ヤモリが死んでました……。
とのさんとかねすきさんと、「ヤモリは‘家守’という意味もあって、家の守り神として殺しちゃいけない」という話をしていた矢先。
死んでましたがな、うちのヤモリ。
「親の家に連れて行け!」
と鳴く猫を抱いて、玄関のドアを開けると。
そこには、ぺしゃんこになったヤモリ様が。
どうやら、ドアに挟まれて圧死した様子。
ドアの桟のカタチに段状になってつぶれてます。
だだだ誰よっ、ヤモリをドアでつぶしたヤツ!
わたしは猫を肩に乗せて、わたわたと親の家に逃げ込む。
だって、こわいじゃない、桟のカタチにつぶれたイキモノなんて!
ドアを閉めたら、しっぽだけが外から見えている状態なのよ?!
「ヤモリがつぶれてる〜〜っ!!」
誰が犯人?
殺ヤモリ犯。いや、殺意はなかったはずだから、過失致死?
「あたしじゃないわっ」
母は無実を主張する。
「ヤモリがいたら、わかるはずだもの」
「あたしだって気づくよ」
わたしたちは、共に無実を主張、互いを認め合う。
では、犯人は他の誰かだ。
つーか、明るいときならドアを開閉する際、5cm以上もあるイキモノに気づくだろう。
夜になってから、このドアを開閉した者といえば……。
弟だ!
ヤツは暗闇の中、うちの玄関ドアを開けた!
「あいつだわ!」
「そうよ、あの子なら気づかずにヤモリを殺すわ。動作が大雑把だから!」
「あの身長だから、足下なんかろくに見えないしねっ」
つーことで、殺ヤモリ犯は弟に決定。
本人の自供は無効。それ以前に決定。
で。
ヤモリの死体は誰が片付けるのよ?
わたしはいやよ、こわくて直視もできないんだから!
「男どもにやらせましょう」
「そうね、男どもの仕事よね」
こんなときだけ、母と娘は仲がいい。
無実のはずのふたり。何故だか、漂うのは共犯者のかほり……。
とのさんとかねすきさんと、「ヤモリは‘家守’という意味もあって、家の守り神として殺しちゃいけない」という話をしていた矢先。
死んでましたがな、うちのヤモリ。
「親の家に連れて行け!」
と鳴く猫を抱いて、玄関のドアを開けると。
そこには、ぺしゃんこになったヤモリ様が。
どうやら、ドアに挟まれて圧死した様子。
ドアの桟のカタチに段状になってつぶれてます。
だだだ誰よっ、ヤモリをドアでつぶしたヤツ!
わたしは猫を肩に乗せて、わたわたと親の家に逃げ込む。
だって、こわいじゃない、桟のカタチにつぶれたイキモノなんて!
ドアを閉めたら、しっぽだけが外から見えている状態なのよ?!
「ヤモリがつぶれてる〜〜っ!!」
誰が犯人?
殺ヤモリ犯。いや、殺意はなかったはずだから、過失致死?
「あたしじゃないわっ」
母は無実を主張する。
「ヤモリがいたら、わかるはずだもの」
「あたしだって気づくよ」
わたしたちは、共に無実を主張、互いを認め合う。
では、犯人は他の誰かだ。
つーか、明るいときならドアを開閉する際、5cm以上もあるイキモノに気づくだろう。
夜になってから、このドアを開閉した者といえば……。
弟だ!
ヤツは暗闇の中、うちの玄関ドアを開けた!
「あいつだわ!」
「そうよ、あの子なら気づかずにヤモリを殺すわ。動作が大雑把だから!」
「あの身長だから、足下なんかろくに見えないしねっ」
つーことで、殺ヤモリ犯は弟に決定。
本人の自供は無効。それ以前に決定。
で。
ヤモリの死体は誰が片付けるのよ?
わたしはいやよ、こわくて直視もできないんだから!
「男どもにやらせましょう」
「そうね、男どもの仕事よね」
こんなときだけ、母と娘は仲がいい。
無実のはずのふたり。何故だか、漂うのは共犯者のかほり……。
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