叫ぶ母。緑野家の混乱。
2002年11月8日 家族 エミリオ攻のキッド受小説を、書こうか。ここに。
わたしにとってのなおちゃんつーと、あのかしましいキッドだったから。
萌えキャラを演じた人が退団を発表したら、ここで萌えを文字にしてみようか、自分的な区切りの意味で。
……なんてことを5分ほど考え、やめた(笑)。
『大海賊』はプログラムも買ってないし、ビデオも持ってないし、記憶も遠いし。
小説書くには資料が足りないわ。
それにエミリオ×キッドを真面目に書いたら、お下品になりすぎる。勃つのたたないの、入れるのいれないのという話になるから(あ、これだけでも十分お下品だわ……)。
またなにか萌えがあったら、そのとき考えよう。
☆
母の携帯に迷惑メールが来る。
何故?
わたしの携帯にも弟にも、あとてきとーに聞いた友人たちみんな、迷惑メールなんかほとんど来ないというのに。
母にだけ、1日に何通も来る。
母は、メール文化に慣れていない。いや、携帯電話というものにさえ、未だ慣れているとは言い難い。
携帯電話を買ってしばらくは、「無くしたりぶつけて壊したりしちゃいけないから」と言って、携帯しなかった。
携帯電話を携帯しないでどうする!(怒)
そしてつい先日までは「もったいないから、使わないときは電源を切っておきましょう」という人だった。
電話の電源を切ってどうする!(怒)
言い含め、諭し、半ば脅迫して、「外出するときは携帯電話を携帯する、いつも電話の電源を入れておく」ということをおぼえさせた。
メールは母が自分からおぼえたいというので、わたしが教えた。……そりゃーもー、すばらしい忍耐力で、教えた。サルにものを教えるような、はてしない忍耐力でだ。
「ねえねえ、それで、漢字の変換はどうやるの?」
「……前にも何十回と言ったけど、ここを押すの」
「わかった、おぼえたわ。それで、句読点はどうやったら出るの?」
「……前にも何十回と言ったけど、ここを押すの」
「わかった、おぼえたわ。それで、のばす記号が使いたいんだけど、どうするの?」
「……前にも何十回と言ったけど、ここを押すの」
そのときちょうどわたしは、出かけるところだった。待ち合わせの時間が迫っていた。それでも「前にも何十回と言った」ことを忍耐強く繰り返し教えていた。
「もう一度言っておくけど、変換はこう、記号はこう、こことここを押せば、それで送れるから。んじゃ、あたし、もう出かけるね」
だめ押しにもう一度説明して、さあ家を出るぞと思ったら。
「ええっ、あんた出かけるの?! それならメモ取るから最初から説明して!!」
最初からメモを取れ(怒)。
何十回でも何百回でも、わたしがいる限り、横で説明させるつもりだったろう、ママン!!
「おぼえた」と言いながら、カケラもおぼえる気なんかないんだよね?!
母にメールをおぼえさせるのが、どれだけ大変だったか……。遠い目。
未だに、句読点とのばす記号はおぼえてないみたいだけどな。
母にとって、携帯電話もメールも、いまひとつ理解しがたい文化らしい。
そんな母のもとに、迷惑メールが来る。
「知らないメールが来た!!」
…………パニックである。
「人妻、熟女とも出会える……って書いてある!! あたし、人妻も熟女もいらない!!」
そりゃそうだろう。
「なんなのこれっ?!」
出会い系サイトってやつだよ。名前くらい聞いたことあるでしょ?
「なにと出会うの?」
人とに決まってんじゃん。
「なんで出会うの」
友だちとか恋人とか、その他いろいろ、欲しいとか思うんじゃない?
