SLGやRPGならまだしも。@SIREN
2003年11月27日 ゲーム 11月27日といえば、なんの日?
『零〜紅い蝶〜』の発売日だ!!
昼過ぎには、弟からメールが入った。
「零とトロのメモリーカード買った」と。
ホラーゲーム『零〜紅い蝶〜』と、トロ。
トロというのは、『どこでもいっしょ』のあのトロだ。表情豊か・感情豊かでちとウザい、白い猫。
そのトロの「顔」がデザインされたメモリーカードが、やはり27日発売なのだ。
写真で見ただけで、あまりのかわいさに、緑野姉弟大騒ぎ(笑)。絶対買うぞー、と。
「しかし、『零』とトロを一緒に買うなんて……ものすごいミスマッチ」
と、弟。
いいじゃん(笑)。
そして、帰宅した弟から受け取ったトロのメモリーカードは、ほんとにほんとに激カワ。超プリティ。
メモリーカード自体が、トロの「顔」になってるんだよー。ケースもかわいいしー。
「ほんとに、かわいいよなー」
と、弟も目尻下げてる。
ええもちろん、弟は自分のもしっかり買ってます。姉弟でそれぞれひとつずつ買いましたとも。
「このかわいいメモリーカードに、まさか『零』の幽霊写真がセーブされてるなんて、誰も思わないだろうな(笑)」
『零』専用にする気か、弟よ。
ということで、発売日の夜から、緑野姉弟念願の『零〜紅い蝶〜』プレイ開始!!
えっ、この間までやっていたホラーゲーム、『SIREN』ですか?
数日前に、無事に終了しました。
ツッコミどころははてしなくあるが、『SIREN』はおもしろいゲームだった。
ホラーゲームとしては、もちろん『零』に遠く及ばない。
ただし、「アクションゲーム」としての出来は、すばらしいぞ(笑)。
あの、絶妙の難易度設定。
わたしのようなヘボゲーマーでは、ふつーにプレイしているだけじゃあ、絶対にクリアできない。
だが、同じマップを1時間以上、忍耐と努力で練習しつづければ、かろうじてクリアすることができるのだ。
うちの弟のような、ふつーレベルのゲーマーでも、何度も死んで自分の腕を上げることによって、なんとかクリアできるというレベル。
努力しない者は、クリアできない。しかし、努力すれば、かろうじてできる。
……てソレ、アクションゲームじゃん。ボタンをうまく押すとかレバー操作の熟練度を上げるとか、アクションゲームに必要なことじゃん。ホラーゲームちがうやん。
まあなんにせよ、「あと1回。あと1回再チャレンジすれば、勝てるかも」と思わせる難易度設定はすごいと思う。
アクションゲームなんて、簡単すぎてもおもしろくないし、敵が強すぎても絶望してやる気にならないからねえ。
一通り終わった、というだけで、真のエンディングとやらは見ていません。
もう一度やるには、アクションの難易度が高すぎるのよー。アーカイブ・コンプはやる気になんないよー。数時間の努力の末にやっと勝てる、なんて数十個のミッションを、もう一度全部やり直すなんて、ごめんだわ。
たぶんわたし、総プレイ時間は100時間ほどかかってると思う。
100時間って……どんな壮大なゲームよ? 『FF7』か?
