わたしはもう少女マンガは読めない年齢になってしまった。
2003年3月5日 オタク話いろいろ。 思った通り、体調を崩して寝込む。
死兆星を見てたからなあ。そりゃ寝込むわなあ。
つーか、仕事が終わったあとはいつも寝込むのだわ。
さて。
ネット書店で注文していた本が届いた。
大人になってしまったわたしは、少女マンガが読めない。
昔の少女マンガなら読めるけれど、今の少女マンガは読めない。
それが「時代」というものだろう。
わかっているけど、せつないことよ。
昔、わたしが少女だったころの少女マンガは、
「片想いのAくんと両想いになりたい」
だった。
ところが今の少女マンガは、
「片想いのAくんとえっちがしたい」
なんだもんよ。
片想いのAくんに、ついに告白した! Aくんも「じつは君のことが好きだったんだ」と答えた。やった、両想いだ!!
と、思った次のページでは、ふたりは裸でもつれあい。
お花と点描が飛ぶ中で、ヒロイン喘ぎまくり。
……わたしはもう少女ではないので、この感性にはついてゆけません。
ばばあなので、カラダのえっちよりも、精神的なときめきを重視します。
少女マンガもエロで売る時代がやってきた。
出版不況の最中、少女マンガは売れなくなった。わたしの少女時代に有名だった漫画誌が次々廃刊になった。
えっちなら売れるそうだ。
読者アンケートでは、「もっとえっちにしてください」「もっと過激なものが読みたい」と、小中学生がかわいい文字で書いてくるそうな。
そしてかわいいきらきらした絵の、しかし汁率が異様に高い少女マンガが跋扈する。
汁か……わたしの若いころには、たとえ少年マンガのえっち系でさえ描写されることはなかったよ。
時代は変わるのだ。
ところが盟友オレンジの作品が、この少女えっちマンガ雑誌に載ることになった。オレンジ自身はエロにはほど遠い作風のマンガ家なんだが、いろいろあって、そこに漂着。
マンガ家にはアンケートが命。わたしは絶対アンケートを出して援護射撃をしたい。
だが。
敵は少女えっちマンガ雑誌ナリ。
しかも、性欲だけ剥き出しなガキ共のために、とてもわかりやすいこっ恥ずかしいタイトルだのあおり文句だのがついている。
か、買うのが恥ずかしい……。
とてもじゃないが、書店で口に出して言えない。
わたしがガキならいいよ。
今の半分の年齢なら、堂々と買えるさ。えっちな本を買う、という気恥ずかしさはあると思うが、それでも少女マンガなわけだから、男向け実用雑誌を買うわけじゃないから、大丈夫だろうよ。
しかしわたしは、おばさんである。
このトシで、10代のメスガキ用……失礼、少女向けえっち雑誌を買うのは、とてつもなく恥ずかしい。
年相応なエロ本なら、いくらでも売っている。レディコミだってホモエロだって。それなら平気さ、ぜんぜん恥ずかしくなんかない。だってわたし、大人だもの。おばさんだもの。おばさんがおばさん向けエロ本買ってなにが悪いってなもんだ。
しかしだ、よりによって、10代の女の子があんあん言ってる少女マンガを買うのは、めちゃくちゃ恥ずかしいってゆーのよっ!
いいトシしてフリルぶりぶりの服着て歩くおばさんみたいな、気恥ずかしさ。似合ってればいいだろうけど、おばさんソレ目の暴力だよ、てな。
書店で買うのが恥ずかしいときは、迷わずネット書店です。
わたしの他にも同じ思いの人がいたようで、オレンジは自分のHPに某有名ネット書店のリンクを貼ってくれてました。ここで買えば恥ずかしくないよ、と。
送られてきた本を見て、「ネットで注文して良かった」と再確認。
思っていたのと、ぜんぜんちがう装丁だった。これじゃ書店では見つけられなかった。
んで、読んでみました。そのえっち本。
ははは。
汁がいっぱい。
ま、それは覚悟してたからいいさ。
はじめから、えっち系だってわかってたからかな。昔、某有名老舗少女マンガ雑誌の増刊を読んだときほどの絶望感はなかった。
そのときは、「自分が知っている少女マンガというジャンル」だと信じて読んだから、顎が落ちたもんな。
告白した次のコマではベッドがぎしぎしだもんよ。それが当たり前なんだもんよ。そんなマンガばっかりが何本も、合計500pもつづいてて、とても読めなかったんだよ。
みんな情緒とか持ってなさそーな宇宙人ばかりに見えたから。……そりゃあな、アニメにもなった某快感少女マンガが売れる時代だからな……仕方ないんだけどな……あまりにも、衝撃的でさ……おばさんにはさ……。
それに比べ、「えっち」が目的だけに描かれた少女マンガは、潔かったです。
ホモエロ……つーか、ボーイズラブ雑誌と同じ作りでした。
ネタも展開もみんな一緒。汁率の高さも一緒(笑)。そして、なにがどうあれ、「愛」があるのも一緒。
男向けエロとちがって、女の子向けは絶対に「愛」がある。たとえ監禁調教ものであったとしてもな。すべては「愛」が動機。
ただ、ヤられてるのが美少年か女の子かだけのちがいだった。
なるほどなー。
勉強になりました。
実際、ボーイズで有名な作家さんもいろいろ描いてたし。ノウハウがここまで同じじゃ、当然か。
ボーイズも少女マンガも、根っこは同じだからねえ。
そしてそんな雑誌の中で、オレンジのマンガはひとりだけ「ギャグ」で「エロなし」でした(笑)。
死兆星を見てたからなあ。そりゃ寝込むわなあ。
つーか、仕事が終わったあとはいつも寝込むのだわ。
さて。
ネット書店で注文していた本が届いた。
大人になってしまったわたしは、少女マンガが読めない。
昔の少女マンガなら読めるけれど、今の少女マンガは読めない。
それが「時代」というものだろう。
わかっているけど、せつないことよ。
昔、わたしが少女だったころの少女マンガは、
「片想いのAくんと両想いになりたい」
だった。
ところが今の少女マンガは、
「片想いのAくんとえっちがしたい」
なんだもんよ。
片想いのAくんに、ついに告白した! Aくんも「じつは君のことが好きだったんだ」と答えた。やった、両想いだ!!