「なんで欲しいの? あたし、友だちなんかこれ以上いらない。今、どうやって友だちを減らそうかって苦労してるくらいなのに」
…………。
「あたしと友だちになりたいって人が多すぎてこまってるのよ。あたしはもういっぱいいっぱい、これ以上つきあう人を増やせないところまで来てるのに、みんなどうして……」
以下、自分語りがはじまるので略。
とにかく、これ以上なく人気者で人生充実していて現状になんの不満もない母上様には、「出会い系サイト」などというアサハカな広告メールは迷惑千万、誰に向かって言ってるの、文句があったらベルサイユへいらっしゃい!! なシロモノらしい。
「いらないメールは、読まずに消去。はい、ここを押す」
「わかった、おぼえたわ」
……ええもちろん、この「わかった、おぼえたわ」ももちろんただの相槌に過ぎず、わたしは何十回と同じ説明をすることになったさ。迷惑メールが入るたびにな。
そして母は最近、メールの消去の方法はおぼえたようだ。いちいちわたしに消し方を聞きに来なくなった。
しかし。
「なんとかして、いらないメールが山ほど来るの!!」
はじめ、わたしは信じなかった。だって、わたしにはまったく来ないのよ。昔はそーゆーメールが山ほど来ていたころもあったけれど、いつのころからかピタリと来なくなった。電話会社が規制をかけたんだよね、たしか。
またまた、たまーに1通2通迷い込んでくるぐらいのことで、「山ほど」とか言って。大袈裟なんだから。
と、なまあたたかく母の携帯をのぞいてみると。
ほんとに、いっぱい来ていた。
1日に5通以上は当たり前。
おかしい。なんで母の携帯にだけ、こんなに来るの? わたしには1通も来ないのよ?
しかも母の携帯は、電話番号メールを拒否している。アドレスを打ち込まないとメールは来ない。
ちなみに、わたしの携帯は電話番号メールも受信することにしてるんだけど。それでも迷惑メールは来ないよ?
弟や、他の友人たちにも聞いてみた。
みんな、迷惑メールは来なくなったと言っている。
何故、母にだけ?
しかも、よりによって、母。
迷惑メールが来るたび、パニックに陥る。
「またメールが来た」
「またメールが来た」
「またメールが来た」……
メール着信するたびに、騒ぐ。
「どうして? 不愉快だわ。友だちが欲しいなんて変。わたしは友だちを減らすのに必死なのに。熟女や人妻。さみしいあなたって誰よ、わたしはべつにさみしくなんてないわ。さみしいなんて言う人が変。ふつうに生活していたら、そんなこと思わないものなのに」……
ああ、うるさいっ。
「いちいち騒ぐな、いらんメールが来たらさっさと消せ!!」
「またメールが来た」
「またメールが来た」
「またメールが来た」……
理屈ではなく、耐えられないらしい。
メール着信音がするたびに、踊るアホウがひとり。
「メールがママンになにかした? 噛みついた? 爆発した? お金を取った? 些細なことでぎゃーぎゃー言わず、消せばすむことでしょうがっ」
うちの携帯がメール受信に課金されるタイプならともかく、無料だっつーのに。なにをそんなにさわぐことがある。
「だって、電気代がもったいないわ!!」
……はい?
「いらないメールを受信したら、そのぶん電気代がもったいないわ!! 画面が動くし、音がするし、消すのだって電気使ってるし!!」
どうやら母、電気代を心配して踊りまくっていたらしい。
「あのね、母。母は1日何分時計を見る? 1日に時計を見る時間を全部合わせても、5分間ぐらいよね? じゃあ時計を見ていない23時間55分は無駄だってことよね? 電池代がもったいないってことよね?」
母が言っているのは、そういうことよ。
見ていない23時間55分、時計を動かしているのはもったいないって!!
つーか、メール着信関係の電気代って、いくらだよ?!
それは時計の電池代とどっちが上だ?!
言い含め、諭し、半ば脅迫して、
「わかったわ。メールを受けて消しても、大して電気代はかからないのね。それなら我慢するわ」
と、納得させた。
それでも迷惑メールが来ると、やっぱりなにかとうるさい。
ああああ。
何故、母にだけ。
他の誰にも来ないのに!!
そして、他の誰だって、迷惑メールごときでこんなに騒がないのに!!
もちろん、着信拒否アドレスを設定してあげましたよ。ドメインごとね。
それでも、隙をぬうように、母の携帯にだけ迷惑メールはやってくる。
誰か、緑野家の平和を壊す目的で、うちのママンを狙っている?
