開いた口。@雪組・春ふたたび/恋天狗
2003年3月3日 タカラヅカ 前日も寝ていません、死兆星がまだ頭上に輝いている状態なのに。
なのに、それでも行くか、雪バウ。
それでも行くのさ、雪バウ。
だってもう、ネットでチケット押さえてたんだもん。
ありがとう、配達記録代込み900円!!
今回のワークショップは定価出したことなかったけど、いちばん格安は雪組でした。
1000円切るとは思わなかった……。送料引いたら、610円だよ……。
しかし。
体力気力とも最悪なときに、よりによって『春ふたたび』。
……いっそ死ねと言ってください……とゆーほど、つらかったっす……。
や、悪いのはすべてわたしです。
こんな体調で行ったわたしが悪い。
絶好調のときに観たって眠いものなのに!!
覚悟はしてたけど、ほんとにつらかった。
ねえ、『春ふたたび』ってさ、あんなに長かった……?
もちろん、もう3回目だっけ、観るの?だから、わかってるよ? ウザくて長くてつまらない作品だってことは。
それにしても、長かった。
ひとつひとつの演出の「タメ」の部分が長いの。これは演出家の好みかなあ。「あ、ここでタメてるんだな」ってわかるところが、明らかに、長い。
「タメ」の部分だってわかるもんだから、観ているこっちも力入んじゃん。次にこうくる、って。まだかまだか、まだこないのか……と、じれじれしたあとでよーやく、くる。
この「まだかまだか」が長すぎて、疲れた。
ちょっとやりすぎなんじゃないのかな。「感動」させたいのはわかるけど。タメすぎると、緊張感が途絶えるよ。
……わたしの体調のせいも、そりゃあるだろうけど。
主役のいっぽくんはさすが、美しかったです。
てゆーか、この子から美しさを引いたらなにも残らん……とまで言ってはならんだろうが、いちばんのウリは「美しさ」だもんねえ。そりゃ美しくなきゃ嘘よねえ。
とか言いながら、今回なんか良かったのよー。
あれ、かなりいい感じだぞ、どーしたんだ、壮くん!
押さえた感じが好感。演出かなあ。今までのアホ領主さまたちのなかでは、いちばん好みだった。
おだやかな青年が思いあまってここにいる、って感じがしたの。
ママ役はいまいち。月組のヒトがよかった……。でも宙組よりは遙かにイイ。
『恋天狗』は、なんだかとっても薄い作り。
びっくりしたわ、登場人物の少なさ。
バウの舞台って、広いのねー。たった10人だと、こんなに広々しちゃうんだわ。
『春ふたたび』を観たときはなにも感じなかったのよ、こだまっち。
でも『恋天狗』はぜんぜんダメだわ。
オギーのあとってのも、気の毒だけど。
すべてにおいて中途半端だった。
笑いも、美しさも、感動も。
好みかと言われるとつらいとこだが、とりあえず星組はお笑いに徹していた。
月組はファンタジーだった。
そして雪組は……なんだろねこれは。
笑いは、薄かった。少なかった。笑えなかった。
かといって美しくもない。……まあ、この演目では仕方がない、ってのはあるが。
そして、人物が薄くなっていたぶん、感動もなかった。
こまったなあ。
まず、いちばん大きなちがいは、小天狗。
役の解釈のちがいなのかな。
この小天狗は「男役」だった。
星組も月組も、小天狗は「少年」だっんだよね。妖精的っていうか、声もボーイソプラノのお子ちゃまがやっていた。
小さな男の子が「恋」にあこがれて起こす騒動、だから、罪のない笑いになっていたのね。なんつったって、最後に「おっかさぁーん!!」だよ? 子どもでなきゃあまりにサムい。
しかし、雪組の小天狗は「男役」。大人の男ではないけれど、子どもでもない。高校生くらいかな。もちろんもう、男女のコトは知ってます、てか。恋愛=えっち、ぐらいの知識はあるだろー、年齢。
そんな子が、他の男に化けて、好きな女の子をたぶらかす。しかも、草むらでどーやらえっちをしてたのしんでいた模様。最後までやってないにしろ、Bまではしてるよなお前らっ?! という演出。
小天狗がえっちOKの発情期だと、物語の質が変わってきます……。
小天狗が「子ども」じゃないので、主演のキムくんは大変。弥太と小天狗の年齢差がほとんどないもんだから、それほど変化がないんだよね。器用なキムくんだから、ちゃんと小天狗の演技をコピーしてるんだけど、もともと小天狗が「男役」だから、星や月ほど「別人」にならない。
ヒロインも、くさむらでえっちしちゃうよーな、イカレた女の子になってるしなあ。両想いになったらすぐさまくさむらで「あっはぁん」か、ヒロインよ。『傭兵ピエール』よりすみれコードぶっちりぎりだと思うんだけど?
