それは恋。@バイオハザード CODE:Veronica
2003年9月3日 ゲーム「『ベロニカ』だけどさあ、いちばん美しいのってひょっとして、ウェスカーなんじゃないの?」
と、言ってみたら、
「たしかにな」
と、弟も同意した。
『バイオハザード CODE:Veronica』。
まず弟がクリアし、ついでわたしも無事クリアした。
『ベロニカ』をプレイしていちばんおどろいたことは、ヒロイン・クレアのかわいくなさだ。
どーしたんだクレア?
ヒロインなんだぞ?
プレイヤーの分身なんだぞ?
なんでそんなに、かわいくないんだ?
「クレアがおばさんに見える」
先にプレイした弟が、首を傾げてそう言ったんだ。
おばさん?
『バイオ』シリーズの中で最年少ヒロインをつかまえて、おばさんはないだろ。
そう思ってはみたものの。
たしかに……おばさんだわ、こりゃ。
「ジル(バイオハザード3)はきれいだったし、レベッカ(バイオハザード0)はかわいかったよね?」
「ああ、レベッカなんか、すごくかわいかった」
「なのになんで、クレアはこんなにぶさいくなの?」
「どこが女子大生なんだ、こんな老けた女子大生アリか」
髪型がイカンのか? いかにもおばさんめいた、真ん中分け。
「てゆーかさ、クレアってあんまし、制作者に愛されてない? ふつー、ヒロインはもっと気を遣ってかわいく描くよねえ? 髪の毛とか一本一本揺れていたりさー。なのにクレアの髪、べたっとしたまま、のりで貼ってあるみたいに一切揺れないよ」
「表情も乏しいしな」
「それに比べて、悲劇キャラのスティーブの美しいこと。彼はすごく気を遣って描かれてるよね」
「あとはまあ、アレクシアか。美女っていう設定だからな」
「美しい順番で行けば、ウェスカー、スティーブ、アレクシア?」
「クリスは……美しい、というのとはチガウけど……クリスも変わってないか? あんなに二枚目だったっけか?」
クリスといえば、マッチョなタフガイ。いかにもなアメリカ人。
なのにクリスってば、マッチョでなくなってるのよーっ。
すらりとした男前になってるのよーっ。
「なんか、アメリカ人というより、日本男児って感じになってたね……」
「そう、それだ。日本製のゲームにありがちな、日本人のヒーローになってた」
「順番で行くと、ウェスカー、スティーブ、アレクシア、クリス……?」
「その、いちばんのウェスカーだけどな、なんか若返ってなかったか?」
「若返ってた! たしか中年だったはずなのに、やたら若くなってておどろいたっ」
「……どこぞの組織で改造人間になって、ついでに美青年になって戻ってきたのか……ウェスカー……」
ハズさない。どこまでもハズさないヤツだっ、ウェスカー。
しかしこのゲームにおいて、ウェスカーへの気合いの入った書き込み方は、すばらしいものがあるぞ。
なんせ彼は美しいのだ。
『バイオハザード1』において、チンケな小悪党であったはずのウェスカーが、シリーズを重ねるごとに美しく大物悪役になっていく。
「しかしクリス、間抜けだよなー。登場シーンから腹抱えて笑ったぞ」
「あー、崖を這い登ってたね……たったひとりで。なんでひとりで来るんだ、部隊率いてくれば、こんなに苦労しないのに」
「ウェスカーにアレクシアの始末を押しつけられるし。これだから、脳みそまで筋肉の男は」
「クリスがまぬけなのに加えて、ウェスカーの調子が良すぎるんだと思う……」
『王家に捧ぐ歌』にどっぷりなわたしは、クリスがラダメスとかぶるよ。どっちもマッチョでのーみそまで筋肉でできたナイスガイ。
最強の戦士であるにもかかわらず、巻き込まれ型の災難体質。
星組でやるなら、クリスはワタルくんだよなあ。んでクレアがトウコ(えっ、また女役っ?!)、絶世の美女アレクシアは檀ちゃん。んでもって、双子のアルフレッドも檀ちゃんで見たいなー。檀ちゃん初の男役。軍服姿が見たいぞー。んで、クレアに恋する少年スティーブはまとぶんで。
しかし……ウェスカー俳優がいない……。ケロ? オヤジなウェスカーならイメージだけど、今作のウェスカーは美しすぎるから、ケロじゃないよーな(ケロファンの台詞?!)。
「それにしてもクレアさあ、変わり身早すぎない? あれだけ武器持ってぼこばこ敵を皆殺しにしてきた最強の女が、クリスに出会うなり豹変」
「いきなりか弱い女の子になってたな。思わずつっこんだぞ、なにが『きゃっ』だ、って」
「クレアってさ……ひょっとして、ブラコン?」
『バイオ』シリーズは男女コンビで事件にのぞむのがお約束。
男が主人公なら女の子が相棒になるし、女の子が主人公なら男がナイトに現れる。
そして、大抵の場合、この男女はいい感じになるのだ。
「『バイオ』はいっつも“吊り橋恋愛”ばっかだよね」
正確にはなんといったっけ? はらはらどきどきしているときに、男女は恋に落ちやすいんだよね?
