ミーハーしてきました。

 『仮面ライダー龍騎』の吾郎ちゃんこと、弓削智久くんに、握手してもらって、一緒に写真撮ってもらった。
 某社のパーティ。北岡先生と吾郎ちゃんがツーショットで現れる、という噂が先行していたが、実際は吾郎ちゃんだけだった。先生が横にいないのは腐女子として残念だが、生のごろーちゃんに会えるだけでも感激だーっ。
 いいトシこいて緑野、ミーハーに徹する。
 人混みが落ち着いたあたりで、友人のサツキちゃんとふたり、突撃。
 ああ、かわいいなあ、きれーだなあ、ごろーちゃん。身長186cmだよ。ヒールを履いたわたしの隣にいても、十分に大きいんだよ。なんて素敵なんだろう。
 んで、一緒に写真撮ってもらったんだけどさ。
 ……ちょっと不満だったのは。

 なんで肩抱かないのーーーっっ?!

 ふつー、抱くだろ、肩。もしくは腰。
 こーやってぴとっとおぱさん、くっついてんだよ? それくらいのサービスはするだろ、芸能人なんだから。わしゃ美人でもないし、トシもくってるが、ファンを名乗る女なんだから、営業の一環としてそれくらいのサービスはしてくれてもいいんじゃないかと、芸能人に対して思っているよ。
 ごろーちゃんの手を取って、強引に肩に回そうかと思ったが、さすがにやめた。もしくは強引に腕組んでやろうかとも思ったが……それもやめておいた。
 いや、さすがに、ばばあとはいえ、わたしもまだ女だからな、セクハラはまずいかと……。
 でもでも、ふつーこーゆー場合、肩は抱くよねえ? 浅倉役の萩野崇はやってくれてましたよ、友人談。

 だが、サツキちゃんの話では、「だからごろーちゃんはいいのよ! ごろーちゃんがファンの女の子の肩を馴れ馴れしく抱いたりしたら、そっちの方がショック!!」だそーだ。
 うん、たしかに……。
 いかにも慣れてない感じの、どう受け答えしたらいいのかわかりません、て感じが、初々しくてじつに良かった……。かわいい……。まだ22歳ですか、そうですか……。

 同業の友人たちとじっくり会って喋れるのは、某社のパーティのときだけだったりする。
 だから会うのは1年ぶりの人たちの多いこと。
 おどろいたのはサツキちゃんだ。

「あたしもう、緑野さんに会わす顔がない」
 と、彼女は言うのだ。
 昼間に行ったディズニーシーで。……うん、また行ったの。ネズミ海。今度は同業友人ズと。
 どーしたこった、と思ったら。

「あたし、ヨゴレてしまったの!!」

 彼女は、『仮面ライダー龍騎』にどっぷりハマってしまったらしい……。
 サツキちゃんは、ホモとかやおいとか、理解しない性質の人だったのに。わたしたちのなかで唯一の清純派だったのに。
 たった1年の間で……。

「それで、カップリングは?」
「……芸がないんだけど……その……蓮真」
「蓮攻? あー、じゃ逆だー。わたし、蓮は総受だと思ってるクチ」
「いいじゃん、アタシなんかコウモリ×ナイト様だよ?」
 と、口を出してくるのは鷹さん。
「変身する前は興味ないの。でも、変身したあとは、ナイト様受」
 ……強者だ、鷹さん。コウモリ攻のナイト様受ですか。
 たしかにナイト様は受オーラ出してますが。つーかわたし、ナイトであろーと蓮のままであろーと、彼は受希望です(笑)。

 ところでサツキちゃん、本出してるなら見せてよ?
「だめっ。そんなの絶対だめ。緑野さんには見せられない」
 あたしだって以前、某刑事ドラマでやほひ書いてたしさー。いいじゃん。
「緑野さん、やおいって言ってもそれほどのことなかったじゃないですか。あたしのは、緑野さんの本の比じゃないのっ。とても見せられないー。ヨゴレちゃったのよぉ」
 ……どんなものすごいものを書いているんだと、想像しちゃうぞ? そんなふーに隠されたら。

 しかし、ひとは変わるものだ。
 あの清純派のサツキちゃんが……。おそるべし、『龍騎』。

 ところでわたし、北岡先生は攻なんですが、と言ったらみんなからブーイング。
 わかってるよ、あの人ほど「女王様受」が似合う人はいないと思ってるよ。いかにも女王様だから、受はイヤなんだよ、わたし的には。
 人間的に欠けたまま、攻でいてください。彼の壊れた部分が好みです。
 ……でもってわたし、前回の冬祭りでは、先生×ごろーちゃん本買ってたんだよね……。
 パーチーで、ごろーちゃんに握手してもらいながら、「ごめんね、受だと思ってて」などと考えておりました……。

 ミーハーかつ、腐った女子なのだ。

 

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