うーん、やっぱ、小天狗のキャラ造形をまちがえために全部壊れてるとしか思えない。
小天狗が純粋で人間の常識を知らない妖精くんだから、なりたつ話だよね、これ。
人間の男の話にしちゃったら、すべて壊れる。
そして、小天狗を人間の男と同等に描いたもんだから、このままのストーリーですすめると、すべてのキャラの人格が薄く、「情緒のないヒト」になってしまう。
こだまっちはなに考えて、小天狗をただの男にしてしまったんだ?
なにかチガウことをしたかったのか?
それにしても、小天狗の解釈をまちがえる、てのは、それってそもそも「作品」を理解していないってことだぞ?
作品の本質を理解しないで、演出していいのか?
開いた口がふさがらないです、いつものことだが。
キムくんはうまかったです。ええ。がんばれー。
となみちゃん、貫禄。君の存在感で持ちこたえていた舞台だ。
小天狗のくらまちゃん、かわいかったよ。がんばってたよ。ちゃんと男役だったよ。……それがすべて、裏目に出てるけどさ、それは君のせいじゃないものね。
晴華みどりちゃんが、妙にうまかった……。だが、彼女の役の設定もよくわからなかった……。美女なのか? バカなのか? ただ笑いをとるためだけのキャラ? 人格が見えなかった……。
とりあえず、『春ふたたび』も『恋天狗』も、薄かった。
さらりと終わった。
いや、『恋ふたたび』は長くて閉口したけど、それとは別に感想としては、薄かったのよ。
そして、4組観たなかでは、いちばんおもしろくなかった……。
いや、わたしの体調も悪かったよ……悪かったけどさ……。
でも、ベストコンディションで観ても、感想はそう変わらないと思うよ……。
なのに、それでも行くか、雪バウ。
それでも行くのさ、雪バウ。
だってもう、ネットでチケット押さえてたんだもん。
ありがとう、配達記録代込み900円!!
今回のワークショップは定価出したことなかったけど、いちばん格安は雪組でした。
1000円切るとは思わなかった……。送料引いたら、610円だよ……。
しかし。
体力気力とも最悪なときに、よりによって『春ふたたび』。
……いっそ死ねと言ってください……とゆーほど、つらかったっす……。
や、悪いのはすべてわたしです。
こんな体調で行ったわたしが悪い。
絶好調のときに観たって眠いものなのに!!
覚悟はしてたけど、ほんとにつらかった。
ねえ、『春ふたたび』ってさ、あんなに長かった……?
もちろん、もう3回目だっけ、観るの?だから、わかってるよ? ウザくて長くてつまらない作品だってことは。
それにしても、長かった。
ひとつひとつの演出の「タメ」の部分が長いの。これは演出家の好みかなあ。「あ、ここでタメてるんだな」ってわかるところが、明らかに、長い。
「タメ」の部分だってわかるもんだから、観ているこっちも力入んじゃん。次にこうくる、って。まだかまだか、まだこないのか……と、じれじれしたあとでよーやく、くる。
この「まだかまだか」が長すぎて、疲れた。
ちょっとやりすぎなんじゃないのかな。「感動」させたいのはわかるけど。タメすぎると、緊張感が途絶えるよ。
……わたしの体調のせいも、そりゃあるだろうけど。
主役のいっぽくんはさすが、美しかったです。
てゆーか、この子から美しさを引いたらなにも残らん……とまで言ってはならんだろうが、いちばんのウリは「美しさ」だもんねえ。そりゃ美しくなきゃ嘘よねえ。
とか言いながら、今回なんか良かったのよー。
あれ、かなりいい感じだぞ、どーしたんだ、壮くん!
