リベンジ! ……でも微妙に敗北、してるよーな。
2002年10月30日 その他 水曜日なのに、はるばる宝塚まで行きました。
お風呂に入りに。
題して、リベンジ、ホテル『若水』!!
そうあれは、震災直後くらいのこと。
当時のムラには、手頃なレストランがなかった。
プレハブの飲食店やロッテリアはあったけれど、みんな閉店が早い。3時開演を観たあと、ゆっくりごはんを食べておしゃべりができる店がなかった。
わたしとクリスティーナさんは仕方なく、ワシントンホテルを利用していた。駅前で夜遅くまで開いているレストランはここしかなかったのさ。
しかし、あまりにいつも同じ店では飽きる。つーかメニューも食べ尽くした。
そしてわたしたちは、ワシントンホテルから見える、もうひとつのホテル、改築だかをしたばかりできれいな『若水』に行ってみることにした。
『若水』なんて、いかにもダサい、昭和っぽいホテルだ。和食しかないかもしれないが、うどんくらい食べられるんじゃないかな。
……甘かったっす。
高級旅館だったのね……『若水』……。
わたしもクリスティーナさんも、そんなことまったく知らなかったからさ。
1階ロビーでレストランのメニュー見て、回れ右したよ。
た、高い……高すぎる……。つーか、たかだか晩メシにこんな値段出すなら、大劇場公演を観るよ。
特別でもなんでもない、日常の晩ごはんが、S席値段(最低価格)なんてやだ……。
それ以来、一切近寄らなかった『若水』に、行ってきました。
風呂好き三姉妹、ワゴンねーちゃん、きんどーさん、わたしの3人で。
大劇場勤務のワゴンさんが、聞きつけてきたんだ。『若水』のランチメニュー「仙水」3500円が、おいしいうえに温泉にも入れるからお得だって。
なお、『若水』の温泉はお金持ちのおばさま方がたくさん利用しているので、いつもとっても混雑しているとのこと。
だから狙うなら歌劇のない水曜日。水曜日ならすいているからゆっくりすることができる。
それにワゴンねーちゃんの休日も、とーぜん水曜日なわけだしな。
わたしたちは、満を持して水曜日に『若水』を攻略した!!
ここで問題。
じつはわたし、和食だめなんだわ。
魚介類全部だめなの。
和食以外で調理してあるものならまだ食べられるけど、この風呂付きランチはとーぜん和食だよー。
和食ってさ、素材の姿も味もまんまだから、きついのな。さしみとか生だし。
死体の肉を生で食べたり、死体の姿まんまを調理したものは食べられないっす……。和食の魚って、断末魔の苦痛にのたうつおぞましい姿そのままとか、生前の姿そのままとかで出てくるからなー。想像力豊かなわたしには、恐怖が先に立って食べられないんだわ。
豚や牛だって、死の苦痛にのたうつ姿や、生前の姿そのままで出されたら、食べられない。
幸い肉は、もとのカタチがわかる状態では食卓にあがらないから、和洋中問わずに食べられるんだけど。そして魚介類でも、もとのカタチがわからない和食以外の文化ならばまだ食べられる。
どうもわたしは、「動物を食べる」ことに拒絶反応があるみたいなんだわ。なんて偽善的。
おぼえてないけど、トラウマでもあるのかな。とくに魚。食卓にあがる種類の魚は、生きていてもこわい。
ゴキブリと魚を見たら、わたしは悲鳴を上げる……。(わたしにとって魚は、ゴキブリと同類項)
まー、こんなやつが、天下の『若水』様でランチをしよーなんて考えることがおこがましかったね。
死体の姿まんまの魚は出なかったので、さしみ以外はがんばって食べたけど(連れに悪いし、もったいない)、味なんかわかんないよー。「食べた」という事実のみ。ぜえぜえ。がんばったわ、わたし!
