COOLは七難を隠す(笑)。@狂気の桜
2002年10月23日 映画 今日は『狂気の桜』を見てきました。
窪塚洋介主演の暴力青春映画。
とゆーカテゴリが正しいのかどうか知らねーが、暴力メインなのはたしかだしな。
いやあ、まず客席におどろいたよ。
若い。
若者しかいねー。
10代から20代半ばまでだけで構成された客席なんて、はじめて見た。
今までどんな映画でも、けっこー年配の人っていたからさ。映画好きの中年老年ってのは存在するもんだからさ。
ガキしかいない映画館っての、わたしはじめてだったのよ。
ごめんね、わたしひとりおばさんで。
カップル率も高かった。若いからか? 映画はカップルで見るものなのね。ひとりで来ているのはわたしともうひとりの男の人ぐらいのもん。女の子同士男の子同士がひと組ずつで、あとは全員カップル。
見張っていたわけじゃないが、一番乗りで席に着いていたから、入ってくる客が全部目に入ったもんでよ。
みんなイマドキな、きれーに着飾った若者ばかり。ヅカの客席とはあまりにチガウ雰囲気(笑)。
とりあえず窪塚くんだから見に行きました。
ただ、いくら窪塚くん主演でも、この映画を見に行くには躊躇があった。
予告で見る限り、暴力映画だったから。
わたし、暴力物って苦手なのよ。痛いのだめなの。生理的に嫌悪感が強いのよ。
だからヤクザものとかだめ。男のために作られた映画は超苦手。血とか内臓とか、リンチとかレイプとか、だめなのよ。
窪塚くん主演かー、しかし暴力がテーマだろこれ……きっついなあ。どーしよーかなー、でも窪塚くんだしなあ。
逡巡するのは、今まで見た窪塚くんの映画がわたしのツボにハマるものだったからだ。
最初に見た『溺れる魚』は、窪塚くんだから、ではなく堤幸彦監督だから、見に行った。……ハズレだった。
次の『GO』はまちがいなく窪塚くんだから見に行った。や、他に宮藤官九郎脚本だからってのもあったが。
……これがもー、アタリだった。ものすっげーアタリだった。よかったよー、見に行って。
味をしめて『ピンポン』も見に行った。おもしろかった。
窪塚洋介っちゅー俳優の選ぶ映画は、わたしの感性に合っているようだ。彼の独特の言い回しやキャラ立ては、わたしの感性に合うようだ。
それなら……見てみるか、『狂気の桜』。
相変わらず、予備知識は皆無。映画館で見た予告編しか知らない。暴力が大きく扱われていることと、オシャレ系らしいってことぐらい。
ええ。オシャレでした、すっごく。
現在の感覚で任侠映画を作ったらこうなるのかな、と。
わたし、任侠映画ってまともに見たことはないんですが。ヤクザものは生理的にだめなので、よく知らないの。知らない奴が言っても無意味かもしれんが……知らないなりに抱えているイメージのヤクザ映画の、現代バージョン。
渋谷で「不良狩り」をする窪塚くんとその親友2人。彼らは「ネオトージョー」と名乗り、白いオリジナルの戦闘服に身を包み、毎日毎日ケンカに明け暮れている。
右翼系暴力団の組長に気に入られた彼らは、暴力団内外の「オトナの陰謀」に否応なく巻き込まれていく……。
つくづく、「男が作った映画だなあ」と思った。
男が好きなモノだけでできあがった映画。
すなわち、少年ジャンプの世界さ。
かっこいいアクション。
かっこいいヒーロー。
かっこいい正義。
恋愛よりも、友情や義理人情が大切。
泣いてすがる女を捨てて、死ぬとわかっている戦いへ進むのが真の男らしさ、かっこよさ。
小学校低学年の子がよろこんで読んでいる少年ジャンプと、大人の男が好きなVシネマ系って、根っこは同じなんだよね。セックスが存在するか否かのちがい。存在したって、男の友情の方が尊いわけだが(笑)。
『狂気の桜』はこのいかにも「男が作った映画」の要素に、「純文学のエッセンス」を加えてある。
