年齢の半分ほどの間、おつきあいしてきて。
はじめて、盟友オレンジの手を握りました。
寒かったんだわ、冬コミ。
西館の極寒ぶりはあれ、犯罪だよ。
しかもオレンジのサークルは全開の巨大シャッターからの冷風が直撃する位置にあってさ。参加者を凍死させるのが目的かとマジ思いましたもん。
とはいえ、わたしとWHITEちゃんは出たきり同人モノ。開始の放送と共に、お財布持って東館へGO!
わたしが戻ってきたのはお昼をとっくに過ぎてからです。
あれほどわたしたちを苦しめた巨大なシャッターが降りた後でした。
たしかに東館に比べて寒いけれど、耐えられないほどではなくなっていた。
「今さっき閉まったんスよ」
と、オレンジを「師匠」と呼ぶ、ワタンくんが売り子をしながら言う。わたしとWHITEちゃんが出たきり同人で売り子として役に立たないので、ワタンくんが助っ人にきてくれた模様。すまんな、ワタン。君ひとり年下だからっておねーちゃんたち、好きに使ってて。
オレンジはと言えば、すっかり凍り付いていた。
震える手で使い捨てカイロを握っているが、その手があまりにおぼつかないので、落としそうなカイロを支える意味で手を出してみたら。
「……このカイロ、ちっとも暖かくないけど?」
かちかちに固まった、つめたいカイロ。こんなもんを握って暖が取れるのか?
「え? あたし、暖かいと思ってるから持ってるんだけど……?」
と、オレンジは泣かせることを言う。
「暖かくないよ、ちっとも」
「カイロより、緑野の手の方がぬくい……」
「そーか、それならぬくもれ」
てことで、手を握る。
片方だけじゃなんだから、両手を握り合う。
…………。
異様な姿。
いいトシしたオンナがふたり、両手を握り合う図。
いや、オレンジは見てくれがかわいいからいいよ。今日も三角形のニットキャップがかわいいさ。顔立ちも整ってるしな。
しかしわたしはな……かわいいとは言えない外見だしな……。
わたしとオレンジが手を握り合ってるため、売り子としては使用不可能。
ワタンくんひとりがせっせと働くはめに。すまん、ワタンよ。2sp取ってて、売り子がひとり……。
そしてWHITEちゃんはマジ帰って来ねえ。東館のワンピスペースで会ったっきりだ。ジャンプジャンルにハマっている女の買い物が、そう簡単に終わるわけがないんだ……。
実際、彼女が帰ってきたのはずっとあと、しかもへとへとに疲れていて、あまり使い物にならず(笑)。
こーして冬祭りの1日目は終了する。
あんまし売り子してませぬ。ごめんよ、オレンジ。まあそのへん、彼女もあきらめてくれているので、わたしとWHITEちゃんは搬出係、ダンボールを担ぐ役みたいなもんなんだけど。
……久しぶりにダンボール担いだ。ゲームショップに勤めているときは、毎日担いでたんだけどなー。
体力の衰えを実感。
買い物もだけど、友人のサークル回りもたのしみのひとつ。会えてうれしい、同好の士たち。つーか、祭りかパーティでしか会えないってのもなんなんだけどなぁ。みんな、わたしとちがって忙しいもんな。
ところでWHITEちゃんが重大発言。
「最近あたし、サンルでもよくなってきた……」
ええっ? アンタ、ルフィは絶対攻だって言ってたじゃん。ル受はショタ入るからイヤだって。
「もちろん、ショタはイヤよ、許せないわ。でも、ショタでさえなければル受でもいいか、って……」
どーやらなにかしらあったらしい。
なにがあったのかは不明。彼女は秘密主義なので、自分の買っている同人誌を一切ヒトには見せない、教えない。
そしてわたしは、ワンピは原作ファンで同人誌はテリトリー外。彼女になにが起こったのか、不明のまま夜は更ける。
はじめて、盟友オレンジの手を握りました。
寒かったんだわ、冬コミ。
西館の極寒ぶりはあれ、犯罪だよ。
しかもオレンジのサークルは全開の巨大シャッターからの冷風が直撃する位置にあってさ。参加者を凍死させるのが目的かとマジ思いましたもん。
とはいえ、わたしとWHITEちゃんは出たきり同人モノ。開始の放送と共に、お財布持って東館へGO!
わたしが戻ってきたのはお昼をとっくに過ぎてからです。
あれほどわたしたちを苦しめた巨大なシャッターが降りた後でした。
たしかに東館に比べて寒いけれど、耐えられないほどではなくなっていた。
「今さっき閉まったんスよ」
と、オレンジを「師匠」と呼ぶ、ワタンくんが売り子をしながら言う。わたしとWHITEちゃんが出たきり同人で売り子として役に立たないので、ワタンくんが助っ人にきてくれた模様。すまんな、ワタン。君ひとり年下だからっておねーちゃんたち、好きに使ってて。
オレンジはと言えば、すっかり凍り付いていた。
震える手で使い捨てカイロを握っているが、その手があまりにおぼつかないので、落としそうなカイロを支える意味で手を出してみたら。
「……このカイロ、ちっとも暖かくないけど?」
かちかちに固まった、つめたいカイロ。こんなもんを握って暖が取れるのか?
「え? あたし、暖かいと思ってるから持ってるんだけど……?」
と、オレンジは泣かせることを言う。
「暖かくないよ、ちっとも」
「カイロより、緑野の手の方がぬくい……」
「そーか、それならぬくもれ」
てことで、手を握る。
片方だけじゃなんだから、両手を握り合う。
…………。
異様な姿。
いいトシしたオンナがふたり、両手を握り合う図。
いや、オレンジは見てくれがかわいいからいいよ。今日も三角形のニットキャップがかわいいさ。顔立ちも整ってるしな。
しかしわたしはな……かわいいとは言えない外見だしな……。
わたしとオレンジが手を握り合ってるため、売り子としては使用不可能。
ワタンくんひとりがせっせと働くはめに。すまん、ワタンよ。2sp取ってて、売り子がひとり……。
そしてWHITEちゃんはマジ帰って来ねえ。東館のワンピスペースで会ったっきりだ。ジャンプジャンルにハマっている女の買い物が、そう簡単に終わるわけがないんだ……。
実際、彼女が帰ってきたのはずっとあと、しかもへとへとに疲れていて、あまり使い物にならず(笑)。
こーして冬祭りの1日目は終了する。
あんまし売り子してませぬ。ごめんよ、オレンジ。まあそのへん、彼女もあきらめてくれているので、わたしとWHITEちゃんは搬出係、ダンボールを担ぐ役みたいなもんなんだけど。
……久しぶりにダンボール担いだ。ゲームショップに勤めているときは、毎日担いでたんだけどなー。
体力の衰えを実感。
買い物もだけど、友人のサークル回りもたのしみのひとつ。会えてうれしい、同好の士たち。つーか、祭りかパーティでしか会えないってのもなんなんだけどなぁ。みんな、わたしとちがって忙しいもんな。
ところでWHITEちゃんが重大発言。
「最近あたし、サンルでもよくなってきた……」
ええっ? アンタ、ルフィは絶対攻だって言ってたじゃん。ル受はショタ入るからイヤだって。
「もちろん、ショタはイヤよ、許せないわ。でも、ショタでさえなければル受でもいいか、って……」
どーやらなにかしらあったらしい。
なにがあったのかは不明。彼女は秘密主義なので、自分の買っている同人誌を一切ヒトには見せない、教えない。
そしてわたしは、ワンピは原作ファンで同人誌はテリトリー外。彼女になにが起こったのか、不明のまま夜は更ける。
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