今さらですが。@月組新人公演
2003年12月11日 タカラヅカ そうそう、月組新人公演、行ってきました。
新公主役から受ける印象ってのは、本役さんの持ち味によってこうも左右されるモノなのか、と感慨深いほっくん主演。
その昔、轟サマが新公をやっていたころ。
あのころはまだ、天下のカリンチョさんが三枚目一直線のときじゃった。
主役がドタバタ系の三枚目。
物語はもちろんコメディ。
……なんとも痛々しい新人公演だった。
三枚目ってのはね、コメディってのはね、真に実力がなければスベるものなのよ。
コメディに向いている役者ならともかく、アンドロイドのよーな美貌の持ち主だったトド様がドタコメをやるのは……いやはや。
トド様、がんばってたよ。
表情の乏しい彫刻のよーなお顔を盛大に変化させ、テンション上げきって三枚目に徹していた。
もともと引き出しも狭いわ、演技も歌もまだまだだわ、な若手時代に、実力派のカリンチョさんの、しかも三枚目役ばっかやってたんだもんなあ。
トド様の演じる三枚目は、「美形がやるからこそおかしい」キャラになっており、カリンチョさんのよーな、正当派のかっこいい三枚目には到底届いてなかった。
本公演(とくにショー)でアンドロイド張りのクールビューティー・トド様を見ているだけに、新公のギャップは凄まじかった……。
かわいかったけどね。粉骨砕身、体当たりのコメディ。
それでも、最後の新公で真の二枚目役、『華麗なるギャツビー』のギャツビー役が回ってきたときは心底よろこんだもの……ああ、はじめて二枚目の役が見られる、と。
カリンチョさんはそのあと、重厚なシリアス路線まっしぐらになったので、トド様のあとに新公主役を務めたタータンはカラーぴったり、ギャップに苦しむことはなかったと思う。
そのタータンがトップ時代に新公を演じたすずみんは、これまたカラーがぴったり、違和感なし。
むしろ、本役より若い分だけさわやかに映ったなあ。
すずみんの新公主役ぶりがハマっていたのは、本役がタータンだった、というのも大きいだろう。
ほっくんもね、本役がタータンだったら、きっとこんなに違和感ないよね。
よりによって、リカちゃんだもんなあ……本役。
耽美いちばんの華奢でスタイルよくってお人形さんみたいな人の役を……やらなきゃいけないんだもん。
気の毒だよね?
あまりにも、持ち味がちがいすぎて。
と、前回の新公に引き続き実感しました。
ビジュアル、きっつー……。
オムニバス形式の物語だったため、「人」ではなく「役」で新公配役が割り振られていたので、これまたいろんな味を楽しめました。
たとえば、きりやんが演じていたルイ14世とクリフォードをべつべつの子が演じる、というふうに。本公演で一人二役をたのしんだものを、今度はまったく別の役としてたのしめる。
なかなかお得な公演。
全シーンではなく抜粋なので、突然舞台中央で眠っているジェニファー@あいちゃんを囲み、影たちのダンス、そしてフランシス@ほっくん登場。
うわ、歌からなんだ。
新鮮なおどろき。
フランシスの独唱からはじまるんだ、この舞台。
……うまいし。
さすがほっくん、歌うまいー。
ビジュアルの苦しさを吹っ飛ばしてくれる歌唱力。
そうか、こーゆー歌だったのか……(笑)。
リカちゃん、歌はアレだからなあ。声が好きだから、歌唱力なんかあまり気にしてないんだけど。
歌からはじまるのは、ポイント高いよね、ほっくん。
とまあ、あちこち新公ならではの発見と感動を味わいつつ。
わたしはやはり、美しい人を見たいなあ、と、思っていた……。
これはもう、趣味の問題だから。
センターには美形がいてほしい。
きらきらした華のある人がいてほしい。
これぞタカラヅカのスター!! てな人が欲しい。
とはいえ。
花組の新公観て、「きれいで華があってきらきらしているのはいいけど、やっぱ実力もある程度は欲しいよな」と心底思ったよな……みつるくん。
去年の雪組の新公でも思ったよな、壮くん。
美しければいいってもんじゃないよなあ。
このさじ加減が難しいよなあ。
てゆーか、どうして両方兼ね備えた人は少ないのよー。
ほっくんが王子様みたいな美貌の持ち主なら、なにも言うことはないのに!!