連れのふたりが「おいしい」と言っていたので、きっとおいしいお料理なのでしょう。
ただし、量は少ない。
ワゴンさんは「足りない!」と叫んでいた。
ま、食事はいいんだ。どーでも。
わたしたちの目的は、温泉。
見晴らし最高です。8階なの、大浴場。
大劇場も川も橋も山も、全部見える。
今日はまたすばらしくいい天気。青空の美しいこと。
でもなー。
女風呂はつまんないね。
目隠しが張り巡らされているから、湯船につかってしまったら、外が見えない。
せっかくの露天風呂なのに。
立ち上がって目隠し塀の向こうをのぞかなきゃ、眺望はたのしめないのよ。
男風呂はきっと、こんな無粋な囲いはないよね。世界を見下ろしながら風呂につかれるんだよね。男はいいなあ。
盗撮されて、写真を販売閲覧されたりするんでなけりゃ、わたしゃべつに多少裸見られても平気なんだけどね。
というと、誤解があるかな。
女風呂ってたいてい、外からは見られにくいような位置に作ってあるでしょ。200メートル向こうからなら見えるけど、とか、そんなふう。
わたしはその、200メートル向こうからなら、見られてもかまわねー、と思うのよ。ただの肌色にしか見えないからね。顔もカラダの細かいカタチもわかりゃしねーもん。
そりゃ世の中にはいろんな人がいるから、望遠レンズで200メートル先からのぞいたり、写真撮ったりする奴はいるかもしれないけどさ……そんな人に当たる可能性なんて、交通事故くらいの確率でしょ。だって露天風呂利用者の平均年齢知ってたら、盗撮屋さんもあまり熱心には仕事しないと思うよ……若者向け温泉施設以外では、若い女の子率低いんだからさ。
『若水』に限らず、露天風呂に入るたびに思う。こんなの露天風呂じゃないよー、外が見えないよー、と。
水曜日だったのに、けっこー混んでた。平均年齢は、ものすごく高い。わたしはまちがいなく、最少年齢だ。
お風呂はふつーに温泉旅館のお風呂。健康ランドのよーな設備はない。
のんきに湯船につかってました。
ただ、ゆうべ寝ていないというワゴンねーちゃんがのぼせて坐り込んでたな。
お風呂だけなら、きれいだし気持ちいいし、でよいのだけど、食べられない和食とセットで3500円はわたしにはきついわ。
2度目はないでしょう。
でも、リベンジしたし!
あの日逃げ帰った『若水』に入ったわ。ランチだけど。
んでもって、この『若水』お風呂とランチのセットコースだが。
……風呂だけならたぶん、ただで使える……。
チェックポイント、ないのよ。
誰でも入れるわ、あのお風呂。
ちょっとびっくり。
予備知識さえあれば、何度でもタダで入れるよ。タオルその他のお風呂グッズも全部浴室にあるし。手ぶらで行って、内緒でひとっ風呂浴びて帰れるよ。
……いいのか、『若水』。太っ腹だな、『若水』。
☆
ワゴンさんはどうして、ゆうべ眠っていないか。
息子さんの試験勉強につきあっていたらしい。
……これって、ふつーのことなのかな……。
一緒に起きていてあげないと、息子さん眠っちゃうんだって。
先日はワゴンさんがつい、眠ってしまったために息子さんは勉強ができなかったそうな。
ワゴンさんが、意識が途絶える前に見たページと同じページを開いたまま、机に突っ伏して息子さんも眠っていて、「とってもかわいそうだった」とワゴンさんは言う。「あたしさえ起きてあげていたら、あの子も起きて勉強できたのに」と。
かわいそう? それ、自業自得って言わない? 勉強っつーの自分でするものだと思う……。
だからワゴンさんは、息子さんの試験期間は、仕事を休むそうな。勉強につきあわないといけないから。
それって、ふつーのことなのかな。
今の若いおかーさんって、それがふつーなのか。
ワゴンさんはさほど教育熱心なママさんではないし、息子さんの学校も進学校ではない。
でも試験勉強で夜更かしや徹夜をするときは、横につきそってあげなきゃいけないのか……?
ワゴンさんが教育熱心で、「怠けるなんてゆるさないわ!」と起きて息子さんを見張る、というのならまだわかるんだが。
「息子は、勉強というつらいことをしているんだもの、あたしも手伝ってあげなきゃかわいそうだわ」
という心理がわからない……。つらくても本人の問題としか、わたしには思えないから。
わたしはそれが不思議だったので、そのままのことを言ったんだが、ワゴンさんは「だってかわいそうだもの」としか言わない。
うーむ。
まあ、遊びに行く息子さんを「(自転車や徒歩で行かせるなんて)かわいそうだから」と車で送ってあげる人だしなあ。
修学旅行とかで集合時間が早かったり、荷物があったりするときも、絶対送り迎えしてあげるもんなあ。「うちの子はあたしが送ってあげたからいいけど、車のない子はかわいそうだったわ、荷物を持って朝早く電車に乗らなきゃいけないのよ」……それも修学旅行ってもんだと思うが……。
ワゴンさんはやさしくてかっこいい、すてきな女性だが、息子さんへの干渉の仕方だけはわたし、違和感あるんだよなあ。
ワゴンさんと知り合った当初、息子さんたちのことを「ひとりで電車に乗せるのが痛々しいような年齢」の小さな子どもだと思って聞いてたもんなー、わたし。
でも実際は息子さん、もう高3と中3で、見上げるほど大きな男たちなんだが……。
お風呂に入りに。
題して、リベンジ、ホテル『若水』!!
