わたしはシイタケが嫌いだ。
2002年11月4日 その他 わたしはシイタケが嫌いだ。
食感系の食べ物は苦手なの。コンニャクもだめ。
味じゃなくて、食感。
気持ち悪いのよー。
なのに、行ってきましたシイタケ狩り。
何故かって?
友だちに会いたいから。
そーいや友人のミジンコくんが、ある日あるとき、真剣な面持ちで言ったそうな。
「みんな焼肉、好きじゃなかったんだってね!」
好きじゃないよ。
わたしは肉より野菜の人。肉なら脂のないヒレ限定の人だ、つまり本物の肉好きから見たら「ケッ」てなレベルの肉好きだ。
WHITEちゃんに至っては、肉なんて大嫌い!(身震い)の人だ。
なのになんで、わざわざ焼肉パーティにつきあっていたか。
君を好きだからだよ。
君を好きで、君に会いたくて、君がうれしそーに食べるのを見たくて、それで、好きでもない焼肉パーティにつきあっていたんだよ。
君が、焼肉を好きだから。
「ぜんっぜん、知らなかった。あたし、みんなが焼肉好きだから、焼肉食べに来てるんだと思った。……じゃあなんで、わざわざ焼肉食べに来てたの?」
君の鈍さに乾杯。
や、WHITEちゃんはともかく、わたしは肉はキライじゃないよ。それほど好きでもないが、ちゃんと食べられる。内臓と生がだめだから、鶴橋界隈の本物の焼肉がつらいだけで……それでもまだ、つきあいで食べることはできる。WHITEちゃんはすべてだめだから、かなり苦労してたみたいだけどね。
焼肉以外で誘ってくれたら、もっともっとうれしかったんだけど……君があんまりしあわせそうだから、ずっと言えなかっただけ。
「そろそろ焼肉以外も食べに行かない?」
と、わたしが言ったのをひとから伝え聞いて、心底おどろいたんだね、ミジンコくん。
「じゃあなんで、わざわざ焼肉食べに来てたの?」
気づけよ、お前(笑)。
ミジンコくんの目的は焼肉。鶴橋の某有名店には複数名で行かないと、いろんな味が楽しめない。だから仲間を募っていた。
目的は焼肉で、わたしを含めた友人たちは焼き肉を食べるための手段。そして彼女は、自分がそうだから他のみんなもそうにちがいないと信じこんでいた。
わたしの目的は焼肉じゃない、君だ(笑)。
てなわけで、わたしにとって食べ物の嗜好は友人たちへの愛で多少左右される。
好きな人が好きなモノなら、つきあう程度のことはできる。
(魚だけはだめだけどな。見たら悲鳴あげるくらいだめだから、魚料理の店には入れない。だもんでこれだけは例外)
とゆーことで、シイタケ狩り。
はるばる電車とバスを乗り継いで、行ってきました。ちょっとした日帰り小旅行だね。
集まったのは、前の職場の仲間たち。総勢9人。
シイタケを採って、その場で焼いて食べる。シイタケだけは自分たちで好きにむしるが、他の野菜や肉はちゃんと用意してくれてるの、そのイベントやってる農家が。
天気は快晴、イベント盛況。
たくさんの人たちでにぎわっている。
オトナになってよかったことといえば、「友だち」のことだろうか。
オトナになってからできた友だちってのは、変わらないんだ。
時間が存在しない。
職場がなくなって、みんな散り散りになって1年ちょっと経つわけだが、みんなぜんぜん変わらない。
昨日「また明日ねー」と手を振って別れた、そのまんまのノリだ。
みんな変われよ。全員独身のままかよ。ひとりぐらい、そーゆー話はないのかよ(笑)。
女ばかりの職場だった。
女ばかり、100人以上。
仕事は個人、他人との接触はナシ。
仕事の座席も日替わり。IDカードをリーダーに通した際に、その日に坐る端末をランダムに提示される。隣の人と口をきく必要もない。親しくなる必要もない。
