、自分だけの世界(笑)。
冬コミ、『SIREN』本あるかなあ(いや、ヅカじゃなくて)。
「アタシは今まで、かわいいとかきれいとか言われたことが一度もないわ」
かなしいことを、胸を張っての断言。
「でもおかげで、嘆くことがなにもないわ」
はい?
「他のおばさんたちはみんな、『昔は美人だったのに』『若いころは**に自信があったのに』って、嘆いてばかりよ。『今はこんなに衰えてしまった』って。その点アタシは、若いころから容姿に恵まれてなかったから、トシをとっても堂々としたものよ」
…………。
いろいろつっこみたいことはあるが、あえて黙す。
そして母は、さらに言う。
「だからアンタも、大丈夫よ。アタシと同じで、おばさんになってから嘆かずにすむわ」
そう来ますか!!
わるかったわね、ブスで!!
☆
ところで、『零〜赤い蝶〜』めちゃくちゃこわいです。
たいていのホラーじゃ動じないわたしが、震えまくってます。
つーか、もう真夜中にはやらない。こわすぎ。
桐生家ではマジ悲鳴あげた……。
『SIREN』とちがって『零』は易しいゲーム。誰でもプレイできる。アクションは易しいし、謎も決して難解じゃない。ヒントをくれるシステムもあるし、つまづいて先へ進めない、なんてことがないように作られている。ゲームとしてはとても間口が広い。心霊写真のコンプリートなど、クリア後のやりこみ要素は別にちゃんとあるし、広く深く遊べるゲームだ。
『SIREN』は「1ヶ月かけても終わらないかも」と絶望したけど、『零』は「その気になれば、一晩でクリアできるかも」と思える。
やろと思えば、とっととクリアできそうなんだ。1プレイにかかる時間なんて、きっと大したことない。
物理的には。
精神的に、すごく大変なんだわ……。
プレイしていると、ゲーム内のキャラクタではなく、わたし自身のHPがじわじわ減っていく気がする。
ほんの1時間ほどプレイするだけで、ものすごーく消耗する。
も、いいや。今日はこれぐらいにしておこう。と、スイッチを切ってしまう。
ああ、こわいー。
桐生家を歩いてるときなんかね、もーやめたくてやめたくてしょうがなかった。もういやだ、早くここから出たい、安全なところに行きたい。そればっか考えてたよ。
日本人形、こわすぎ……。振り返るとそこに、女の子の日本人形が無言で立っている……。小さな子どもの霊が笑いながら走り去る。誰もいない部屋に「ころさないで」のすすり泣き。どこかから聞こえる足音、ふすまの閉まる音。人形だらけの部屋、そしてその人形たちは全部一点を凝視している……。「首吊り人形の間」なんて、こわくてこわくて、二度と入りたくなかったよ。中ボスとのバトルフィールドだったから、否応なく再度入るはめになったが。
今は立花家。押入の中にいる泣いてる女の子の霊とえんえん戦ってる……。押入や戸棚から出てくるなよー。こわいじゃんかよー。高床座敷の鈴の音と女の子の泣き声はこわかったよ。この下に誰かいる、って、誰だよ。畳だよ、ふつーの部屋だよ、下にいるって言ったら霊しかないじゃん。納戸もこわかったよ。「たすけて」「たすけて」って、女の子のすすり泣きが聞こえて、入ってみても誰もいない。なにごともない。で、カメラのファインダーをのぞくと。壁一面に「タスケテ」の文字がびっしり! ここここわいってばーっ。
『零』は易しいゲーム。ゲームが苦手な人も初心者も、誰でもクリアできる難易度。
しかし。
このゲームの真の難易度は、ゲームとはべつのところにある。
これだけこわかったら、人を選びまくるよなあ。
でも、『零』は美しいよ。
真におそろしいものは、美しいものでもあるのだと思う。
一面の死体なかで、狂気の哄笑に身をよじる血まみれの白い着物の少女だとか。
血ぬられた儀式に集まる顔を隠した神官たち、オブジェのように吊られた生贄だとか。
それは、凄惨な美しさ。
わたしは『零』が大好きだけど……萌えはないんだよなあ。
萌えたのは、『SIREN』の方。
未だに弟と『SIREN』の話ばっかりしてる。赤い水とはなんだったのか、キャラたちの語られていない背景の謎、どこがどーしてどうなって……話題は尽きない。
『SIREN』はパロ小説とかやりたい媒体だよなあ。穴がいっぱいあいてるから、そこを自己流に補完したい。キャラもみんないいしなあ。
宮田くん(無敵のダークヒーロー、汚れ役上等の青年医師27歳)が好きだけど、その双子の兄、牧野(呼び捨てだ、こんな奴。ゲーム中最弱のヘタレ男、求導師27歳)も好きさ。
普段のかっこよさと最後のギャップが素敵な竹内教授(ニヒルな民俗学者、何故か拳銃標準装備の34歳)も好き。ツッコミ最高の眼鏡っ娘・依子(竹内先生の金魚のフン。先生ラヴでどこまでも。金属バットはこの娘のためにある、小うるさい女子大生22歳)も愛しい。
須田少年(ふつーの高校生。いちおー主人公16歳)も、クライマックスの盛り上がりがすごかったしな。志村(猟銃じじい。しぶいぞかっこいいぞ、わけわかんないぞ。走る姿がプリチーな70歳)もいいキャラだー。
星組で配役するなら(星組かいっ・笑)、宮田くん主役に書き直して、宮田@ワタル、八尾@檀ちゃんで見たいなあ。
宮田司郎@ワタル…白衣萌え。「さすが双子だな、死に顔も同じだ」(双子姉妹を顔色ひとつ変えずに殺害)とか、「しつこい女だな」(自分が殺した女が屍人として復活してきたのに対して)とかの超クール台詞を言って欲しい……。
八尾比沙子@檀ちゃん…永遠の時を生きる暗黒の聖女。慈愛の微笑みが美しくもおそろしい……。
須田恭也@トウコ…ふつーの少年だが、美耶子を守るために戦い、成長していく様をセンシティヴに演じて欲しい。最後の「三十三人殺し事件再現」なんかはもー、超かっこいいでしょう。
竹内多聞@ケロ…フェロモン中年といえば、コレしかないかと(笑)。ニヒルにかっこよく。でも最後は思い切りヘタレに(笑)。
牧野慶@しいちゃん…ワタルと双子の役といえば、体格的にこの人しか……。心優しきヘタレ男萌え。
神代美耶子@うめちゃん…謎の盲目の美少女。華奢ではかなげな外見と反対に、命令形で話す超強気な女の子。少女と少年の中間のような魅力を是非。
安野依子@……かのちか……? 現代っ子だから、かのちかでもできるか。無神経で押しつけがましい、一見うざい女。でもその明るさは救い。おばかにかわいらしく演じてもらえれば、それでいいかと。
牧野はケロで見たい気もするが、それだと最後宮田と牧野が「入れ替わる」のは不可能だしな。
竹内と須田少年は接点があるから、ケロ×トウコ的にもおいしいし。中年ケロと少年トウコ……萌え(笑)。
あー、妄想配役はたのしいなあ。
誰にも邪魔されない、自分だけの世界(笑)。
冬コミ、『SIREN』本あるかなあ(いや、ヅカじゃなくて)。
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