んでもって、星バウ『ヴィンターガルテン』初日。

 大変だったのよ。
 わたし、もー息も絶え絶えだった。
 3日間で、4時間くらいしか、まともに寝ていなかったの。
 それでも初日に行った。東京からのぞみに乗って、駆けつけた。なにがなんでも観たかったのよ。睡眠時間や健康よりも、齋藤くんの初日が観たかったのさ。

 なのに。

 なーのーにー。

 なんやねん、あれはっ。

 結論だけ先に言うと、駄作でした。
 壊滅作。

 そりゃま、わたしの体調も悪かった。ベストコンディションではなかったさ。
 だが、萌えなかったのはわたしのせいだけじゃないだろー。

 齋藤作品のよいところは、「萌え」だと思っている。
 辻褄なんてあってなくてヨシ、壊れていてもヨシ。それを吹き飛ばす萌えがあれば、それでヨシ!

 萌えのない齋藤作品なんて、ただの駄作よーっ。

 齋藤くんに問いたい。
 なにがやりたかったの?

 今までの齋藤作品……といっても、まともに観たのは『花恋吹雪』『血と砂』それと『BMB』だけなんだけどさ。
 どれも、明確な「萌え」……つまり、齋藤くんの「やりたいこと」が感じられたの。
 彼のリビドーがわかった。
 これをやりたいがためだけに、他のシーンやストーリーを作って、つなぎあわせたんだなって。
 もちろん、ただのつなぎあわせだから、物語としてのデキは悪かったよ。だけど「やりたいこと」があまりにはっきりしていたから、そんなことは目をつぶれたよ。

 ああ、がっかり。

 出演者のファンには、これでもいいのかしら?
 演出家のファンにはつらいことばかりだわ。

 いやわたし、かよこちゃん好きなんですが。彼女への愛だけでは、つらい……つらすぎる……。

 初日の幕がおり、バウホールを出るときにはわたし、次の星バウチケットを握っていました。
 そして、さっそく階段下でさばきました。大劇はまだ公演中だから、しーんとしたロビー。つまり、さばきを買ってくれるだろう人は、わたしと同じバウの初日を観た人だけ。
 マジ、誰も買ってくれないかと思った。このデキじゃ、さばきたくなる人はいても、買ってくれる人はいないんじゃないかと……泣。
 幸い、すぐに買ってくれる人がいたので良かった。
 ふふふ、のぞみ(まゆげちゃんじゃなくて、新幹線)分はこれで取り返せたわ……。

 それと。
 まとぶんがタータンに見えてつらかったのことよ。なんでこの子、こんな癖がついちゃったのかしら……。

 

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