「でもクレアは、そうだっけ……?」
「『バイオ2』では、レオンとゆー美青年と知り合うけど……クレア、レオンのことなーーんとも、カケラも、思ってなかったよね」
「ひたすら、クリスのことばっか考えてた」
「でもって今回は、美少年スティーブがこの“吊り橋恋愛”にどっぷりハマって、何故かクレアに恋。……しかしクレア、まったく心動かず」
「クリスのことばっか」
「そして、あれほど強く戦いまくっていたくせに、クリスに会うなり豹変、突如か弱くかわいい女の子になる」
「ぶりまくってたよな……クリスと再会してからは、クレアはまったく戦わず、守られてやんの。下手したらクリスより強いくせに」
「いるんだ、そーゆー女。好きな男の前に出ると、人格変わるの」
「クリス、絶対だまされてるよな……クレアのこと、か弱い女の子だと思ってる……」
「か弱い女の子が悪の秘密基地奇襲するかっての」
クリア後のご褒美イラスト?は、クリスとデートするクレアの図でした。クリスの私服のダサさ加減がもう……。
そっかクレアはおにーちゃん大好きバカ娘か……。
悪の秘密基地に武装して突入するのも、おにーちゃんに会いたさゆえ、か。
そして、そこまでやっておきながら、おにーちゃんの前ではギャルゲーのやうな「妹キャラ」に変身か。
すげえや。
「それにしても、ウェスカーは最後まで笑わせてくれるよなあ」
「ほんとにねえ」
と、弟とたのしく会話してはいるんだけど。
弟には言えない。
言えないけど、このゲームでいちばんたのしかったことは。
ウェスカーの爆裂片思いっぷりよおおおっ(笑)。
そうかウェスカー、そんなにそんなに、クリスが好きか。
別の任務で来たはずなのに、「クリスに会えたから、そっちはもうどーでもいい」とか言っちゃいますか。
クレアをいぢめるのも、「お前が死ねば、クリスが悲しむだろうな」だし、「お前を助けに、クリスがやってくるはずだ」なのね。
クリスのことストーカーして、プレゼント贈って気を引いて(これがまた、ろんなもんぢゃねえ・笑)、ついには告白しちゃいますか。
「お前が憎い」ってのは、「あいらびゅーん」と同じ言葉だよね、旦那?!(笑)
せっかく捕まえたクレアのことも、クリスが「クレアを離せ。お前の目的は俺のハズだ」と言ったら、「そうだな」ってあっさり解放しちゃうし。ほんとに、クリスのことしかアタマにないのね。
わざわざクリスにもう一度会うために、改造人間?になって、10歳くらい若返って、そのうえ美形になって戻ってきたアルバート・ウェスカー。
笑えるくらいの爆裂片思いぶり。
のーみそまで筋肉のクリスは、まーーったく気づいちゃいねえ。
ああそしてわたしは。
わたしは……。
どうしよう、ウェスカーさんが「受」に見えます〜〜っっ。
シリーズ1作目から、ウェスカー×クリスだったのに。ウェスカーは鬼畜攻だったのに。
今では、空回り受に見えます……。
なまじウェスカー、美人になっちゃったし。クリスもすっきりとした男前になっちゃったし(なんなのよ、あの長い脚は)。
当初の「狡猾そうな中年男」の鬼畜攻と、「のーみそまで筋肉のマッチョ青年」受、という構図が崩れたからねえ。
マッチョじゃないクリスなんか、受にしてもたのしくないわ(をい)。
クリスなんかひと思いに殺せるだろうに(それくらい強くなってるのよ、メカ・ウェスカーは。スタッフの愛が彼には詰まってる)、何故かそうはしないウェスカー。
じわじわいたぶりたかったのに、途中でやめる。
この、やめる理由がすごい。
ウェスカーの美しい顔が、突発事故で炎に焼かれちゃったの。彼は人間じゃないから、顔が焼けても平気らしーんだが。
「こんな醜い顔で、クリスの前にいられない!」
ってことでしょうな。突然、「次に会うときは必ず地獄に送ってやる!」とか言い出すの。次の約束かよっ?!