万が一、いやな人がとなりでも1日我慢すれば、次に隣になる確率は人数分の1。
逆に言えば、好きな子がたまたま隣になっても、次に隣同士になる確率も人数分の1ってこと。
休んでもさぼっても、同僚に迷惑をかけるということがなかった。給料も一律同じ、不公平ナシ。
自分の仕事だけをこつこつやっていればいい。
お茶くみも挨拶もなにもいらない。
他人の名前も顔も、覚える必要はない。
必要なのは、仕事だけ。
こんな職場だったから、ここで生まれた友情はなかなかしぶといんだ(笑)。
だって、その気になれば誰ひとり友だちや知り合いを作らなくてもいいわけだからね。
現にわたしが紹介してこの仕事をはじめたミヤビンスキーは、ついにひとりも友だちを作らなかった。休憩時間はずっとひとりで本を読んでいたそうだ(わたしとは部署がちがったので仕事中は会えなかった)。丸一日、仕事以外ではひとことも口をきかない日々だったらしい。彼女はすぐに辞めてしまったけれど。
キティちゃんやきんどーさん、ワゴンねーちゃん、あらっちと出会ったのはこの職場でだ。
わずらわしい人間関係が必要ない、いくらでも回避できる場所で、わざわざ友だちになるわけだから、彼らはみんな得難い人たちだということだ。
シイタケなんか嫌いだけど、いいもん、みんなに会いたいんだもん!
みんなだって、わたしに会いたいはずだ(笑)。
だから行くわ、みんなに会いに。
わたしの嫌いなモノで遊びを企画しないでよ、なんて言おうものなら「そんなら緑野が次の幹事やってよ」とお鉢が回ってくるので、言い出せない(笑)。つーか、この人数だから、絶対なにか誰か嫌いなモノ食べられないモノがあるからさー。幹事は大変なのよ。
次は忘年会。
幹事はピンクちゃんに決定。なんでかって? 彼女今日、財布忘れて来たんだわ。定期があったから、梅田まで気づかずに来てしまい、総ツッコミの嵐に。
ペナルティとして、次の幹事は君!!
牛肉の食べられないピンクちゃんは、どんなお店を選ぶだろう。言っておくけど、わたしと松竹ちゃんは魚がダメだよ、わたしはともかく(笑)松竹ちゃんは口うるさいぞぉ。
友だちがいるから生きていける。
わたしの人生の最優先事項のひとつ。
なんだけどさ。
「緑野ってさ、シイタケ嫌い嫌いって言うくせに、がんがん食べてんじゃん。ほんとは好きなんじゃないの?」
ちがわい、嫌いだけど食べてんだい。
「ほんとに嫌いな人は、焼いただけのシイタケをまるまる1個、塩ふっただけで食べられないよねー」
採りたてのシイタケだけは食べられるの。たしかにこれは、なかなかうまいと思う。……でも食感が気持ち悪いのは事実なのよ。
「たんなるワガママ……?」
ちがーうっ。
場の雰囲気だよ、あんたたちを好きだから、たのしい場所だから、たのしく食べられるんじゃん!!
「犬好きの人って猫タイプの人が多くて、猫好きの人は犬タイプの人が多いんだよね」
と、あらっち。
犬派の松竹ちゃんは眉をひそめる。図星だからだろ? 君は自分が気まぐれなのはかまわないが、相手からは絶対的な盲目的な愛を欲する人だ(笑)。
猫派のわたしとあらっち、テルちゃんはうんうんとうなずく。
「犬タイプでなきゃ、猫なんて生き物を愛せるわけないじゃん。冷たくされると萌えるのよねーっ」
「永遠の片想いって感じがいいのよね」
「愛してもらえなくても、夢中で愛を捧げるよねええ」
わたしは猫を愛する、犬タイプの女。
片想いに萌える女。
わたしの人生はいつも、片想いばかりさ。
家族にも仕事にも、そして友人にもなっ。
食感系の食べ物は苦手なの。コンニャクもだめ。
味じゃなくて、食感。
気持ち悪いのよー。
なのに、行ってきましたシイタケ狩り。
何故かって?