とりあえず、記録にあるだけでも40時間を超えてるわけだから。その倍の時間は確実に、死んでたわ。
救いのない物語も、たのしんだ。
とにかく、「プレイヤー・キャラ」がどんどん死んでいくからねえ。死ぬだけならいいけど、屍人になっていくからねえ。
ふつー、プレイヤーである「わたし」が操作するキャラクターは、死なないよね? わたしがヘボだからすぐ殺されてゲームオーバーになるけど、そのときはまたリトライ、1からプレイし直すから、ゲームの物語上では「死んでいない」のがふつう。
だけどこの『SIREN』ってば、わたしが操作しているキャラクターが、どんどん「物語上で」死んでいく。自殺したり、殺されたり。
そして、「屍人」というゾンビになって現れる。
わたしは、さっきまでわたしが操作していたキャラを、今操作しているキャラで「殺さなければならない」。
この、ブラックさ。
後味の悪さ。
とくに、それまで必死に守っていたキャラを殺すのは、なんともダークな展開ですなあ。
たとえば、クールいちばんの医者がいる。27歳の青年医師だ。彼は、看護士の姉を訪ねてきた美しい女(妹、とわたしたちは呼んでいる。『SIREN』で「妹」と言えば、この看護士を姉に持つ女のことだ)と知り合う。
村は今、屍人という化け物でいっぱい。まともなのは、医者とその女……妹だけ。
医者は妹を守り、屍人と戦う。
そりゃーもー、大変な戦いだ。へたっぴのわたしは、何度も屍人に殺されたし、守らなきゃいけない無防備な連れの妹を殺され、ゲームオーバーになったさ。
そうやって苦労して、妹を守りながら自分も無事に敵陣を突破して。ああよかった、これで安全なところへ来たんだわ、と思えば。
妹、屍人になるし。
医者、めちゃクールに妹を殺すし。
あんた、今の今まで、必死になって守ってきたんじゃん、その子を!
物語部分はムービーなので、プレイヤーであるわたしは、ただ見ているだけさ。あんまりな展開に、口が開く。
それにしても医者、かっこいい……。
身を盾にして守ってきたか弱い女を、「敵」と認識するなり薄ら笑いのもと惨殺しちゃうんだもんなー。
「さすが双子だな。死に顔も同じだ」
って、やっぱり彼女の姉を殺したのもアンタなのね?! 自分が殺した看護士と瓜二つの顔をした妹を、なに食わぬ顔で守って戦ってたのね? ソレって人として壊れまくってますがな。クールにもほどがある。
そして、そうやって守ってきた妹を、こんなに簡単になんの感慨もなく殺しちゃうのね? 壊れまくり。クールにもほどがあるってば。
ああ、かっこいいぞ、医者……。
つーことで、『SIREN』の医者の話をしたいんだが、文字数が足りないので翌日欄へ。
ネタバレで行きます。
『零〜紅い蝶〜』の発売日だ!!
昼過ぎには、弟からメールが入った。
「零とトロのメモリーカード買った」と。
ホラーゲーム『零〜紅い蝶〜』と、トロ。
トロというのは、『どこでもいっしょ』のあのトロだ。表情豊か・感情豊かでちとウザい、白い猫。
そのトロの「顔」がデザインされたメモリーカードが、やはり27日発売なのだ。
写真で見ただけで、あまりのかわいさに、緑野姉弟大騒ぎ(笑)。絶対買うぞー、と。
「しかし、『零』とトロを一緒に買うなんて……ものすごいミスマッチ」
と、弟。
いいじゃん(笑)。
そして、帰宅した弟から受け取ったトロのメモリーカードは、ほんとにほんとに激カワ。超プリティ。
メモリーカード自体が、トロの「顔」になってるんだよー。ケースもかわいいしー。
「ほんとに、かわいいよなー」
と、弟も目尻下げてる。
ええもちろん、弟は自分のもしっかり買ってます。姉弟でそれぞれひとつずつ買いましたとも。
「このかわいいメモリーカードに、まさか『零』の幽霊写真がセーブされてるなんて、誰も思わないだろうな(笑)」
『零』専用にする気か、弟よ。
ということで、発売日の夜から、緑野姉弟念願の『零〜紅い蝶〜』プレイ開始!!
えっ、この間までやっていたホラーゲーム、『SIREN』ですか?