まだまだ戦えるのに、顔が焼けたからって退却ですか。……ヲトメ……。
最初から最後まで、なにひとつハズすことなく、爆笑させてくれました、ウェスカーさん。
すばらしい。
ああでも、このいちばんのお笑いのツボを、弟に話せないなんて〜〜。つらいわー(笑)。
と、言ってみたら、
「たしかにな」
と、弟も同意した。
『バイオハザード CODE:Veronica』。
まず弟がクリアし、ついでわたしも無事クリアした。
『ベロニカ』をプレイしていちばんおどろいたことは、ヒロイン・クレアのかわいくなさだ。
どーしたんだクレア?
ヒロインなんだぞ?
プレイヤーの分身なんだぞ?
なんでそんなに、かわいくないんだ?
「クレアがおばさんに見える」
先にプレイした弟が、首を傾げてそう言ったんだ。
おばさん?
『バイオ』シリーズの中で最年少ヒロインをつかまえて、おばさんはないだろ。
そう思ってはみたものの。
たしかに……おばさんだわ、こりゃ。
「ジル(バイオハザード3)はきれいだったし、レベッカ(バイオハザード0)はかわいかったよね?」
「ああ、レベッカなんか、すごくかわいかった」
「なのになんで、クレアはこんなにぶさいくなの?」
「どこが女子大生なんだ、こんな老けた女子大生アリか」
髪型がイカンのか? いかにもおばさんめいた、真ん中分け。
「てゆーかさ、クレアってあんまし、制作者に愛されてない? ふつー、ヒロインはもっと気を遣ってかわいく描くよねえ? 髪の毛とか一本一本揺れていたりさー。なのにクレアの髪、べたっとしたまま、のりで貼ってあるみたいに一切揺れないよ」
「表情も乏しいしな」
「それに比べて、悲劇キャラのスティーブの美しいこと。彼はすごく気を遣って描かれてるよね」
「あとはまあ、アレクシアか。美女っていう設定だからな」
「美しい順番で行けば、ウェスカー、スティーブ、アレクシア?」
「クリスは……美しい、というのとはチガウけど……クリスも変わってないか? あんなに二枚目だったっけか?」
クリスといえば、マッチョなタフガイ。いかにもなアメリカ人。
なのにクリスってば、マッチョでなくなってるのよーっ。
すらりとした男前になってるのよーっ。
「なんか、アメリカ人というより、日本男児って感じになってたね……」
「そう、それだ。日本製のゲームにありがちな、日本人のヒーローになってた」
「順番で行くと、ウェスカー、スティーブ、アレクシア、クリス……?」
「その、いちばんのウェスカーだけどな、なんか若返ってなかったか?」
「若返ってた! たしか中年だったはずなのに、やたら若くなってておどろいたっ」
「……どこぞの組織で改造人間になって、ついでに美青年になって戻ってきたのか……ウェスカー……」
ハズさない。どこまでもハズさないヤツだっ、ウェスカー。
しかしこのゲームにおいて、ウェスカーへの気合いの入った書き込み方は、すばらしいものがあるぞ。
なんせ彼は美しいのだ。
『バイオハザード1』において、チンケな小悪党であったはずのウェスカーが、シリーズを重ねるごとに美しく大物悪役になっていく。
「しかしクリス、間抜けだよなー。登場シーンから腹抱えて笑ったぞ」
「あー、崖を這い登ってたね……たったひとりで。なんでひとりで来るんだ、部隊率いてくれば、こんなに苦労しないのに」
「ウェスカーにアレクシアの始末を押しつけられるし。これだから、脳みそまで筋肉の男は」
「クリスがまぬけなのに加えて、ウェスカーの調子が良すぎるんだと思う……」
『王家に捧ぐ歌』にどっぷりなわたしは、クリスがラダメスとかぶるよ。どっちもマッチョでのーみそまで筋肉でできたナイスガイ。
最強の戦士であるにもかかわらず、巻き込まれ型の災難体質。
星組でやるなら、クリスはワタルくんだよなあ。んでクレアがトウコ(えっ、また女役っ?!)、絶世の美女アレクシアは檀ちゃん。んでもって、双子のアルフレッドも檀ちゃんで見たいなー。檀ちゃん初の男役。軍服姿が見たいぞー。んで、クレアに恋する少年スティーブはまとぶんで。
しかし……ウェスカー俳優がいない……。ケロ? オヤジなウェスカーならイメージだけど、今作のウェスカーは美しすぎるから、ケロじゃないよーな(ケロファンの台詞?!)。
「それにしてもクレアさあ、変わり身早すぎない? あれだけ武器持ってぼこばこ敵を皆殺しにしてきた最強の女が、クリスに出会うなり豹変」
「いきなりか弱い女の子になってたな。思わずつっこんだぞ、なにが『きゃっ』だ、って」
「クレアってさ……ひょっとして、ブラコン?」
『バイオ』シリーズは男女コンビで事件にのぞむのがお約束。
男が主人公なら女の子が相棒になるし、女の子が主人公なら男がナイトに現れる。
そして、大抵の場合、この男女はいい感じになるのだ。
「『バイオ』はいっつも“吊り橋恋愛”ばっかだよね」
正確にはなんといったっけ? はらはらどきどきしているときに、男女は恋に落ちやすいんだよね?
