11月27日といえば、なんの日?

 『零〜紅い蝶〜』の発売日だ!!

 昼過ぎには、弟からメールが入った。
「零とトロのメモリーカード買った」と。

 ホラーゲーム『零〜紅い蝶〜』と、トロ。
 トロというのは、『どこでもいっしょ』のあのトロだ。表情豊か・感情豊かでちとウザい、白い猫。
 そのトロの「顔」がデザインされたメモリーカードが、やはり27日発売なのだ。
 写真で見ただけで、あまりのかわいさに、緑野姉弟大騒ぎ(笑)。絶対買うぞー、と。

「しかし、『零』とトロを一緒に買うなんて……ものすごいミスマッチ」
 と、弟。
 いいじゃん(笑)。

 そして、帰宅した弟から受け取ったトロのメモリーカードは、ほんとにほんとに激カワ。超プリティ。
 メモリーカード自体が、トロの「顔」になってるんだよー。ケースもかわいいしー。

「ほんとに、かわいいよなー」
 と、弟も目尻下げてる。
 ええもちろん、弟は自分のもしっかり買ってます。姉弟でそれぞれひとつずつ買いましたとも。
「このかわいいメモリーカードに、まさか『零』の幽霊写真がセーブされてるなんて、誰も思わないだろうな(笑)」
 『零』専用にする気か、弟よ。

 ということで、発売日の夜から、緑野姉弟念願の『零〜紅い蝶〜』プレイ開始!!

 えっ、この間までやっていたホラーゲーム、『SIREN』ですか?
 数日前に、無事に終了しました。

 ツッコミどころははてしなくあるが、『SIREN』はおもしろいゲームだった。
 ホラーゲームとしては、もちろん『零』に遠く及ばない。
 ただし、「アクションゲーム」としての出来は、すばらしいぞ(笑)。

 あの、絶妙の難易度設定。
 わたしのようなヘボゲーマーでは、ふつーにプレイしているだけじゃあ、絶対にクリアできない。
 だが、同じマップを1時間以上、忍耐と努力で練習しつづければ、かろうじてクリアすることができるのだ。
 うちの弟のような、ふつーレベルのゲーマーでも、何度も死んで自分の腕を上げることによって、なんとかクリアできるというレベル。
 努力しない者は、クリアできない。しかし、努力すれば、かろうじてできる。
 ……てソレ、アクションゲームじゃん。ボタンをうまく押すとかレバー操作の熟練度を上げるとか、アクションゲームに必要なことじゃん。ホラーゲームちがうやん。

 まあなんにせよ、「あと1回。あと1回再チャレンジすれば、勝てるかも」と思わせる難易度設定はすごいと思う。
 アクションゲームなんて、簡単すぎてもおもしろくないし、敵が強すぎても絶望してやる気にならないからねえ。

 一通り終わった、というだけで、真のエンディングとやらは見ていません。
 もう一度やるには、アクションの難易度が高すぎるのよー。アーカイブ・コンプはやる気になんないよー。数時間の努力の末にやっと勝てる、なんて数十個のミッションを、もう一度全部やり直すなんて、ごめんだわ。
 たぶんわたし、総プレイ時間は100時間ほどかかってると思う。
 100時間って……どんな壮大なゲームよ? 『FF7』か?
 とりあえず、記録にあるだけでも40時間を超えてるわけだから。その倍の時間は確実に、死んでたわ。

 救いのない物語も、たのしんだ。
 とにかく、「プレイヤー・キャラ」がどんどん死んでいくからねえ。死ぬだけならいいけど、屍人になっていくからねえ。
 ふつー、プレイヤーである「わたし」が操作するキャラクターは、死なないよね? わたしがヘボだからすぐ殺されてゲームオーバーになるけど、そのときはまたリトライ、1からプレイし直すから、ゲームの物語上では「死んでいない」のがふつう。
 だけどこの『SIREN』ってば、わたしが操作しているキャラクターが、どんどん「物語上で」死んでいく。自殺したり、殺されたり。
 そして、「屍人」というゾンビになって現れる。
 わたしは、さっきまでわたしが操作していたキャラを、今操作しているキャラで「殺さなければならない」。
 この、ブラックさ。
 後味の悪さ。

 とくに、それまで必死に守っていたキャラを殺すのは、なんともダークな展開ですなあ。

 たとえば、クールいちばんの医者がいる。27歳の青年医師だ。彼は、看護士の姉を訪ねてきた美しい女(妹、とわたしたちは呼んでいる。『SIREN』で「妹」と言えば、この看護士を姉に持つ女のことだ)と知り合う。
 村は今、屍人という化け物でいっぱい。まともなのは、医者とその女……妹だけ。
 医者は妹を守り、屍人と戦う。
 そりゃーもー、大変な戦いだ。へたっぴのわたしは、何度も屍人に殺されたし、守らなきゃいけない無防備な連れの妹を殺され、ゲームオーバーになったさ。
 そうやって苦労して、妹を守りながら自分も無事に敵陣を突破して。ああよかった、これで安全なところへ来たんだわ、と思えば。

 妹、屍人になるし。

 医者、めちゃクールに妹を殺すし。

 あんた、今の今まで、必死になって守ってきたんじゃん、その子を!
 物語部分はムービーなので、プレイヤーであるわたしは、ただ見ているだけさ。あんまりな展開に、口が開く。
 それにしても医者、かっこいい……。
 身を盾にして守ってきたか弱い女を、「敵」と認識するなり薄ら笑いのもと惨殺しちゃうんだもんなー。
「さすが双子だな。死に顔も同じだ」
 って、やっぱり彼女の姉を殺したのもアンタなのね?! 自分が殺した看護士と瓜二つの顔をした妹を、なに食わぬ顔で守って戦ってたのね? ソレって人として壊れまくってますがな。クールにもほどがある。
 そして、そうやって守ってきた妹を、こんなに簡単になんの感慨もなく殺しちゃうのね? 壊れまくり。クールにもほどがあるってば。
 ああ、かっこいいぞ、医者……。

 つーことで、『SIREN』の医者の話をしたいんだが、文字数が足りないので翌日欄へ。
 ネタバレで行きます。

 

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