友だちに会いたいから。
そーいや友人のミジンコくんが、ある日あるとき、真剣な面持ちで言ったそうな。
「みんな焼肉、好きじゃなかったんだってね!」
好きじゃないよ。
わたしは肉より野菜の人。肉なら脂のないヒレ限定の人だ、つまり本物の肉好きから見たら「ケッ」てなレベルの肉好きだ。
WHITEちゃんに至っては、肉なんて大嫌い!(身震い)の人だ。
なのになんで、わざわざ焼肉パーティにつきあっていたか。
君を好きだからだよ。
君を好きで、君に会いたくて、君がうれしそーに食べるのを見たくて、それで、好きでもない焼肉パーティにつきあっていたんだよ。
君が、焼肉を好きだから。
「ぜんっぜん、知らなかった。あたし、みんなが焼肉好きだから、焼肉食べに来てるんだと思った。……じゃあなんで、わざわざ焼肉食べに来てたの?」
君の鈍さに乾杯。
や、WHITEちゃんはともかく、わたしは肉はキライじゃないよ。それほど好きでもないが、ちゃんと食べられる。内臓と生がだめだから、鶴橋界隈の本物の焼肉がつらいだけで……それでもまだ、つきあいで食べることはできる。WHITEちゃんはすべてだめだから、かなり苦労してたみたいだけどね。
焼肉以外で誘ってくれたら、もっともっとうれしかったんだけど……君があんまりしあわせそうだから、ずっと言えなかっただけ。
「そろそろ焼肉以外も食べに行かない?」
と、わたしが言ったのをひとから伝え聞いて、心底おどろいたんだね、ミジンコくん。
「じゃあなんで、わざわざ焼肉食べに来てたの?」
気づけよ、お前(笑)。
ミジンコくんの目的は焼肉。鶴橋の某有名店には複数名で行かないと、いろんな味が楽しめない。だから仲間を募っていた。
目的は焼肉で、わたしを含めた友人たちは焼き肉を食べるための手段。そして彼女は、自分がそうだから他のみんなもそうにちがいないと信じこんでいた。
わたしの目的は焼肉じゃない、君だ(笑)。
てなわけで、わたしにとって食べ物の嗜好は友人たちへの愛で多少左右される。
好きな人が好きなモノなら、つきあう程度のことはできる。
(魚だけはだめだけどな。見たら悲鳴あげるくらいだめだから、魚料理の店には入れない。だもんでこれだけは例外)
とゆーことで、シイタケ狩り。
はるばる電車とバスを乗り継いで、行ってきました。ちょっとした日帰り小旅行だね。
集まったのは、前の職場の仲間たち。総勢9人。
シイタケを採って、その場で焼いて食べる。シイタケだけは自分たちで好きにむしるが、他の野菜や肉はちゃんと用意してくれてるの、そのイベントやってる農家が。
天気は快晴、イベント盛況。
たくさんの人たちでにぎわっている。
オトナになってよかったことといえば、「友だち」のことだろうか。
オトナになってからできた友だちってのは、変わらないんだ。
時間が存在しない。
職場がなくなって、みんな散り散りになって1年ちょっと経つわけだが、みんなぜんぜん変わらない。
昨日「また明日ねー」と手を振って別れた、そのまんまのノリだ。
みんな変われよ。全員独身のままかよ。ひとりぐらい、そーゆー話はないのかよ(笑)。
女ばかりの職場だった。
女ばかり、100人以上。
仕事は個人、他人との接触はナシ。
仕事の座席も日替わり。IDカードをリーダーに通した際に、その日に坐る端末をランダムに提示される。隣の人と口をきく必要もない。親しくなる必要もない。
万が一、いやな人がとなりでも1日我慢すれば、次に隣になる確率は人数分の1。
