発見したことがある。
 昨日、電車の女性専用車に乗っていたときのことだ。

 わたしは、つり革につかまって立っていた。
 なにをするでもなく、車内を見回した。

 そのときに、ひらめいたのだ。

 世の中の女性の大半は、つり革に頭をぶつけることがない!!

 がーーーーーん。

 ショックだった。

 その日のわたしにとって、つり革は「顔の横で持つモノ」だった。
 しかし女性専用車では、誰ひとり顔の横でつり革を持っている人間がいなかったのだ!
 みんなみんな、頭の上で持っている!

 頭の上ってことはナニ、みんな、つり革に頭ぶつけないの?!
 あの痛みを知らないの?!

 ジーザス!
 神様、わたしだけなんですか、今この瞬間、つり革が凶器になり得る女は。

 この大発見を、今日弟に話した。

「知ってる? ふつーの女の人はね、つり革に頭をぶつけることがないのよ?」
「つり革は、ぶつかるだろう、ふつう」
「ぶつかるよねえ? 額にクリーンヒットしたときの激痛と、快音。ぶつかったら、目から火花出るよねえ?」
「つり革は危険だ。常識だ」

 弟もあったりまえにつり革の危険性と痛みを知っていた。
 つーか、すべての大人は知っていて当然だと思ってたんだもの。昨日発見をするまで。

 電車によってつり革の高さはチガウから、いつかどこかで、みんな味わっている……よね?

 みんな、つり革の痛みを知ってる?
 
 

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