と、思った次のページでは、ふたりは裸でもつれあい。
お花と点描が飛ぶ中で、ヒロイン喘ぎまくり。
……わたしはもう少女ではないので、この感性にはついてゆけません。
ばばあなので、カラダのえっちよりも、精神的なときめきを重視します。
少女マンガもエロで売る時代がやってきた。
出版不況の最中、少女マンガは売れなくなった。わたしの少女時代に有名だった漫画誌が次々廃刊になった。
えっちなら売れるそうだ。
読者アンケートでは、「もっとえっちにしてください」「もっと過激なものが読みたい」と、小中学生がかわいい文字で書いてくるそうな。
そしてかわいいきらきらした絵の、しかし汁率が異様に高い少女マンガが跋扈する。
汁か……わたしの若いころには、たとえ少年マンガのえっち系でさえ描写されることはなかったよ。
時代は変わるのだ。
ところが盟友オレンジの作品が、この少女えっちマンガ雑誌に載ることになった。オレンジ自身はエロにはほど遠い作風のマンガ家なんだが、いろいろあって、そこに漂着。
マンガ家にはアンケートが命。わたしは絶対アンケートを出して援護射撃をしたい。
だが。
敵は少女えっちマンガ雑誌ナリ。
しかも、性欲だけ剥き出しなガキ共のために、とてもわかりやすいこっ恥ずかしいタイトルだのあおり文句だのがついている。
か、買うのが恥ずかしい……。
とてもじゃないが、書店で口に出して言えない。
わたしがガキならいいよ。
今の半分の年齢なら、堂々と買えるさ。えっちな本を買う、という気恥ずかしさはあると思うが、それでも少女マンガなわけだから、男向け実用雑誌を買うわけじゃないから、大丈夫だろうよ。
しかしわたしは、おばさんである。
このトシで、10代のメスガキ用……失礼、少女向けえっち雑誌を買うのは、とてつもなく恥ずかしい。
年相応なエロ本なら、いくらでも売っている。レディコミだってホモエロだって。それなら平気さ、ぜんぜん恥ずかしくなんかない。だってわたし、大人だもの。おばさんだもの。おばさんがおばさん向けエロ本買ってなにが悪いってなもんだ。
しかしだ、よりによって、10代の女の子があんあん言ってる少女マンガを買うのは、めちゃくちゃ恥ずかしいってゆーのよっ!
いいトシしてフリルぶりぶりの服着て歩くおばさんみたいな、気恥ずかしさ。似合ってればいいだろうけど、おばさんソレ目の暴力だよ、てな。
書店で買うのが恥ずかしいときは、迷わずネット書店です。
わたしの他にも同じ思いの人がいたようで、オレンジは自分のHPに某有名ネット書店のリンクを貼ってくれてました。ここで買えば恥ずかしくないよ、と。
送られてきた本を見て、「ネットで注文して良かった」と再確認。
思っていたのと、ぜんぜんちがう装丁だった。これじゃ書店では見つけられなかった。
んで、読んでみました。そのえっち本。
ははは。
汁がいっぱい。
ま、それは覚悟してたからいいさ。
はじめから、えっち系だってわかってたからかな。昔、某有名老舗少女マンガ雑誌の増刊を読んだときほどの絶望感はなかった。
そのときは、「自分が知っている少女マンガというジャンル」だと信じて読んだから、顎が落ちたもんな。
告白した次のコマではベッドがぎしぎしだもんよ。それが当たり前なんだもんよ。そんなマンガばっかりが何本も、合計500pもつづいてて、とても読めなかったんだよ。
みんな情緒とか持ってなさそーな宇宙人ばかりに見えたから。……そりゃあな、アニメにもなった某快感少女マンガが売れる時代だからな……仕方ないんだけどな……あまりにも、衝撃的でさ……おばさんにはさ……。
それに比べ、「えっち」が目的だけに描かれた少女マンガは、潔かったです。
ホモエロ……つーか、ボーイズラブ雑誌と同じ作りでした。
ネタも展開もみんな一緒。汁率の高さも一緒(笑)。そして、なにがどうあれ、「愛」があるのも一緒。
男向けエロとちがって、女の子向けは絶対に「愛」がある。たとえ監禁調教ものであったとしてもな。すべては「愛」が動機。
ただ、ヤられてるのが美少年か女の子かだけのちがいだった。
なるほどなー。
勉強になりました。
実際、ボーイズで有名な作家さんもいろいろ描いてたし。ノウハウがここまで同じじゃ、当然か。
ボーイズも少女マンガも、根っこは同じだからねえ。
そしてそんな雑誌の中で、オレンジのマンガはひとりだけ「ギャグ」で「エロなし」でした(笑)。
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