古くからある「青春」という名の彩りつき。
わたしがこの映画を楽しめたのは、「青春」と「純文学」があったからだろう。ほんと。
「青春」と「純文学」のかほりを、全編たのしんでいたんだが……最後の最後で、つい笑ってしまったからなあ。
公開中の映画のオチをWebで言うのもなんだからぼかすけど、見た途端「こう来たか」とがっかりしたのな。
「男が作った映画」の、典型的なラストだったわけさ。
女が作ってたら、あんな終わり方は絶対ない。女の感性には、アレは存在してないよ。興行的に成り立たない(笑)。
せっかく「青春」で「純文学」で、しかも音楽も画面もめっちゃオシャレで、苦手な暴力もヤクザも克服して見ることができたのに。
最後がアレか。もー、「男が作った映画」のラストで5万回は見たラスト。「またか」としか思えないっす。
こんなわたしでも、同じラスト、同じストーリーラインの映画の名前を羅列することができるくらい、お決まりのラストだった。
ラストで脱力したけど、それ以外はたのしかったです。
なんといっても、オシャレだよー。
画面のかっこいいこと。
そうか、少年ジャンプ……というか、現在の青年マンガを映像化したらこうなるんだな、という例を見せてもらった。
主人公3人がコスプレしてるあたりが、いいよねえ。
純白の戦闘服は、3人とも微妙にデザインがちがってね。ジャニーズのお衣装みたいよ。その戦闘服でがしがし戦うのが、かっこいいのさ。
音楽もいいっす。身体が揺れそうになる(笑)。
とりあえず、江口洋介は見物だ(笑)。
彼が3人組のひとり、RIKIYAを口説くあたりのいやらしさは……。
あれって、わざとだよねえ? わかってやってるよね? だから翌朝RIKIYAは裸だったんだよね?(笑)
ま、とにかく。
かっこよかったから、それでヨシ。
そーゆーことで。
窪塚洋介主演の暴力青春映画。
とゆーカテゴリが正しいのかどうか知らねーが、暴力メインなのはたしかだしな。
いやあ、まず客席におどろいたよ。
若い。
若者しかいねー。
10代から20代半ばまでだけで構成された客席なんて、はじめて見た。
今までどんな映画でも、けっこー年配の人っていたからさ。映画好きの中年老年ってのは存在するもんだからさ。
ガキしかいない映画館っての、わたしはじめてだったのよ。
ごめんね、わたしひとりおばさんで。
カップル率も高かった。若いからか? 映画はカップルで見るものなのね。ひとりで来ているのはわたしともうひとりの男の人ぐらいのもん。女の子同士男の子同士がひと組ずつで、あとは全員カップル。
見張っていたわけじゃないが、一番乗りで席に着いていたから、入ってくる客が全部目に入ったもんでよ。
みんなイマドキな、きれーに着飾った若者ばかり。ヅカの客席とはあまりにチガウ雰囲気(笑)。
とりあえず窪塚くんだから見に行きました。
ただ、いくら窪塚くん主演でも、この映画を見に行くには躊躇があった。
予告で見る限り、暴力映画だったから。
わたし、暴力物って苦手なのよ。痛いのだめなの。生理的に嫌悪感が強いのよ。
だからヤクザものとかだめ。男のために作られた映画は超苦手。血とか内臓とか、リンチとかレイプとか、だめなのよ。
窪塚くん主演かー、しかし暴力がテーマだろこれ……きっついなあ。どーしよーかなー、でも窪塚くんだしなあ。
逡巡するのは、今まで見た窪塚くんの映画がわたしのツボにハマるものだったからだ。
最初に見た『溺れる魚』は、窪塚くんだから、ではなく堤幸彦監督だから、見に行った。……ハズレだった。
次の『GO』はまちがいなく窪塚くんだから見に行った。や、他に宮藤官九郎脚本だからってのもあったが。
……これがもー、アタリだった。ものすっげーアタリだった。よかったよー、見に行って。
