某有名ネット書店。
 購入金額が1500円以上は、送料無料。

 目的の友人の作品が載っている雑誌は税込み600円。
 600円の本を買うために、送料を出すのはバカらしい。
 ではあと900円分、なにか買おう。
 でもなにかって?

 べつに今、欲しい本なにもないよな。
 来月なら友人の殿さんの本とか鷹さんの本とかが出るけど。今月はべつに、なかったよなああ。

 考えたあげく、ゲームを買いました。

 ふつーのお店では買いにくいものを。

 ええ。
 ボーイズラブ・ゲームです。

 600円の本を買うために、6600円使っちゃったよ、ははは。

 じつははじめてやりました、BLゲーム。
 輝く「18禁」のシール。
 ああ、大人ってすばらしいな(笑)。

 ふつーに男向けのゲームならやったことあるのよ。
 『野々村病院』だっけ? タイトル忘れた。
 働いていた店で、動作不良で返品されたやつを、確認のために家に持って帰ってプレイしました(笑)。インストール方法がわからなくて、弟にやってもらったな。あと、ふつーの18禁ソフトもいろいろ、動作確認のためお持ち帰りした。アニメじゃない、実写のやつね。実写のはゲーム性が薄くて、おもしろくなかった(麻雀とか神経衰弱とかで女の子が脱ぐやつ)。
 『野々村病院』はギャグが下品で閉口したのと、女たちが全員ガーターベルト着用で笑ったのをおぼえてる。妖艶なおねーさんも清純そうな娘も、みんな一枚脱ぐと下はガーターベルト着用。わはは。
 あまりおもしろくなくて、1回エンディングを見たあとは二度とやらなかったな。

 あとひとつ、『痕』というゲームをやった。
 これは友人のおにーさんが「おすすめ!」と言って貸してくれた。「ものすごくおもしろいし、感動できる。女性がどう思うのかを知りたい」と。
 わたしはホモネタもあると聞いていたので、ありがたく貸していただきました。
 ……なるほどこれは、おもしろかった。てゆーか、泣いた。主人公の男の子になって、美人4姉妹と同居、選択肢によってストーリーが分岐し、姉妹のうちのどの子かと恋に落ちるわけなんだが。
 全エンディング見ました。たぶん。
 いちばん泣いたのは末娘の話だな。次が次女かな。あれ? 三女かな? えーと、いちばんどーでもよかったのが元気娘。いちばん最初が長女エンディングだったんだけど、これもなかなかせつなくてよかった。
 あと、主人公と父親のくだりが泣けたわ。
 そしておたのしみのホモバージョンも。ちゃんとホモでラブな話だったので、びっくりした。もっとどーでもいい話だと思ったのに、悲劇的な恋の話だった。

 とまあ、男向けはこれっぽっちだけど、やったことがあった。
 しかし女性向けははじめて。

 興味はあったけど、買いたいとは思わなかった。

 だって絵が好みじゃないんだもん。
 好みじゃないどころか、キライなタイプばかり。

 わたし、ショタ属性ないんよ。
 顔の半分以上がきらきらおめめだったり、顎が異様に細く尖ってたり、首が手首より細くてぐらぐらしてたりするの、ダメなんよ。
 それから性別受もダメなんよ。
 男は男らしくなきゃダメなんよ。

 だからBLゲームは買えなかったのだわ。

 でも先日、仕事の担当さんにエスコートされて秋葉原オタクめぐりをしたときに、はじめて好きなタイプの絵のBLゲームを見つけたのだわ。
「あ、あれ、やってみたい」
 とわたしは無邪気に言ったんだが、担当さんはただ、
「すごいタイトルだな」
 と言っただけだった。

 たしかに。
 改めて見てみると、すごいタイトルだ。
 少なくとも、親には見せたくないな(笑)。

 そのゲーム、タイトルを

『俺の下であがけ』

 という。
 ははは。たしかに、これを「やってみたい」と言われても、担当さん(男性)はなにもコメントできないでしょうな。

 えーと、「借金背負わせシミュレーションゲーム」です。
 主人公は消費者金融の社長(男)。コレと狙いを定めた獲物(男)を罠にかけ、借金を背負わせるの。そして獲物の借金が1億を超したら獲物本人をお買いあげ。監禁調教、奴隷一直線!!(爆笑)

 いやあ、おもしろかった。

 微妙にセコいところがさいこーです。
 バカなことを、大真面目にやるのがよし。

 獲物は3人、同級生の花屋と、貧乏少年と、子持ち青年。そして主人公は鬼畜社長。……いいなあ。この設定とチョイスが絶妙だわ。
 年齢が高いのもポイント。
 主人公とその同級生(いちおーメインヒロイン?笑)は25歳。子持ち青年は眼鏡の29歳サラリーマンだしな。貧乏少年もいわゆる美少年ではなく少年マンガ主人公系のやんちゃ少年(ハイティーン)だし。

 わたしが最初にお買いあげしたのは、子持ち青年です。
 妻を亡くし、男手ひとつで幼い息子を育てるサラリーマン。病弱な息子の治療費のために、ついに身を売ることに……!!
 いやあ、すばらしいです。お約束です。父の愛!!
 鬼畜社長は言葉責めも忘れません。「息子が大変なときに、父親が男とこんなことを……(冷笑)」てな。

 ただ、びっくりしたのは。

 社長、受だったんかい……っ!!

 攻だと信じてプレイしていたので、心底おどろきました。
「俺をたのしませろ」ってアンタそんな。鬼畜属性の襲い受とは……。

 えーと、バッドエンディングでした。
 すぐさま2回目をプレイして、無事グッドエンディングをGET。

 ちなみに、2回目は社長様、ちゃんと攻になりました。
 このゲーム、リバなんですね。
 進行によって主役の社長の気分が、受と攻、変わるようです。
 2回目以降は「壱哉様の気分」というパラメータが確認できるようになります。選択肢の選び方で、「受な気分」とか「攻な気分」とかになるようです。
 つーか、あれほど鬼畜なくせに、ナチュラルに受られると、びびる……。
 あ、主人公は「壱哉」といいます。パラメータの名前は「壱哉の現在の気分」といいます。でも何故かわたしはとても自然に「壱哉様の気分」と「様」をつけていました。ええ、鬼畜社長には「様」でしょう。

 とても愉快なので、全エンディングGETに向けて精進します。

 

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