たしかにかわいいけれど、かわいいだけじゃーなー。@ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
2002年10月26日 映画 さて本日は、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を見てきました。ジーン・ハックマン主演。
家族ものっす。
ひとことでいうと、崩壊した家族が心を通わせるまで、という、ありがちな話。
……なんだけど、みょーなおかしさにあふれているというか。いや、いろんな意味で。
ジーン・ハックマン演じるロイヤル・テネンバウムズは、超自分勝手な男。彼は、何年も音信不通だった妻が他の男と真剣に再婚を考えていると知り、それをぶちこわすためだけに「私はあと6週間の命」だと嘘をついてテネンバウムズ家に帰ってくる。あ、あとついでに彼はちょーど破産していて、他に行くとこがなかったから、というのもある。最低です(苦笑)。
いくら軽蔑し、嫌っていたにしろ、「あと6週間の命」とか言われたらムゲにはできないよね……ってことで、家族集合。テネンバウムズ家の子どもたちは、それぞれ「天才」で名と財を成した人たちなんだけど、みんな今は身を持ち崩して不幸の真っ只中。個性強すぎ。
オトナばかりの、家族もの。コドモは出てくるけど(ロイヤル氏の孫にあたる)、動物程度の扱い。あるのは「オトナ」として社会の最小単位である「家庭」とどうつきあうか、ちゅーこと。
■ラコステ割引■
ラコステの衣服を身に着けてきた方は一般・学生当日料金から200円引きになります。ぜひ窓口でワニマークをアピールしてください。
とゆー宣伝方法をとっている映画だし、ヒロイン?のグウィネス・パルトロウがラコステのミニワンピを着ているのがトレードマークみたいだから、どんなに全編「ラコステ!!」なのかと思ったら。
ラコステよりアディダスの方が目立ってたよ……。グウィネスのラコステより、テネンバウムズ家の長男家族の赤いジャージ(お葬式では一家で黒いジャージ)の方が強烈。
不器用なオトナたちの再生を、オシャレにユーモラスに描いてあるわけだが……わたしはけっこー眠かった(笑)。あと、こういうハートウォーミングものって、ツボにあうかどうかで評価分かれるよね。
わたしにはあちこちキツかったよ……「それって人としてどうよ?」みたいな価値観の違いがいろいろあってね。
わたし、他人の不幸やケガや死を「笑い」にする感性は持ち合わせてないんだよなあ。この映画でいちばんきついのは、そういうとこ。
犬を殺されたのに、それを「笑い」や「ちょっといい話」にしてしまうあたりは、おどろいた。つーか、子どもたちに人格がないことには途中から気づいてたけど、かわいがっていた犬が目の前で死んだのに、泣きもしないのには、心底違和感。目の前で犬が圧死したのに、次の瞬間には別の犬をプレゼントして(まだ前の犬はつぶれたまま)ハッピーエンドってことだよね、これ……? い、いいのかそれ。
あと、神父さんの足のケガも、「笑い」として描かれてたよね。テネンバウムズ家の騒動で突き落とされて骨折したのに、それを「笑い」にするか……おそるべし。
理解できない感覚はあちこちにあったものの、テネンバウムズ家の長女グウィネスの波乱すぎる人生は素敵でした。
☆
映画館へ向かう途中、ふらりと立ち寄った店で、職業を聞かれました。
な、何故?
一緒にいたWHITEちゃんには聞かないのに、どーしてわたしだけ?!
ふつーのOLには見えないってこと? ……ふつーのOLじゃないけどさっ。
「ウチの服をたくさん持ってるでしょ?」
って、何故? 1枚も持ってないっす。
オタクだと見抜かれてしまったよーで、うろたえました。
だってそこ、オタク御用達の店だもん……オタクな女の子はかなりの高確率で好きだと言うよね、また日常でも着て歩くよね。ふつーのOLは頓狂すぎるデザインを敬遠するけど(会社には着ていけない)。
「なんか、職人さんぽいから」
と、言われてしまったけどそれ、どーゆー意味だ?? 「職人ってなんの?」と返したら「美容師とか」って言われた。あのー、土曜日の昼下がりです、ふつー美容師は仕事してます。
そして「とか」が気になったわ。「美容師とか」の「とか」ってなに? ほんとはなにが言いたかったの?
