ナオちゃんとゆーとだな、思い出すのはほれあの、『君に恋してラビリンス』とかゆー、クソ恥ずかしいタイトルのバウホール公演だ。

 あー、ナオちゃんなー。思いっきり膝蹴られたなー。

 ダブル主演のガイチとナオちゃんが、客席を走り回るシーンがあったのだわ。
 ふつー、客席降りっていったら、通路だよね。されどこの公演、なにを思ったか座席と座席の間を走ったんだわ。
 坐っている膝と、前の席の背もたれの間を、ガイチとナオちゃんが通っていくの。
 相変わらず予備知識なしで観ていたわたしは、そりゃーもー、びっくりしましたさ。
 いきなり主役ふたりが、わたしの坐っている席へ乱入してきたんだから。
 ラッキーか? これ、ラッキーっていうのか?
 500座席あるうちの、わたしの列をわざわざ選んで通っていったんだから。

 でも、蹴られたし。

 ガイチは丁寧に膝を避けながら通っていった。
 しかし、ナオちゃんは障害物なんか関係ないよーで、そのままがんがんぶつかって力尽くで通っていった。
 ……演出? それとも性格?

 いいんだけどさ、べつに。
 あれは大昔のこと、そしてあの公演でダブルヒロインだったふたりが、ふたりともトップ娘役になるとはな……。つーか、ふたりともなることより、順番の方におどろくよな、今となっては。
 わたし、ヒロインの片割れの「大鳥れい」という人を見て「男役?」と思ったんだよ。あまりにでかくてごついから。

 75期バウ『Switch』で、客席を走り回るナオちゃんを観て、わたしは『…ラビリンス』のことを思い出しました。
 この人にわたし、蹴られたのよね、と(笑)。

 えーと。
 たのしゅうございました『Switch』。

 文字数エラー出ちゃったから、引き続き10日の話。ファッションショーの話だって、気が付けば4000文字をはるかに超えていて、削るの大変だった。
 くそー、文字数少ないよ、この日記サイト。

 1幕目は怒濤の展開。1時間ちょっとでストーリーものやるもんだから、あれよあれよと展開してオチます。
 人数少ないから、これはぜんぜんOK。もしこれ、もっと出演者いたらかえって大変だったろーな。でも4人しかいないもんだから些末はナシの大筋一本勝負、はっきりしてていい感じ。

 2幕目はショー。
 ケイコ女史歌いまくり。
 「魅せます!」ってシーンでは、とにかく女史に歌わせるのね。歌の力はすごいよね、盛り上げる盛り上げる。
 使いどころのはっきりとした、こちらもシャープにまとまった印象。

 感想は、出演者のファンならたのしいだろうなあ、でした。
 あ、ファンでないとたのしめない、という意味ではないよ。ファンの人に観て欲しいな、と心から思ったのよ。

 いい公演だから、ファンの人は通うべきだ。かねすきさんGOGO!!

 わたしはキャストに特別の思い入れはないんで、いつものよーに自分勝手にいろいろ考えていた。
 ワタル×ナオって萌えない……。てなことをな(笑)。
 ワタさんはなあ、相手によってはとても萌え萌えなにーちゃんなんだがなー。ナオちゃんはチガウんだよなー。

 そして、このあからさまな「やほひムード」ってやつ、わたしは引いちまうんだよな。狙われると、冷めるのよ。据え膳には興味ないのよ。
 前の宙組のとき、ナオ×ゆうかの炎の銀橋って、萌えたんだって? 世間の腐女子のみなさん?
 わたしアレ、ぜんぜんダメだったからなー。視界に入れないようにしてた。なんかナオちゃん、誤解してる気がして。
 いや、いつも「誤解してる」っていうか「カンチガイしてる」とこが、ナオちゃんの持ち味だと思ってはいるが。
 今回も、ナオちゃんのカンチガイっぷりは健在。彼女の持ち味だからそれはいいんだけど、さらに激しく違った方向へ突っ走っている気がして、少々つらかった。
 ……今のナオちゃんの方が、ファンの人はうれしいのかな?

 わたしがナオちゃんの役でいちばん好きだったのは、『大海賊』のキッドだ。
 あの役はなー……なんかみょーに好きだ。
 ナオちゃんの「カンチガイぶり」がいい方向に出てて、とてもかわいかった。うるささがかわいい男っているよね……。
 ナオちゃんの持ち味は、耽美とはいちばん遠いところにあると思うんだ。
 だから今の、耽美路線には首を傾げているのよ、わたし。
 個人的な意見だけどさ。

 その昔、無邪気にわたしの膝を蹴飛ばしていってくれた、あのころの真正面ど真ん中な方が、わたしは好きだな。

 ワタ×ナオ萌えのないわたし、せっかくふたりの役者が同じ役を共有するというネタにもときめきません。
 アタマがストップする感じ。
 がんばってるなー、がんばれー、とか、とても健全に見守ってましたわ。

 殿さんは、この芝居を「リカとタータンで観たい」と吠えてました。殺人鬼をリカ、刑事をタータン。同期でねっとりエロく……と。
 た、たしかに濃そうだ……。

 1幕目を観て思ったのは、「嘉月さんがいなかったら、まったく別のカタチの芝居になってたんだろーなー」ということ。
 だって……。
 主役ふたりと、その妻。この3つの役は固定。
 それ以外はすべて、嘉月さん。
 嘉月さんが両性具有だから、このカタチになったんだよね。
 美女からじじいまで演じられる役者って、そうそういないよ。
 年齢も性別も超越してるもんなあ。役者なら年齢を自在に操ることはあるだろーけど、性別までが自在となると、ちょっといないよ。
 えりさん、すごーい。

 2幕目は、「ケイコ女史ここにあり」(笑)。
 1幕目で露出の少なかった女史、こちらでは歌う歌う。さすがです!! 歌う説得力!
 ナオちゃんもワタルくんも、こっちの髪型の方がいいよ。ほっとした、正直いって。

 同期はいいよね。
 こういう舞台をまた観たいと思った。
 そーだなー、78期あたりで。
 オレ様主役で、檀ちゃんトップ娘役。2番手がかしげで、あとねったん、ゆーひ、王子……まあ、すてきだわー。
 あ、番手付けは単なる組での番手に準じました。オレ様の方がかっしーより先に2番手就任してるからさ。わたしはきっと、脇役のゆーひを必死に目で追っていることでしょう(笑)。

          ☆

 殿さんにわたしの新しいペンネームを知らせていなかったことを、きれーに失念していた。
 新刊を渡すなり、名前を見て大爆笑された……。

 投稿時代の名前なんだよ、それ。名字はちがうけどさ。
 べつに、わたしが彼を好きだからつけたわけじゃないよ。偶然なんだよ。
 ……ほんとのことなのに、なんか後ろめたいのは、わたしが現在彼を好きだからですか?

 好きな人の名前をペンネームにするのは恥ずいよな……。偶然とはいえよ……。

 

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