逆に言えば、好きな子がたまたま隣になっても、次に隣同士になる確率も人数分の1ってこと。
休んでもさぼっても、同僚に迷惑をかけるということがなかった。給料も一律同じ、不公平ナシ。
自分の仕事だけをこつこつやっていればいい。
お茶くみも挨拶もなにもいらない。
他人の名前も顔も、覚える必要はない。
必要なのは、仕事だけ。
こんな職場だったから、ここで生まれた友情はなかなかしぶといんだ(笑)。
だって、その気になれば誰ひとり友だちや知り合いを作らなくてもいいわけだからね。
現にわたしが紹介してこの仕事をはじめたミヤビンスキーは、ついにひとりも友だちを作らなかった。休憩時間はずっとひとりで本を読んでいたそうだ(わたしとは部署がちがったので仕事中は会えなかった)。丸一日、仕事以外ではひとことも口をきかない日々だったらしい。彼女はすぐに辞めてしまったけれど。
キティちゃんやきんどーさん、ワゴンねーちゃん、あらっちと出会ったのはこの職場でだ。
わずらわしい人間関係が必要ない、いくらでも回避できる場所で、わざわざ友だちになるわけだから、彼らはみんな得難い人たちだということだ。
シイタケなんか嫌いだけど、いいもん、みんなに会いたいんだもん!
みんなだって、わたしに会いたいはずだ(笑)。
だから行くわ、みんなに会いに。
わたしの嫌いなモノで遊びを企画しないでよ、なんて言おうものなら「そんなら緑野が次の幹事やってよ」とお鉢が回ってくるので、言い出せない(笑)。つーか、この人数だから、絶対なにか誰か嫌いなモノ食べられないモノがあるからさー。幹事は大変なのよ。
次は忘年会。
幹事はピンクちゃんに決定。なんでかって? 彼女今日、財布忘れて来たんだわ。定期があったから、梅田まで気づかずに来てしまい、総ツッコミの嵐に。
ペナルティとして、次の幹事は君!!
牛肉の食べられないピンクちゃんは、どんなお店を選ぶだろう。言っておくけど、わたしと松竹ちゃんは魚がダメだよ、わたしはともかく(笑)松竹ちゃんは口うるさいぞぉ。
友だちがいるから生きていける。
わたしの人生の最優先事項のひとつ。
なんだけどさ。
「緑野ってさ、シイタケ嫌い嫌いって言うくせに、がんがん食べてんじゃん。ほんとは好きなんじゃないの?」
ちがわい、嫌いだけど食べてんだい。
「ほんとに嫌いな人は、焼いただけのシイタケをまるまる1個、塩ふっただけで食べられないよねー」
採りたてのシイタケだけは食べられるの。たしかにこれは、なかなかうまいと思う。……でも食感が気持ち悪いのは事実なのよ。
「たんなるワガママ……?」
ちがーうっ。
場の雰囲気だよ、あんたたちを好きだから、たのしい場所だから、たのしく食べられるんじゃん!!
「犬好きの人って猫タイプの人が多くて、猫好きの人は犬タイプの人が多いんだよね」
と、あらっち。
犬派の松竹ちゃんは眉をひそめる。図星だからだろ? 君は自分が気まぐれなのはかまわないが、相手からは絶対的な盲目的な愛を欲する人だ(笑)。
猫派のわたしとあらっち、テルちゃんはうんうんとうなずく。
「犬タイプでなきゃ、猫なんて生き物を愛せるわけないじゃん。冷たくされると萌えるのよねーっ」
「永遠の片想いって感じがいいのよね」
「愛してもらえなくても、夢中で愛を捧げるよねええ」
わたしは猫を愛する、犬タイプの女。
片想いに萌える女。
わたしの人生はいつも、片想いばかりさ。
家族にも仕事にも、そして友人にもなっ。
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