そうあれは、震災直後くらいのこと。
当時のムラには、手頃なレストランがなかった。
プレハブの飲食店やロッテリアはあったけれど、みんな閉店が早い。3時開演を観たあと、ゆっくりごはんを食べておしゃべりができる店がなかった。
わたしとクリスティーナさんは仕方なく、ワシントンホテルを利用していた。駅前で夜遅くまで開いているレストランはここしかなかったのさ。
しかし、あまりにいつも同じ店では飽きる。つーかメニューも食べ尽くした。
そしてわたしたちは、ワシントンホテルから見える、もうひとつのホテル、改築だかをしたばかりできれいな『若水』に行ってみることにした。
『若水』なんて、いかにもダサい、昭和っぽいホテルだ。和食しかないかもしれないが、うどんくらい食べられるんじゃないかな。
……甘かったっす。
高級旅館だったのね……『若水』……。
わたしもクリスティーナさんも、そんなことまったく知らなかったからさ。
1階ロビーでレストランのメニュー見て、回れ右したよ。
た、高い……高すぎる……。つーか、たかだか晩メシにこんな値段出すなら、大劇場公演を観るよ。
特別でもなんでもない、日常の晩ごはんが、S席値段(最低価格)なんてやだ……。
それ以来、一切近寄らなかった『若水』に、行ってきました。
風呂好き三姉妹、ワゴンねーちゃん、きんどーさん、わたしの3人で。
大劇場勤務のワゴンさんが、聞きつけてきたんだ。『若水』のランチメニュー「仙水」3500円が、おいしいうえに温泉にも入れるからお得だって。
なお、『若水』の温泉はお金持ちのおばさま方がたくさん利用しているので、いつもとっても混雑しているとのこと。
だから狙うなら歌劇のない水曜日。水曜日ならすいているからゆっくりすることができる。
それにワゴンねーちゃんの休日も、とーぜん水曜日なわけだしな。
わたしたちは、満を持して水曜日に『若水』を攻略した!!
ここで問題。
じつはわたし、和食だめなんだわ。
魚介類全部だめなの。
和食以外で調理してあるものならまだ食べられるけど、この風呂付きランチはとーぜん和食だよー。
和食ってさ、素材の姿も味もまんまだから、きついのな。さしみとか生だし。
死体の肉を生で食べたり、死体の姿まんまを調理したものは食べられないっす……。和食の魚って、断末魔の苦痛にのたうつおぞましい姿そのままとか、生前の姿そのままとかで出てくるからなー。想像力豊かなわたしには、恐怖が先に立って食べられないんだわ。
豚や牛だって、死の苦痛にのたうつ姿や、生前の姿そのままで出されたら、食べられない。
幸い肉は、もとのカタチがわかる状態では食卓にあがらないから、和洋中問わずに食べられるんだけど。そして魚介類でも、もとのカタチがわからない和食以外の文化ならばまだ食べられる。
どうもわたしは、「動物を食べる」ことに拒絶反応があるみたいなんだわ。なんて偽善的。
おぼえてないけど、トラウマでもあるのかな。とくに魚。食卓にあがる種類の魚は、生きていてもこわい。
ゴキブリと魚を見たら、わたしは悲鳴を上げる……。(わたしにとって魚は、ゴキブリと同類項)
まー、こんなやつが、天下の『若水』様でランチをしよーなんて考えることがおこがましかったね。
死体の姿まんまの魚は出なかったので、さしみ以外はがんばって食べたけど(連れに悪いし、もったいない)、味なんかわかんないよー。「食べた」という事実のみ。ぜえぜえ。がんばったわ、わたし!