……そのうえ、メンズの軍服のやうなコートをすすめられました。肩幅やなんかはお直しできるから、って。
そんなにわたし、オタクオーラ出してたのかしら。おそるべしゴルチエ。
家族ものっす。
ひとことでいうと、崩壊した家族が心を通わせるまで、という、ありがちな話。
……なんだけど、みょーなおかしさにあふれているというか。いや、いろんな意味で。
ジーン・ハックマン演じるロイヤル・テネンバウムズは、超自分勝手な男。彼は、何年も音信不通だった妻が他の男と真剣に再婚を考えていると知り、それをぶちこわすためだけに「私はあと6週間の命」だと嘘をついてテネンバウムズ家に帰ってくる。あ、あとついでに彼はちょーど破産していて、他に行くとこがなかったから、というのもある。最低です(苦笑)。
いくら軽蔑し、嫌っていたにしろ、「あと6週間の命」とか言われたらムゲにはできないよね……ってことで、家族集合。テネンバウムズ家の子どもたちは、それぞれ「天才」で名と財を成した人たちなんだけど、みんな今は身を持ち崩して不幸の真っ只中。個性強すぎ。
オトナばかりの、家族もの。コドモは出てくるけど(ロイヤル氏の孫にあたる)、動物程度の扱い。あるのは「オトナ」として社会の最小単位である「家庭」とどうつきあうか、ちゅーこと。
■ラコステ割引■
ラコステの衣服を身に着けてきた方は一般・学生当日料金から200円引きになります。ぜひ窓口でワニマークをアピールしてください。
とゆー宣伝方法をとっている映画だし、ヒロイン?のグウィネス・パルトロウがラコステのミニワンピを着ているのがトレードマークみたいだから、どんなに全編「ラコステ!!」なのかと思ったら。
ラコステよりアディダスの方が目立ってたよ……。グウィネスのラコステより、テネンバウムズ家の長男家族の赤いジャージ(お葬式では一家で黒いジャージ)の方が強烈。
不器用なオトナたちの再生を、オシャレにユーモラスに描いてあるわけだが……わたしはけっこー眠かった(笑)。あと、こういうハートウォーミングものって、ツボにあうかどうかで評価分かれるよね。
わたしにはあちこちキツかったよ……「それって人としてどうよ?」みたいな価値観の違いがいろいろあってね。
わたし、他人の不幸やケガや死を「笑い」にする感性は持ち合わせてないんだよなあ。この映画でいちばんきついのは、そういうとこ。
犬を殺されたのに、それを「笑い」や「ちょっといい話」にしてしまうあたりは、おどろいた。つーか、子どもたちに人格がないことには途中から気づいてたけど、かわいがっていた犬が目の前で死んだのに、泣きもしないのには、心底違和感。目の前で犬が圧死したのに、次の瞬間には別の犬をプレゼントして(まだ前の犬はつぶれたまま)ハッピーエンドってことだよね、これ……? い、いいのかそれ。
あと、神父さんの足のケガも、「笑い」として描かれてたよね。テネンバウムズ家の騒動で突き落とされて骨折したのに、それを「笑い」にするか……おそるべし。
理解できない感覚はあちこちにあったものの、テネンバウムズ家の長女グウィネスの波乱すぎる人生は素敵でした。
☆
映画館へ向かう途中、ふらりと立ち寄った店で、職業を聞かれました。
な、何故?
一緒にいたWHITEちゃんには聞かないのに、どーしてわたしだけ?!
ふつーのOLには見えないってこと? ……ふつーのOLじゃないけどさっ。
「ウチの服をたくさん持ってるでしょ?」
って、何故? 1枚も持ってないっす。
オタクだと見抜かれてしまったよーで、うろたえました。
だってそこ、オタク御用達の店だもん……オタクな女の子はかなりの高確率で好きだと言うよね、また日常でも着て歩くよね。ふつーのOLは頓狂すぎるデザインを敬遠するけど(会社には着ていけない)。
「なんか、職人さんぽいから」
と、言われてしまったけどそれ、どーゆー意味だ?? 「職人ってなんの?」と返したら「美容師とか」って言われた。あのー、土曜日の昼下がりです、ふつー美容師は仕事してます。
そして「とか」が気になったわ。「美容師とか」の「とか」ってなに? ほんとはなにが言いたかったの?
……そのうえ、メンズの軍服のやうなコートをすすめられました。肩幅やなんかはお直しできるから、って。
そんなにわたし、オタクオーラ出してたのかしら。おそるべしゴルチエ。
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