味をしめて『ピンポン』も見に行った。おもしろかった。
窪塚洋介っちゅー俳優の選ぶ映画は、わたしの感性に合っているようだ。彼の独特の言い回しやキャラ立ては、わたしの感性に合うようだ。
それなら……見てみるか、『狂気の桜』。
相変わらず、予備知識は皆無。映画館で見た予告編しか知らない。暴力が大きく扱われていることと、オシャレ系らしいってことぐらい。
ええ。オシャレでした、すっごく。
現在の感覚で任侠映画を作ったらこうなるのかな、と。
わたし、任侠映画ってまともに見たことはないんですが。ヤクザものは生理的にだめなので、よく知らないの。知らない奴が言っても無意味かもしれんが……知らないなりに抱えているイメージのヤクザ映画の、現代バージョン。
渋谷で「不良狩り」をする窪塚くんとその親友2人。彼らは「ネオトージョー」と名乗り、白いオリジナルの戦闘服に身を包み、毎日毎日ケンカに明け暮れている。
右翼系暴力団の組長に気に入られた彼らは、暴力団内外の「オトナの陰謀」に否応なく巻き込まれていく……。
つくづく、「男が作った映画だなあ」と思った。
男が好きなモノだけでできあがった映画。
すなわち、少年ジャンプの世界さ。
かっこいいアクション。
かっこいいヒーロー。
かっこいい正義。
恋愛よりも、友情や義理人情が大切。
泣いてすがる女を捨てて、死ぬとわかっている戦いへ進むのが真の男らしさ、かっこよさ。
小学校低学年の子がよろこんで読んでいる少年ジャンプと、大人の男が好きなVシネマ系って、根っこは同じなんだよね。セックスが存在するか否かのちがい。存在したって、男の友情の方が尊いわけだが(笑)。
『狂気の桜』はこのいかにも「男が作った映画」の要素に、「純文学のエッセンス」を加えてある。
古くからある「青春」という名の彩りつき。
わたしがこの映画を楽しめたのは、「青春」と「純文学」があったからだろう。ほんと。
「青春」と「純文学」のかほりを、全編たのしんでいたんだが……最後の最後で、つい笑ってしまったからなあ。
公開中の映画のオチをWebで言うのもなんだからぼかすけど、見た途端「こう来たか」とがっかりしたのな。
「男が作った映画」の、典型的なラストだったわけさ。
女が作ってたら、あんな終わり方は絶対ない。女の感性には、アレは存在してないよ。興行的に成り立たない(笑)。
せっかく「青春」で「純文学」で、しかも音楽も画面もめっちゃオシャレで、苦手な暴力もヤクザも克服して見ることができたのに。
最後がアレか。もー、「男が作った映画」のラストで5万回は見たラスト。「またか」としか思えないっす。
こんなわたしでも、同じラスト、同じストーリーラインの映画の名前を羅列することができるくらい、お決まりのラストだった。
ラストで脱力したけど、それ以外はたのしかったです。
なんといっても、オシャレだよー。
画面のかっこいいこと。
そうか、少年ジャンプ……というか、現在の青年マンガを映像化したらこうなるんだな、という例を見せてもらった。
主人公3人がコスプレしてるあたりが、いいよねえ。
純白の戦闘服は、3人とも微妙にデザインがちがってね。ジャニーズのお衣装みたいよ。その戦闘服でがしがし戦うのが、かっこいいのさ。
音楽もいいっす。身体が揺れそうになる(笑)。
とりあえず、江口洋介は見物だ(笑)。
彼が3人組のひとり、RIKIYAを口説くあたりのいやらしさは……。
あれって、わざとだよねえ? わかってやってるよね? だから翌朝RIKIYAは裸だったんだよね?(笑)
ま、とにかく。
かっこよかったから、それでヨシ。
そーゆーことで。
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