うまっかったよ、ほっくん。歌もダンスも演技も。
リカちゃんの役でなければ、きっともっと完璧だったんだろうなあ。役のカラーで、割を食ってるんだろうなあ。
わたし的にはほっくんって、このままいいオヤジ俳優に育って欲しい人なんだけど。うまいんだからさー。
フリルのブラウスの美青年役は、やめた方がいいと思うんだ……。
それにしても、主要男役キャラが地味な人たちで固められた新公じゃった。
コスチュームプレイと軍服とスーツものの3本立てだったのに、全体に漂う地味さは、本公演とまったく別の芝居を見ているかのよう。
華やかで目を惹く人たちは脇役。……こうやって下積みを経て、うまくなっていくってことかな。
地味だけど堅実に、小さくまとまって終演。
えーっと……こーゆーのを、「新公らしい新公」って言うのかなあ?
なんつーか……小さくまとまりすぎていて、つまんない新公だったというか。ゲフンゲフン。
収穫は、るいちゃんの大人の女役。
本役まゆみ姐さんの男爵夫人を演じたるいちゃんは、セクシーでかっこよかった。
なんだ、大人の女役できるんじゃん! てゆーか、アニメ声以外も出るんじゃん!
彼女もまた、本役の割を食ってきた人だよなあ。今までずーっと、くららちゃんの役だったんだもんなあ。大人の女の役をやらせてもらえていれば、きっとまたちがったイメージや評価を得られたんだろうに。
真咲くんの美しさ、ひろみちゃんとみりおくんのかわいらしさを堪能しました。
しかしみりおくん、役付いいよねえ。歌は手に汗握っちゃったけど(笑)。
娘役さんたちはきれいで、見ていてたのしかったっす。
あいちゃん、スタイルいいなー。
たまこちゃん、おときっちゃん、『血と砂』娘たちが華やかなのはうれしいなあ。
あと、モデル役の夢咲ねねちゃんがボンバーですごかった……。WHITEちゃんは「あの子、男役?」って真顔で聞いてくるし(笑)。
来年の新公は、どうなってるのかな。
新公主役から受ける印象ってのは、本役さんの持ち味によってこうも左右されるモノなのか、と感慨深いほっくん主演。
その昔、轟サマが新公をやっていたころ。
あのころはまだ、天下のカリンチョさんが三枚目一直線のときじゃった。
主役がドタバタ系の三枚目。
物語はもちろんコメディ。
……なんとも痛々しい新人公演だった。
三枚目ってのはね、コメディってのはね、真に実力がなければスベるものなのよ。
コメディに向いている役者ならともかく、アンドロイドのよーな美貌の持ち主だったトド様がドタコメをやるのは……いやはや。
トド様、がんばってたよ。
表情の乏しい彫刻のよーなお顔を盛大に変化させ、テンション上げきって三枚目に徹していた。
もともと引き出しも狭いわ、演技も歌もまだまだだわ、な若手時代に、実力派のカリンチョさんの、しかも三枚目役ばっかやってたんだもんなあ。
トド様の演じる三枚目は、「美形がやるからこそおかしい」キャラになっており、カリンチョさんのよーな、正当派のかっこいい三枚目には到底届いてなかった。
本公演(とくにショー)でアンドロイド張りのクールビューティー・トド様を見ているだけに、新公のギャップは凄まじかった……。
かわいかったけどね。粉骨砕身、体当たりのコメディ。
それでも、最後の新公で真の二枚目役、『華麗なるギャツビー』のギャツビー役が回ってきたときは心底よろこんだもの……ああ、はじめて二枚目の役が見られる、と。
カリンチョさんはそのあと、重厚なシリアス路線まっしぐらになったので、トド様のあとに新公主役を務めたタータンはカラーぴったり、ギャップに苦しむことはなかったと思う。
そのタータンがトップ時代に新公を演じたすずみんは、これまたカラーがぴったり、違和感なし。
むしろ、本役より若い分だけさわやかに映ったなあ。
すずみんの新公主役ぶりがハマっていたのは、本役がタータンだった、というのも大きいだろう。
ほっくんもね、本役がタータンだったら、きっとこんなに違和感ないよね。
よりによって、リカちゃんだもんなあ……本役。
耽美いちばんの華奢でスタイルよくってお人形さんみたいな人の役を……やらなきゃいけないんだもん。
気の毒だよね?