迷惑メール爆弾で。
わたしにとってのなおちゃんつーと、あのかしましいキッドだったから。
萌えキャラを演じた人が退団を発表したら、ここで萌えを文字にしてみようか、自分的な区切りの意味で。
……なんてことを5分ほど考え、やめた(笑)。
『大海賊』はプログラムも買ってないし、ビデオも持ってないし、記憶も遠いし。
小説書くには資料が足りないわ。
それにエミリオ×キッドを真面目に書いたら、お下品になりすぎる。勃つのたたないの、入れるのいれないのという話になるから(あ、これだけでも十分お下品だわ……)。
またなにか萌えがあったら、そのとき考えよう。
☆
母の携帯に迷惑メールが来る。
何故?
わたしの携帯にも弟にも、あとてきとーに聞いた友人たちみんな、迷惑メールなんかほとんど来ないというのに。
母にだけ、1日に何通も来る。
母は、メール文化に慣れていない。いや、携帯電話というものにさえ、未だ慣れているとは言い難い。
携帯電話を買ってしばらくは、「無くしたりぶつけて壊したりしちゃいけないから」と言って、携帯しなかった。
携帯電話を携帯しないでどうする!(怒)
そしてつい先日までは「もったいないから、使わないときは電源を切っておきましょう」という人だった。
電話の電源を切ってどうする!(怒)
言い含め、諭し、半ば脅迫して、「外出するときは携帯電話を携帯する、いつも電話の電源を入れておく」ということをおぼえさせた。
メールは母が自分からおぼえたいというので、わたしが教えた。……そりゃーもー、すばらしい忍耐力で、教えた。サルにものを教えるような、はてしない忍耐力でだ。
「ねえねえ、それで、漢字の変換はどうやるの?」
「……前にも何十回と言ったけど、ここを押すの」
「わかった、おぼえたわ。それで、句読点はどうやったら出るの?」
「……前にも何十回と言ったけど、ここを押すの」
「わかった、おぼえたわ。それで、のばす記号が使いたいんだけど、どうするの?」
「……前にも何十回と言ったけど、ここを押すの」
そのときちょうどわたしは、出かけるところだった。待ち合わせの時間が迫っていた。それでも「前にも何十回と言った」ことを忍耐強く繰り返し教えていた。
「もう一度言っておくけど、変換はこう、記号はこう、こことここを押せば、それで送れるから。んじゃ、あたし、もう出かけるね」
だめ押しにもう一度説明して、さあ家を出るぞと思ったら。
「ええっ、あんた出かけるの?! それならメモ取るから最初から説明して!!」
最初からメモを取れ(怒)。
何十回でも何百回でも、わたしがいる限り、横で説明させるつもりだったろう、ママン!!
「おぼえた」と言いながら、カケラもおぼえる気なんかないんだよね?!
母にメールをおぼえさせるのが、どれだけ大変だったか……。遠い目。
未だに、句読点とのばす記号はおぼえてないみたいだけどな。
母にとって、携帯電話もメールも、いまひとつ理解しがたい文化らしい。
そんな母のもとに、迷惑メールが来る。
「知らないメールが来た!!」
…………パニックである。
「人妻、熟女とも出会える……って書いてある!! あたし、人妻も熟女もいらない!!」
そりゃそうだろう。
「なんなのこれっ?!」
出会い系サイトってやつだよ。名前くらい聞いたことあるでしょ?
「なにと出会うの?」
人とに決まってんじゃん。
「なんで出会うの」
友だちとか恋人とか、その他いろいろ、欲しいとか思うんじゃない?
