ああ、よーやく映画を見に行ける……!

 つーことで、『ノー・グッド・シングス』。
 サミュエル・L・ジャクソン、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演。

 映画の内容以前に、浜村淳だわ、問題は。

 浜村淳のトーク付きだったので、いやな予感はしていたが。

「犯罪映画なんですがね、この犯人たちの計画がどこで失敗するか、ハラハラドキドキして見てください」

 ……失敗するんかよ……。

「サミュエル・L・ジャクソンが刑事なんですがね、最初っから最後まで縛られてるんですよ」

 ……最初から最後までかい……。

「映画の内容については語りません。まず見てください」と言ってコレだよ……。

 犯罪サスペンス映画の解説をして、その計画が成功するか失敗するかは、いちばん言ってはならんことじゃないのか?
 いや、わたしもここで言ってるけどさ。
 ここで映画のタイトルを上げたところで、この日記を読んでいるわずかなヒトがこの映画を見に行くかどうかわからんが、これからこの映画を見るために集まった1000人の人間の前でプロが言うってのは、どうよ?
 ねえ、どうよ??

 見る前から、テンション萎え。

 刑事のサミュエルは、隣人に頼まれ、休暇を利用して家出娘の捜索をする。
 んで、たまたま聞き込みに行った家が、犯罪グループのアジトだったからさあ大変。
 犯罪グループのみなさんは「刑事が俺たちを逮捕しに来た!」つーんで、サミュエルを監禁してしまう。いくら「お前たちなんか知らない、俺は家出娘を捜していたんだ」と言っても信じてくれない。
 さて、このグループにはミラという美女がいた。彼女はリーダーの情婦で、獲物の誘惑係。獲物をたぶらかし、仲間の男にも秋波を送り、もちろんサミュエル刑事にも……。
 裏切りと騙しあいの犯罪計画。生き残るのは誰か。

 クライム・サスペンス、っちゅーことで、もっと頭のいい話を想像していました。
 綿密な計画と大胆な行動、胸をすくアクション……とかな。

 こんなにアホばっか出てくる話だったとわ……。

 えーと。
 犯罪グループ、バカばかりでした。
 頭脳犯罪はまず、できそうにない。行き当たりばったりのチンピラの寄せ集め。
 アタマが悪いので、いつもケンカばかり。
 かろうじてリーダーひとりアタマがいいらしいが、こんなアホウばかりを仲間にしているあたりで、お里が知れます。ついでに人望もないらしい。なんせこんなアホウばかり以下略。

 ミラ・ジョヴォヴィッチですな。
 彼女の悪女ぶり以外に、意味はありません。

 犯罪グループ、ミラ以外ただのアホウなんだもん。
 そしてミラも、べつにアタマよくない。
 あさはかなお色気美女。
 アタマよかったら、もっと格上の男をつかまえてるはずだ。
 アンタが捕まえてくる男、みんなアホウばっかじゃん……。

 なんつーか、見ているのがキツい映画でした。
 ミラとサミュエルが出てなかったら、日本に入ってきてないだろよ……。
 サミュエルおじさんはしぶい演技してるんだけどねええ。

 それで家出娘はどうなったのさ?
 伏線じゃなかったの? なんのフォローもナシ?
 なんかプロットが杜撰な気がして、つまんない……。

 タイトルは日本語にすると「ちっともええことがない」だそうな。
 ……まさにそんな話だったよ……。

 最近の洋画はタイトルがつまらないと思ってたら、それってアメリカの映画会社の意向なんだって? 浜村淳曰く。
 邦題を認めないんだって。原題で押し通してくるんだって。
 だからこんな『ノー・グッド・シングス』? なに? ノー・グッド、だから「よくない」だよねえ? なんつー、わたし程度のアタマの人間がなんとなーく思うよーなタイトルで、そのまま日本公開しちゃうんだわ。
 そーゆーとこってアメリカらしいよな……自分とこがいちばんだと思ってんだろーなー。日本には、日本の言葉があり、日本人に売れるタイトルとかも、存在してるんだけどなー。考えないんだろーな、そーゆーこと。

 んでもって、高橋英樹のテレカが当たりました。
 たった10人しか当たらないっつーに。
 当たってしまった……。

 高橋英樹……。

 しかもテレカ……。

 い、いらねー……。

 

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