「でもクレアは、そうだっけ……?」
「『バイオ2』では、レオンとゆー美青年と知り合うけど……クレア、レオンのことなーーんとも、カケラも、思ってなかったよね」
「ひたすら、クリスのことばっか考えてた」
「でもって今回は、美少年スティーブがこの“吊り橋恋愛”にどっぷりハマって、何故かクレアに恋。……しかしクレア、まったく心動かず」
「クリスのことばっか」
「そして、あれほど強く戦いまくっていたくせに、クリスに会うなり豹変、突如か弱くかわいい女の子になる」
「ぶりまくってたよな……クリスと再会してからは、クレアはまったく戦わず、守られてやんの。下手したらクリスより強いくせに」
「いるんだ、そーゆー女。好きな男の前に出ると、人格変わるの」
「クリス、絶対だまされてるよな……クレアのこと、か弱い女の子だと思ってる……」
「か弱い女の子が悪の秘密基地奇襲するかっての」
クリア後のご褒美イラスト?は、クリスとデートするクレアの図でした。クリスの私服のダサさ加減がもう……。
そっかクレアはおにーちゃん大好きバカ娘か……。
悪の秘密基地に武装して突入するのも、おにーちゃんに会いたさゆえ、か。
そして、そこまでやっておきながら、おにーちゃんの前ではギャルゲーのやうな「妹キャラ」に変身か。
すげえや。
「それにしても、ウェスカーは最後まで笑わせてくれるよなあ」
「ほんとにねえ」
と、弟とたのしく会話してはいるんだけど。
弟には言えない。
言えないけど、このゲームでいちばんたのしかったことは。
ウェスカーの爆裂片思いっぷりよおおおっ(笑)。
そうかウェスカー、そんなにそんなに、クリスが好きか。
別の任務で来たはずなのに、「クリスに会えたから、そっちはもうどーでもいい」とか言っちゃいますか。
クレアをいぢめるのも、「お前が死ねば、クリスが悲しむだろうな」だし、「お前を助けに、クリスがやってくるはずだ」なのね。
クリスのことストーカーして、プレゼント贈って気を引いて(これがまた、ろんなもんぢゃねえ・笑)、ついには告白しちゃいますか。
「お前が憎い」ってのは、「あいらびゅーん」と同じ言葉だよね、旦那?!(笑)
せっかく捕まえたクレアのことも、クリスが「クレアを離せ。お前の目的は俺のハズだ」と言ったら、「そうだな」ってあっさり解放しちゃうし。ほんとに、クリスのことしかアタマにないのね。
わざわざクリスにもう一度会うために、改造人間?になって、10歳くらい若返って、そのうえ美形になって戻ってきたアルバート・ウェスカー。
笑えるくらいの爆裂片思いぶり。
のーみそまで筋肉のクリスは、まーーったく気づいちゃいねえ。
ああそしてわたしは。
わたしは……。
どうしよう、ウェスカーさんが「受」に見えます〜〜っっ。
シリーズ1作目から、ウェスカー×クリスだったのに。ウェスカーは鬼畜攻だったのに。
今では、空回り受に見えます……。
なまじウェスカー、美人になっちゃったし。クリスもすっきりとした男前になっちゃったし(なんなのよ、あの長い脚は)。
当初の「狡猾そうな中年男」の鬼畜攻と、「のーみそまで筋肉のマッチョ青年」受、という構図が崩れたからねえ。
マッチョじゃないクリスなんか、受にしてもたのしくないわ(をい)。
クリスなんかひと思いに殺せるだろうに(それくらい強くなってるのよ、メカ・ウェスカーは。スタッフの愛が彼には詰まってる)、何故かそうはしないウェスカー。
じわじわいたぶりたかったのに、途中でやめる。
この、やめる理由がすごい。
ウェスカーの美しい顔が、突発事故で炎に焼かれちゃったの。彼は人間じゃないから、顔が焼けても平気らしーんだが。
「こんな醜い顔で、クリスの前にいられない!」
ってことでしょうな。突然、「次に会うときは必ず地獄に送ってやる!」とか言い出すの。次の約束かよっ?!
まだまだ戦えるのに、顔が焼けたからって退却ですか。……ヲトメ……。
最初から最後まで、なにひとつハズすことなく、爆笑させてくれました、ウェスカーさん。
すばらしい。
ああでも、このいちばんのお笑いのツボを、弟に話せないなんて〜〜。つらいわー(笑)。
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