そーいやWOWOWで『め組の大吾』のアニメを見た。

 なつかしーなー。当時、イベントでしか上映されないこのアニメを、見たくて仕方なかったんだわ。
 今ごろになってよーやく見ることができたわけだ。

 そしてわたしは、首を傾げる。

 『め大』って、こんなんだっけ……?

 アニメがひどくつまらないので、コミックスを引っ張り出して読み返しちゃったよ。

 連載途中の作品をアニメ化したわけだから、無理があるのはわかるけど……。
 それにしても、ひどいなー。
 完全ファン向けの作り。このアニメから見た人には、なにがなんだかわかんないんじゃないの? キャラの説明もなしかよ。ファンイベント用のグッズでしかないアニメ、って、そーゆースタンス?

 落胆しました。
 つーか、見ている最中から、「なんでそこをそう描くかなあ」「演出に問題アリだろ」と苛々しまくりました。
 わたしゃべつに『め大』の大ファンではないので(昔はともかく、今はな)、ファンゆえにどーこー思ったのではないと思う。
 純粋に、演出の稚拙さが気になってしまった。
 だってコレほんと、ただマンガを動かしてみました、でも時間もお金もありませんでした、っての見え見えですがな……。
 時間と金のなさは、演出でカバーしろよ……。

 マンガとアニメは、「表現」がちがう。
 マンガでならこう演出する方が盛り上がるけど、それをそのままアニメにしても盛り下がる。……てことが、あって当然でしょう。
 媒体がちがうんだから。
 それでこそのメディアミックス。
 ただの劣悪コピー作るなら、ちがう媒体でやる意味ないじゃん……。

 同時上映だった『からくりの君』も見ました。

 こちらは、うまいことまとまってるなー。
 短編作品のアニメ化だから、『め大』と比べたらイカンのだろーが、こちらが佳作なだけに、『め大』のとほほ感が際立つなあ。
 お金のなさはこちらにも感じますが(笑)、素直に「へええ、あれをアニメにしたらこーなんのかー」と感心して見た。
 キャラのデフォルメがいい感じ。
 「アニメでなきゃできない表現」をしてくれてるのが好感。

 ところでわたし、この日記書いてるの21日の夜だったりするから、宙組の『傭兵ピエール』と『からくりの君』が微妙にカブるんですが(笑)。

 『ゴルゴ13』も見ました。
 見る気なかったんだけど、脚本が長坂おじさんだったんで、つい……(笑)。
 監督苦手だし、原作も苦手だし、内容もまったく思った通りというか、水戸黄門を見て「印籠出して終わりなのよ! つまらないわ!」「あの商人、出てきた瞬間悪人だってわかるわ」てなことで怒る人がいないよーに、わたしもなにもコメントはありません、てなアニメでした。
 おどろいたのは、20年も前の作品だってことぐらい。もう20年もたつのか……作られたころは、最新CGアニメーションつって話題だったなあ……遠い目。
 わたし、『ゴルゴ13』は子どものころ一気に20冊ぐらい読んだことあるんだよね(長編マンガならなんでもよかったの。『あぶさん』まで一気読みしてた。嫌な小学生だ)。……どこがおもしろいのか、さっぱりわからなかった……。小学生が読むものじゃなかったってことか? でも、今読んでもたぶん、わからないと思うぞ。
 このアニメ映画を見て、乾いた笑いしかこみあげてこないわけだからな。

 それにしてもわたしの『め大』のコミックス、数冊足りないんだけど、どこでなくなったのかなあ。友人ズの間を回覧してたから、誰か返してない奴がいる模様。
 本はこーやって紛失していく。
 まー、いいけど。

 

コメント

日記内を検索