あまりにも、持ち味がちがいすぎて。
と、前回の新公に引き続き実感しました。
ビジュアル、きっつー……。
オムニバス形式の物語だったため、「人」ではなく「役」で新公配役が割り振られていたので、これまたいろんな味を楽しめました。
たとえば、きりやんが演じていたルイ14世とクリフォードをべつべつの子が演じる、というふうに。本公演で一人二役をたのしんだものを、今度はまったく別の役としてたのしめる。
なかなかお得な公演。
全シーンではなく抜粋なので、突然舞台中央で眠っているジェニファー@あいちゃんを囲み、影たちのダンス、そしてフランシス@ほっくん登場。
うわ、歌からなんだ。
新鮮なおどろき。
フランシスの独唱からはじまるんだ、この舞台。
……うまいし。
さすがほっくん、歌うまいー。
ビジュアルの苦しさを吹っ飛ばしてくれる歌唱力。
そうか、こーゆー歌だったのか……(笑)。
リカちゃん、歌はアレだからなあ。声が好きだから、歌唱力なんかあまり気にしてないんだけど。
歌からはじまるのは、ポイント高いよね、ほっくん。
とまあ、あちこち新公ならではの発見と感動を味わいつつ。
わたしはやはり、美しい人を見たいなあ、と、思っていた……。
これはもう、趣味の問題だから。
センターには美形がいてほしい。
きらきらした華のある人がいてほしい。
これぞタカラヅカのスター!! てな人が欲しい。
とはいえ。
花組の新公観て、「きれいで華があってきらきらしているのはいいけど、やっぱ実力もある程度は欲しいよな」と心底思ったよな……みつるくん。
去年の雪組の新公でも思ったよな、壮くん。
美しければいいってもんじゃないよなあ。
このさじ加減が難しいよなあ。
てゆーか、どうして両方兼ね備えた人は少ないのよー。
ほっくんが王子様みたいな美貌の持ち主なら、なにも言うことはないのに!!
うまっかったよ、ほっくん。歌もダンスも演技も。
リカちゃんの役でなければ、きっともっと完璧だったんだろうなあ。役のカラーで、割を食ってるんだろうなあ。
わたし的にはほっくんって、このままいいオヤジ俳優に育って欲しい人なんだけど。うまいんだからさー。
フリルのブラウスの美青年役は、やめた方がいいと思うんだ……。
それにしても、主要男役キャラが地味な人たちで固められた新公じゃった。
コスチュームプレイと軍服とスーツものの3本立てだったのに、全体に漂う地味さは、本公演とまったく別の芝居を見ているかのよう。
華やかで目を惹く人たちは脇役。……こうやって下積みを経て、うまくなっていくってことかな。
地味だけど堅実に、小さくまとまって終演。
えーっと……こーゆーのを、「新公らしい新公」って言うのかなあ?
なんつーか……小さくまとまりすぎていて、つまんない新公だったというか。ゲフンゲフン。
収穫は、るいちゃんの大人の女役。
本役まゆみ姐さんの男爵夫人を演じたるいちゃんは、セクシーでかっこよかった。
なんだ、大人の女役できるんじゃん! てゆーか、アニメ声以外も出るんじゃん!
彼女もまた、本役の割を食ってきた人だよなあ。今までずーっと、くららちゃんの役だったんだもんなあ。大人の女の役をやらせてもらえていれば、きっとまたちがったイメージや評価を得られたんだろうに。
真咲くんの美しさ、ひろみちゃんとみりおくんのかわいらしさを堪能しました。
しかしみりおくん、役付いいよねえ。歌は手に汗握っちゃったけど(笑)。
娘役さんたちはきれいで、見ていてたのしかったっす。
あいちゃん、スタイルいいなー。
たまこちゃん、おときっちゃん、『血と砂』娘たちが華やかなのはうれしいなあ。
あと、モデル役の夢咲ねねちゃんがボンバーですごかった……。WHITEちゃんは「あの子、男役?」って真顔で聞いてくるし(笑)。
来年の新公は、どうなってるのかな。
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