なんかゲームづいてるな。
 今日もゲームの話。

 Be-Puちゃんから、『オウガバトル64』を借りている。

 わたし、『タクティクスオウガ』(以下、『Tオウガ』)の大ファンなのね。サターンなんか、『Tオウガ』の専用機にしちゃってるし。
 『Tオウガ』にはまず、なんといっても絵に惚れたの。スーファミで発売したときの、あのパッケージ。しんとした強さと悲しみを秘めた少年と少女、そしてその背後でひるがえる旗。戦火の影。詩的だわ。蓋部分の色もいいの。すべてが好み。
 実際にゲームで動く二等身キャラも、めちゃくちゃかわいい。
 やればやるほどハマる、深いゲームシステム、シビアなバランスと、ストーリー。リアルで魅力的なキャラクター。
 パッケージの少年と少女が、「姉と弟」なのもいい感じ。

 ……そんなわたしだからさ。
 64のこのオウガには、失望したのよ。
 まず、絵。
 なんといっても、絵。

 気持ち悪い。

 なんでこんな絵にしちゃったのよう。いくらシリーズを手がけていた某画伯が大手に行ってしまったからって、他にいなかったの? これよりマシな絵を描く人ぐらい、世界中に五万といるでしょうに。
 ロリロリのアニメ絵でないことだけが、唯一の救いか。……ちっとも救われた気分にならないけどな。
 三等身になったゲームキャラも、なんて気持ち悪い。バランス悪いんだよね。肩幅広すぎ。美少女も美少女に見えない。少年も少年に見えない。みんなマッチョ。こいつもマッチョ、あいつもマッチョ。みーんなムキムキ。
 シナリオはまだ、なにか言えるほど進んでないけど、このやらせ臭さはなんなのか。主人公が軍を裏切ることになるのが、最初からわかりすぎてるよ。味方を「悪」、これでもかと「悪」に描いてる。そして、敵を「善」、こんなにも「善」と、そりゃーもー、偽善たっぷりに描写。「だから、裏切っても仕方ないでしょ」ってなもんだ。
 ストーリーをすすめるために、わざとそうしてるわけだが、あからさますぎて、萎え。
 善悪の立場の危うさが、『Tオウガ』の魅力のひとつだっただけに、この特撮戦隊ヒーローもののよーな善悪の区切り方が残念だ。
 立ち位置が変われば、善悪の区別は変わる。誰もがまちがっているわけではないし、誰もが正しいわけじゃない。……その危うさが、よかったんだよなあ、『Tオウガ』は。主人公と共に苦悩したよ、「わたしはどう生きるべきか」。
 しかしこの『オウガ64』には、それがない……。
 今のところはキャラに魅力も感じないしな。

 とくにあの、王子様。
 あれ、なんですか? オカマ?
 気持ち悪いんですけど。マライヒとかジルベール属性。内股で歩いてそう。
 そして、不気味なほどの、主人公とのラブラブぶり。
 …………制作者はなにか、カンチガイしている?
 かっこいい系主人公が、美少年フリルのブラウス系王子様に「ぼくは君にふさわしい騎士になりたい」「君を守りたいんだ」と言ったら萌えるとでも?
 萌えてるのか? 腐女子のみなさん?
 わたしは逆だ、萎えたし、怒りさえ感じた。
 「どーせオタク女はこーゆーの好きなんだろ、ほら、萌えてみろよ」って、見下されてる気がする。
 いらないよ、据え膳ホモなんか。ぷん。

 王子様が、実は女であることをのぞむ。
 事情があって、男として育てられたの。だからあんなにナヨナヨしてるのよ。オスカルよりはユリウスだもんな、あのナヨっぷりは。
 女ならゆるす。だが、あれで本当に男だったらゆるせん。

 とゆーわたしの主人公率いる騎士団は、「月組騎士団」といいます。
 リカちゃんはナイトで、クレリックのエミクラちゃんを背後にかばいながら、がんがん戦ってます。意外にさららんが強いのだ。
 クレリックが不足してるので、ちずさんや末子はんまでクレリックで癒し系になってますが、どーしてもゆら姐だけは、クレリックにできない。ゆら姐はヴァルキリーで、槍を振り回し先頭に立って殺戮してます。鞭を使ってほしかったんだけどね、ほんとは。
 きりやんはビーストマスターで、スカイという名のワイアームやビッグ・ジュールという名のドラゴンパピーと一緒に戦ってます。
 ケロは忍者、ゆーひはウィザードで攻撃魔法、タニはとにかく成長が遅くて、こいつにだけは回復アイテムを使ってやらないといかんので、金のかかる奴だ。いちばん危険な位置にケロがいるので、ケロはみんなをかばってよく死にます。ごめんよケロ。

 とまあ、こんなふーにたのしんでやってます。
 借りたときは、Be-Puちゃんのプレイしたデータが2つ残ってたんだけど、主人公の名前が「匠」と「ヴィム」だよ……ヴィムの方は「カナリア騎士団」なんだってさ。
 いずこも同じ(笑)。

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