数日前に、無事に終了しました。
ツッコミどころははてしなくあるが、『SIREN』はおもしろいゲームだった。
ホラーゲームとしては、もちろん『零』に遠く及ばない。
ただし、「アクションゲーム」としての出来は、すばらしいぞ(笑)。
あの、絶妙の難易度設定。
わたしのようなヘボゲーマーでは、ふつーにプレイしているだけじゃあ、絶対にクリアできない。
だが、同じマップを1時間以上、忍耐と努力で練習しつづければ、かろうじてクリアすることができるのだ。
うちの弟のような、ふつーレベルのゲーマーでも、何度も死んで自分の腕を上げることによって、なんとかクリアできるというレベル。
努力しない者は、クリアできない。しかし、努力すれば、かろうじてできる。
……てソレ、アクションゲームじゃん。ボタンをうまく押すとかレバー操作の熟練度を上げるとか、アクションゲームに必要なことじゃん。ホラーゲームちがうやん。
まあなんにせよ、「あと1回。あと1回再チャレンジすれば、勝てるかも」と思わせる難易度設定はすごいと思う。
アクションゲームなんて、簡単すぎてもおもしろくないし、敵が強すぎても絶望してやる気にならないからねえ。
一通り終わった、というだけで、真のエンディングとやらは見ていません。
もう一度やるには、アクションの難易度が高すぎるのよー。アーカイブ・コンプはやる気になんないよー。数時間の努力の末にやっと勝てる、なんて数十個のミッションを、もう一度全部やり直すなんて、ごめんだわ。
たぶんわたし、総プレイ時間は100時間ほどかかってると思う。
100時間って……どんな壮大なゲームよ? 『FF7』か?
とりあえず、記録にあるだけでも40時間を超えてるわけだから。その倍の時間は確実に、死んでたわ。
救いのない物語も、たのしんだ。
とにかく、「プレイヤー・キャラ」がどんどん死んでいくからねえ。死ぬだけならいいけど、屍人になっていくからねえ。
ふつー、プレイヤーである「わたし」が操作するキャラクターは、死なないよね? わたしがヘボだからすぐ殺されてゲームオーバーになるけど、そのときはまたリトライ、1からプレイし直すから、ゲームの物語上では「死んでいない」のがふつう。
だけどこの『SIREN』ってば、わたしが操作しているキャラクターが、どんどん「物語上で」死んでいく。自殺したり、殺されたり。
そして、「屍人」というゾンビになって現れる。
わたしは、さっきまでわたしが操作していたキャラを、今操作しているキャラで「殺さなければならない」。
この、ブラックさ。
後味の悪さ。
とくに、それまで必死に守っていたキャラを殺すのは、なんともダークな展開ですなあ。
たとえば、クールいちばんの医者がいる。27歳の青年医師だ。彼は、看護士の姉を訪ねてきた美しい女(妹、とわたしたちは呼んでいる。『SIREN』で「妹」と言えば、この看護士を姉に持つ女のことだ)と知り合う。
村は今、屍人という化け物でいっぱい。まともなのは、医者とその女……妹だけ。
医者は妹を守り、屍人と戦う。
そりゃーもー、大変な戦いだ。へたっぴのわたしは、何度も屍人に殺されたし、守らなきゃいけない無防備な連れの妹を殺され、ゲームオーバーになったさ。
そうやって苦労して、妹を守りながら自分も無事に敵陣を突破して。ああよかった、これで安全なところへ来たんだわ、と思えば。
妹、屍人になるし。
医者、めちゃクールに妹を殺すし。
あんた、今の今まで、必死になって守ってきたんじゃん、その子を!
物語部分はムービーなので、プレイヤーであるわたしは、ただ見ているだけさ。あんまりな展開に、口が開く。
それにしても医者、かっこいい……。
身を盾にして守ってきたか弱い女を、「敵」と認識するなり薄ら笑いのもと惨殺しちゃうんだもんなー。
「さすが双子だな。死に顔も同じだ」
って、やっぱり彼女の姉を殺したのもアンタなのね?! 自分が殺した看護士と瓜二つの顔をした妹を、なに食わぬ顔で守って戦ってたのね? ソレって人として壊れまくってますがな。クールにもほどがある。
そして、そうやって守ってきた妹を、こんなに簡単になんの感慨もなく殺しちゃうのね? 壊れまくり。クールにもほどがあるってば。
ああ、かっこいいぞ、医者……。
つーことで、『SIREN』の医者の話をしたいんだが、文字数が足りないので翌日欄へ。
ネタバレで行きます。
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