連れのふたりが「おいしい」と言っていたので、きっとおいしいお料理なのでしょう。
ただし、量は少ない。
ワゴンさんは「足りない!」と叫んでいた。
ま、食事はいいんだ。どーでも。
わたしたちの目的は、温泉。
見晴らし最高です。8階なの、大浴場。
大劇場も川も橋も山も、全部見える。
今日はまたすばらしくいい天気。青空の美しいこと。
でもなー。
女風呂はつまんないね。
目隠しが張り巡らされているから、湯船につかってしまったら、外が見えない。
せっかくの露天風呂なのに。
立ち上がって目隠し塀の向こうをのぞかなきゃ、眺望はたのしめないのよ。
男風呂はきっと、こんな無粋な囲いはないよね。世界を見下ろしながら風呂につかれるんだよね。男はいいなあ。
盗撮されて、写真を販売閲覧されたりするんでなけりゃ、わたしゃべつに多少裸見られても平気なんだけどね。
というと、誤解があるかな。
女風呂ってたいてい、外からは見られにくいような位置に作ってあるでしょ。200メートル向こうからなら見えるけど、とか、そんなふう。
わたしはその、200メートル向こうからなら、見られてもかまわねー、と思うのよ。ただの肌色にしか見えないからね。顔もカラダの細かいカタチもわかりゃしねーもん。
そりゃ世の中にはいろんな人がいるから、望遠レンズで200メートル先からのぞいたり、写真撮ったりする奴はいるかもしれないけどさ……そんな人に当たる可能性なんて、交通事故くらいの確率でしょ。だって露天風呂利用者の平均年齢知ってたら、盗撮屋さんもあまり熱心には仕事しないと思うよ……若者向け温泉施設以外では、若い女の子率低いんだからさ。
『若水』に限らず、露天風呂に入るたびに思う。こんなの露天風呂じゃないよー、外が見えないよー、と。
水曜日だったのに、けっこー混んでた。平均年齢は、ものすごく高い。わたしはまちがいなく、最少年齢だ。
お風呂はふつーに温泉旅館のお風呂。健康ランドのよーな設備はない。
のんきに湯船につかってました。
ただ、ゆうべ寝ていないというワゴンねーちゃんがのぼせて坐り込んでたな。
お風呂だけなら、きれいだし気持ちいいし、でよいのだけど、食べられない和食とセットで3500円はわたしにはきついわ。
2度目はないでしょう。
でも、リベンジしたし!
あの日逃げ帰った『若水』に入ったわ。ランチだけど。
んでもって、この『若水』お風呂とランチのセットコースだが。
……風呂だけならたぶん、ただで使える……。
チェックポイント、ないのよ。
誰でも入れるわ、あのお風呂。
ちょっとびっくり。
予備知識さえあれば、何度でもタダで入れるよ。タオルその他のお風呂グッズも全部浴室にあるし。手ぶらで行って、内緒でひとっ風呂浴びて帰れるよ。
……いいのか、『若水』。太っ腹だな、『若水』。
☆
ワゴンさんはどうして、ゆうべ眠っていないか。
息子さんの試験勉強につきあっていたらしい。
……これって、ふつーのことなのかな……。
一緒に起きていてあげないと、息子さん眠っちゃうんだって。
先日はワゴンさんがつい、眠ってしまったために息子さんは勉強ができなかったそうな。
ワゴンさんが、意識が途絶える前に見たページと同じページを開いたまま、机に突っ伏して息子さんも眠っていて、「とってもかわいそうだった」とワゴンさんは言う。「あたしさえ起きてあげていたら、あの子も起きて勉強できたのに」と。
かわいそう? それ、自業自得って言わない? 勉強っつーの自分でするものだと思う……。
だからワゴンさんは、息子さんの試験期間は、仕事を休むそうな。勉強につきあわないといけないから。
それって、ふつーのことなのかな。
今の若いおかーさんって、それがふつーなのか。
ワゴンさんはさほど教育熱心なママさんではないし、息子さんの学校も進学校ではない。
でも試験勉強で夜更かしや徹夜をするときは、横につきそってあげなきゃいけないのか……?
ワゴンさんが教育熱心で、「怠けるなんてゆるさないわ!」と起きて息子さんを見張る、というのならまだわかるんだが。
「息子は、勉強というつらいことをしているんだもの、あたしも手伝ってあげなきゃかわいそうだわ」
という心理がわからない……。つらくても本人の問題としか、わたしには思えないから。
わたしはそれが不思議だったので、そのままのことを言ったんだが、ワゴンさんは「だってかわいそうだもの」としか言わない。
うーむ。
まあ、遊びに行く息子さんを「(自転車や徒歩で行かせるなんて)かわいそうだから」と車で送ってあげる人だしなあ。
修学旅行とかで集合時間が早かったり、荷物があったりするときも、絶対送り迎えしてあげるもんなあ。「うちの子はあたしが送ってあげたからいいけど、車のない子はかわいそうだったわ、荷物を持って朝早く電車に乗らなきゃいけないのよ」……それも修学旅行ってもんだと思うが……。
ワゴンさんはやさしくてかっこいい、すてきな女性だが、息子さんへの干渉の仕方だけはわたし、違和感あるんだよなあ。
ワゴンさんと知り合った当初、息子さんたちのことを「ひとりで電車に乗せるのが痛々しいような年齢」の小さな子どもだと思って聞いてたもんなー、わたし。
でも実際は息子さん、もう高3と中3で、見上げるほど大きな男たちなんだが……。
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