ビルを崩壊させるゴジラ in 緑野家。
2003年11月20日 家族 母が鼻息荒く、わたしの部屋に現れた。
国土地理院のHPで、地形図閲覧がしたいと言うのだ。
……まったく、早く母のパソコンでもインターネットできるようになればいいのに。
母のパソは数年前、弟が笑えるくらい安くどこかから購入してきたモノで、ほとんどただの「箱」状態だった。なんにも入ってない。なにもかもひとつひとつ、インストールしていくしかない、という。
ワープロソフトと住所録ソフト、デジカメの補助ソフトと、何故かPhotoShop EL。入ってるのは、これだけ。なんてシンプル。
シンプルでないと、母には使いこなせないだろう、という配慮のもとに購入されたパソだ。
シンプルすぎるもんで、とーぜんネットができる環境はなかった。
母も、ネットに興味を持ってなかったし。
しかし最近、余計な知恵がついてきたというか、母はどこからか、見たいHPのアドレスを手に入れ、鼻息荒くわたしの部屋にやってくる。
突然現れ、こちらの都合もお構いなしにわめきたてられるのも迷惑だが、母のパソでネットができるようになったらなったで、いちいちわたしが呼び出されて操作するハメになるんだろうから、迷惑さは同じかなあ。
とにかく、山オタクの母のために、国土地理院で地図を検索して。
母の意味不明な要求を、忍耐力を総動員して叶えるべく努力して。
彼女の気の済むように、納得するように、できるだけのことをして。
しかし。
母の登場で、わたしの部屋は雪崩が起きる。
「なによこの部屋。なんでこんなに雪崩が起きるの」
踏まないで、って、最初から注意してるでしょう? ああそこ、その本の山には気をつけて。
「アタシのせいじゃないわ。アタシは触ってないもの」
じゃあなんで、本の山が崩れるのよ?
「こんなに積んであるからよ」
積んであっても、わたしひとりが生活する分には、雪崩なんて起きないわ。
母があちこちぶつかりまくるからでしょう?
「失礼ね、ぶつかってなんかないわ。勝手に崩れるのよ」
だから、触りもしないのに勝手に崩れることはないって。
どーして素直に落ち度を認めないかな。
「積んであるから悪いの!」
だったらこの部屋に入るなっつーの。ぶつからずに歩けないなら。
ちなみに、弟は毎日のよーにこの部屋に入ってくるけど、どこにもぶつからないよ? てきとーにそのへんで坐ってるよ?
「この雑誌の山、なんとかならないの? この高さまで積むなんて、信じられない」
ママがぶつからなきゃ、ぜんぜん平気な高さなんだけどな。
その雑誌は毎月勝手に送られてくるから、溜まりまくってるのよ。分厚いマンガ雑誌だから、少しの量でもものすごーく嵩張る。
Be-Puちゃんが「欲しい」って言ってるから、捨てるわけにもいかず、積み上がってるの。そのうち彼女が来たら、持って帰ってもらう予定。Be-Puちゃんはいつも車で来るから。わたしは1ページも読んでないからまっさらなのよ、ママ、崩さないでよ、ちょっと。
言ってるそばから、雪崩発生。……だからママ、それはBe-Puちゃんにあげる雑誌だから傷めないでって……。
「だから、こんなに積んでる方が悪いのよ!」
絶対に、なにがあっても、一切合切、母は悪くないのだ。
母の鼻息は、わたしの部屋を崩壊させる。
国土地理院のHPで、地形図閲覧がしたいと言うのだ。
……まったく、早く母のパソコンでもインターネットできるようになればいいのに。
母のパソは数年前、弟が笑えるくらい安くどこかから購入してきたモノで、ほとんどただの「箱」状態だった。なんにも入ってない。なにもかもひとつひとつ、インストールしていくしかない、という。
ワープロソフトと住所録ソフト、デジカメの補助ソフトと、何故かPhotoShop EL。入ってるのは、これだけ。なんてシンプル。
シンプルでないと、母には使いこなせないだろう、という配慮のもとに購入されたパソだ。
シンプルすぎるもんで、とーぜんネットができる環境はなかった。
母も、ネットに興味を持ってなかったし。
しかし最近、余計な知恵がついてきたというか、母はどこからか、見たいHPのアドレスを手に入れ、鼻息荒くわたしの部屋にやってくる。
突然現れ、こちらの都合もお構いなしにわめきたてられるのも迷惑だが、母のパソでネットができるようになったらなったで、いちいちわたしが呼び出されて操作するハメになるんだろうから、迷惑さは同じかなあ。
とにかく、山オタクの母のために、国土地理院で地図を検索して。
母の意味不明な要求を、忍耐力を総動員して叶えるべく努力して。
彼女の気の済むように、納得するように、できるだけのことをして。
しかし。
母の登場で、わたしの部屋は雪崩が起きる。
「なによこの部屋。なんでこんなに雪崩が起きるの」
踏まないで、って、最初から注意してるでしょう? ああそこ、その本の山には気をつけて。
「アタシのせいじゃないわ。アタシは触ってないもの」
じゃあなんで、本の山が崩れるのよ?
「こんなに積んであるからよ」
積んであっても、わたしひとりが生活する分には、雪崩なんて起きないわ。
母があちこちぶつかりまくるからでしょう?
「失礼ね、ぶつかってなんかないわ。勝手に崩れるのよ」
だから、触りもしないのに勝手に崩れることはないって。
どーして素直に落ち度を認めないかな。
「積んであるから悪いの!」
だったらこの部屋に入るなっつーの。ぶつからずに歩けないなら。
ちなみに、弟は毎日のよーにこの部屋に入ってくるけど、どこにもぶつからないよ? てきとーにそのへんで坐ってるよ?
「この雑誌の山、なんとかならないの? この高さまで積むなんて、信じられない」
ママがぶつからなきゃ、ぜんぜん平気な高さなんだけどな。
その雑誌は毎月勝手に送られてくるから、溜まりまくってるのよ。分厚いマンガ雑誌だから、少しの量でもものすごーく嵩張る。
Be-Puちゃんが「欲しい」って言ってるから、捨てるわけにもいかず、積み上がってるの。そのうち彼女が来たら、持って帰ってもらう予定。Be-Puちゃんはいつも車で来るから。わたしは1ページも読んでないからまっさらなのよ、ママ、崩さないでよ、ちょっと。
言ってるそばから、雪崩発生。……だからママ、それはBe-Puちゃんにあげる雑誌だから傷めないでって……。
「だから、こんなに積んでる方が悪いのよ!」
絶対に、なにがあっても、一切合切、母は悪くないのだ。
母の鼻息は、わたしの部屋を崩壊させる。
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