押さえた感じが好感。演出かなあ。今までのアホ領主さまたちのなかでは、いちばん好みだった。
おだやかな青年が思いあまってここにいる、って感じがしたの。
ママ役はいまいち。月組のヒトがよかった……。でも宙組よりは遙かにイイ。
『恋天狗』は、なんだかとっても薄い作り。
びっくりしたわ、登場人物の少なさ。
バウの舞台って、広いのねー。たった10人だと、こんなに広々しちゃうんだわ。
『春ふたたび』を観たときはなにも感じなかったのよ、こだまっち。
でも『恋天狗』はぜんぜんダメだわ。
オギーのあとってのも、気の毒だけど。
すべてにおいて中途半端だった。
笑いも、美しさも、感動も。
好みかと言われるとつらいとこだが、とりあえず星組はお笑いに徹していた。
月組はファンタジーだった。
そして雪組は……なんだろねこれは。
笑いは、薄かった。少なかった。笑えなかった。
かといって美しくもない。……まあ、この演目では仕方がない、ってのはあるが。
そして、人物が薄くなっていたぶん、感動もなかった。
こまったなあ。
まず、いちばん大きなちがいは、小天狗。
役の解釈のちがいなのかな。
この小天狗は「男役」だった。
星組も月組も、小天狗は「少年」だっんだよね。妖精的っていうか、声もボーイソプラノのお子ちゃまがやっていた。
小さな男の子が「恋」にあこがれて起こす騒動、だから、罪のない笑いになっていたのね。なんつったって、最後に「おっかさぁーん!!」だよ? 子どもでなきゃあまりにサムい。
しかし、雪組の小天狗は「男役」。大人の男ではないけれど、子どもでもない。高校生くらいかな。もちろんもう、男女のコトは知ってます、てか。恋愛=えっち、ぐらいの知識はあるだろー、年齢。
そんな子が、他の男に化けて、好きな女の子をたぶらかす。しかも、草むらでどーやらえっちをしてたのしんでいた模様。最後までやってないにしろ、Bまではしてるよなお前らっ?! という演出。
小天狗がえっちOKの発情期だと、物語の質が変わってきます……。
小天狗が「子ども」じゃないので、主演のキムくんは大変。弥太と小天狗の年齢差がほとんどないもんだから、それほど変化がないんだよね。器用なキムくんだから、ちゃんと小天狗の演技をコピーしてるんだけど、もともと小天狗が「男役」だから、星や月ほど「別人」にならない。
ヒロインも、くさむらでえっちしちゃうよーな、イカレた女の子になってるしなあ。両想いになったらすぐさまくさむらで「あっはぁん」か、ヒロインよ。『傭兵ピエール』よりすみれコードぶっちりぎりだと思うんだけど?
うーん、やっぱ、小天狗のキャラ造形をまちがえために全部壊れてるとしか思えない。
小天狗が純粋で人間の常識を知らない妖精くんだから、なりたつ話だよね、これ。
人間の男の話にしちゃったら、すべて壊れる。
そして、小天狗を人間の男と同等に描いたもんだから、このままのストーリーですすめると、すべてのキャラの人格が薄く、「情緒のないヒト」になってしまう。
こだまっちはなに考えて、小天狗をただの男にしてしまったんだ?
なにかチガウことをしたかったのか?
それにしても、小天狗の解釈をまちがえる、てのは、それってそもそも「作品」を理解していないってことだぞ?
作品の本質を理解しないで、演出していいのか?
開いた口がふさがらないです、いつものことだが。
キムくんはうまかったです。ええ。がんばれー。
となみちゃん、貫禄。君の存在感で持ちこたえていた舞台だ。
小天狗のくらまちゃん、かわいかったよ。がんばってたよ。ちゃんと男役だったよ。……それがすべて、裏目に出てるけどさ、それは君のせいじゃないものね。
晴華みどりちゃんが、妙にうまかった……。だが、彼女の役の設定もよくわからなかった……。美女なのか? バカなのか? ただ笑いをとるためだけのキャラ? 人格が見えなかった……。
とりあえず、『春ふたたび』も『恋天狗』も、薄かった。
さらりと終わった。
いや、『恋ふたたび』は長くて閉口したけど、それとは別に感想としては、薄かったのよ。
そして、4組観たなかでは、いちばんおもしろくなかった……。
いや、わたしの体調も悪かったよ……悪かったけどさ……。
でも、ベストコンディションで観ても、感想はそう変わらないと思うよ……。
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