書き込みはできないし、そもそもつながらないし、カウンターも変だし、ろくなことがないな、このサイト。

 友人のオレンジから、報告がありました。

 彼女とは昨日、一緒に買い物をしたの。
 明日のインテのために帰阪しているオレンジは、穴の開いた財布を長年使っていたそうだ。不便だし縁起悪いし、新しいものに買い換えたい。でも、財布なんてもの、そうそう買い換えたりする? と言われ「しょっちゅう買い換えるけど?」と答えたわたし。
 財布って、好きなのよ。
 わたしはたぶん、服よりも鞄と財布と帽子が好き。鞄と帽子はシーズンごとになにかしら買っているよーな気がする。この夏は帽子ばかり3つも買ったしなあ。
 財布もよく買い換えていた。
 ただし今は、「これこそ生涯の伴侶!」てな財布に出会ってしまったため、当分買い換えるつもりはない。
 それでも、見るのは好きよ。
 てなことで、彼女の財布購入におつきあいしました。

 いやあ、いろいろ見たよー、財布。
 ああ、たのしい。

 不景気ってのはいいねえ。全体的に安くなってる。このブランドが平時でこの値段かよ、バブル時代には考えられん!てな。

 すべてにおいてそうだと思うけど、ファッション性と機能性は反比例するよね。
 かわいい財布は、使い勝手が悪い。機能的な財布は、かわいくない。
 ポイントは、かわいさと使いやすさの妥協を、どのへんにするか。

 オレンジが長年使っていたのは、ゴルチエの黒にシルバーがアクセントの財布。オタクってほんと、ゴルチエ好きだよね。わたしもオタクだからわかるわ(笑)。
 新しい財布も、オレンジはやはり、ゴルチエっぽいものに惹かれていた。……が。
 悩んだあげく、オレンジが選んだのは。

 とてつもなくかわいい、赤いがま口だった。

 とにかく、かわいい。
 それまでけっこう冷静に選んでいたのに、そのシリーズのコーナーにたどり着くなり、ふたりそろってきゃーきゃーハート。
「かわいいっ」
「かわいいよこれ、なんでこんなにかわいいのっ」
「えー、こっちもかわいいよ、ラインがすごい」
「これもかわいい。うそっ、これもかわいい」
 語彙少なすぎ。
 ふたりそろって「かわいい」しか言えなくなる。
 他のブランドとちがい、そこだけは和風。伝統工芸の漆塗りがどーのと解説文があった。老舗の12代目のだれそれさんが作っているとかいう、工芸品ブランドらしい。

 はっきりいって、使い勝手はものすげー悪そう。

 でも、見た目がかわいい。群を抜いて、かわいい。女の子ハートがきゅんきゅん言う感じ(笑)。

 柄もカタチも和風。
 トンボだとか花だとか。
 着物のような生地に、特殊プリントで漆が使われているらしい。
 大人のかっこいい女性が、ハンドバッグからこの財布を出したら、さぞやかっこいいだろうなあ。よくある海外ブランドの財布じゃなくて、この日本の美しさを見せつけてくれるお財布だったら。そんな女性、わたしなら好きだぞ。

 悩みまくった末に、オレンジはこの和風の財布を買いました。
「在庫はありますか?」
 と聞くと、財布フロアの販売員さんは、
「全種類、ひとつずつしか入荷してません。だからこのデザインはこれひとつです。これが売れてしまったら、また別のデザインを陳列します」
 と答えた。デザイン多すぎて、全部陳列できていない現状。しかしどれもみんな、かわいい。
 わたしだって、「生涯の伴侶」とまで思っている今の財布がなければ、この日本美人に浮気していたかも……(笑)。

 それが昨日のこと。
 オレンジの買い物につきあったあと、WHITEちゃんとCANちゃんと映画に行ったの。

 そして今日、昨日買った財布の使い心地を、オレンジは電話で報告してくれました。

「めっちゃくちゃ、使いにくい!!」

 嘆く。力一杯嘆く。

「でも、めちゃくちゃかわいいんだよ……。眺めていると、しあわせになるんだよ……」

 実用品を買ったんじゃなく、装飾品を買ったんだよ。そう思おうよ。アクセサリってのは、そーゆーもんだよ……。

 あまりに使いにくいので、そのうちまた、新しい財布を求めて彷徨うかもしれんそうだ。
 ふりだしに戻る。

 

コメント

日記内を検索