「なんで欲しいの? あたし、友だちなんかこれ以上いらない。今、どうやって友だちを減らそうかって苦労してるくらいなのに」
…………。
「あたしと友だちになりたいって人が多すぎてこまってるのよ。あたしはもういっぱいいっぱい、これ以上つきあう人を増やせないところまで来てるのに、みんなどうして……」
以下、自分語りがはじまるので略。
とにかく、これ以上なく人気者で人生充実していて現状になんの不満もない母上様には、「出会い系サイト」などというアサハカな広告メールは迷惑千万、誰に向かって言ってるの、文句があったらベルサイユへいらっしゃい!! なシロモノらしい。
「いらないメールは、読まずに消去。はい、ここを押す」
「わかった、おぼえたわ」
……ええもちろん、この「わかった、おぼえたわ」ももちろんただの相槌に過ぎず、わたしは何十回と同じ説明をすることになったさ。迷惑メールが入るたびにな。
そして母は最近、メールの消去の方法はおぼえたようだ。いちいちわたしに消し方を聞きに来なくなった。
しかし。
「なんとかして、いらないメールが山ほど来るの!!」
はじめ、わたしは信じなかった。だって、わたしにはまったく来ないのよ。昔はそーゆーメールが山ほど来ていたころもあったけれど、いつのころからかピタリと来なくなった。電話会社が規制をかけたんだよね、たしか。
またまた、たまーに1通2通迷い込んでくるぐらいのことで、「山ほど」とか言って。大袈裟なんだから。
と、なまあたたかく母の携帯をのぞいてみると。
ほんとに、いっぱい来ていた。
1日に5通以上は当たり前。
おかしい。なんで母の携帯にだけ、こんなに来るの? わたしには1通も来ないのよ?
しかも母の携帯は、電話番号メールを拒否している。アドレスを打ち込まないとメールは来ない。
ちなみに、わたしの携帯は電話番号メールも受信することにしてるんだけど。それでも迷惑メールは来ないよ?
弟や、他の友人たちにも聞いてみた。
みんな、迷惑メールは来なくなったと言っている。
何故、母にだけ?
しかも、よりによって、母。
迷惑メールが来るたび、パニックに陥る。
「またメールが来た」
「またメールが来た」
「またメールが来た」……
メール着信するたびに、騒ぐ。
「どうして? 不愉快だわ。友だちが欲しいなんて変。わたしは友だちを減らすのに必死なのに。熟女や人妻。さみしいあなたって誰よ、わたしはべつにさみしくなんてないわ。さみしいなんて言う人が変。ふつうに生活していたら、そんなこと思わないものなのに」……
ああ、うるさいっ。
「いちいち騒ぐな、いらんメールが来たらさっさと消せ!!」
「またメールが来た」
「またメールが来た」
「またメールが来た」……
理屈ではなく、耐えられないらしい。
メール着信音がするたびに、踊るアホウがひとり。
「メールがママンになにかした? 噛みついた? 爆発した? お金を取った? 些細なことでぎゃーぎゃー言わず、消せばすむことでしょうがっ」
うちの携帯がメール受信に課金されるタイプならともかく、無料だっつーのに。なにをそんなにさわぐことがある。
「だって、電気代がもったいないわ!!」
……はい?
「いらないメールを受信したら、そのぶん電気代がもったいないわ!! 画面が動くし、音がするし、消すのだって電気使ってるし!!」
どうやら母、電気代を心配して踊りまくっていたらしい。
「あのね、母。母は1日何分時計を見る? 1日に時計を見る時間を全部合わせても、5分間ぐらいよね? じゃあ時計を見ていない23時間55分は無駄だってことよね? 電池代がもったいないってことよね?」
母が言っているのは、そういうことよ。
見ていない23時間55分、時計を動かしているのはもったいないって!!
つーか、メール着信関係の電気代って、いくらだよ?!
それは時計の電池代とどっちが上だ?!
言い含め、諭し、半ば脅迫して、
「わかったわ。メールを受けて消しても、大して電気代はかからないのね。それなら我慢するわ」
と、納得させた。
それでも迷惑メールが来ると、やっぱりなにかとうるさい。
ああああ。
何故、母にだけ。
他の誰にも来ないのに!!
そして、他の誰だって、迷惑メールごときでこんなに騒がないのに!!
もちろん、着信拒否アドレスを設定してあげましたよ。ドメインごとね。
それでも、隙をぬうように、母の携帯にだけ迷惑メールはやってくる。
誰か、緑野家の平和を壊す目的で、うちのママンを狙っている?
迷惑メール爆弾で。
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