結局ホラーでなきゃダメなのよね@かまいたちの夜
2002年7月3日 ゲーム ドラマ・真夏のNo.1ミステリー『かまいたちの夜』の放送があった。
見終わってひとこと。
…………ミステリーちゃうやん(笑)。
スーパーファミコンソフト『かまいたちの夜』が発売されたのは、何年前だっけ。
わたしはわりと発売当初にプレイした。
はじめてやるサウンドノベルだった。
はじめてってことは、これがスタンダード、ふつうなんだと思うじゃない。それが誤解だと知るのは、もっとあと。
とにかく。
おもしろかった。
テキスト担当の我孫子武丸は、名前だけ知っている程度の人。くだらないギャグと脱力を誘う主人公の性格はわたしのツボからほど遠いが、それでも「そんなもんなんだろう」と思った。
最初わたしは、主人公を「アンドレ」、ヒロインを「オスカル」にしたんだな。
…………主人公のあまりのアホっぽさと、ヒロインの女言葉に失敗を悟る。だめだこれは、と名前を変えて一からやり直し。
次は主人公を「のび太」、ヒロインを「しずか」にした。
これはもー、ドンピシャ。ハマリです。
のーみそが軽く態度も軽い、優柔不断で弱腰の主人公、のび太。彼のあこがれのガールフレンド、このまま恋人になりたい、しっかり者で美人のしずか。
このふたりが、ある事件に巻き込まれる……。
最初の犯人あてで、半分だけあてたんだよねえ。
犯人てば、名前ふたつあったでしょ? 片方の名前を入れて、はずれたんだわ。
おかげで正規ストーリーを堪能しました。
さて。
ゲーム『かまいたちの夜』は、とてもたのしかったです。雪女篇もスパイ大作戦篇も、愉快でした。
ピンクの栞にはたどりつけなかったんだけど、それでも複数回、けっこーな回数遊びました。
だから味を占めたの。
「サウンドノベルって、おもしろい!」
…………繰り返すけど、はじめてやったのが、『かまいたち』だったのよ。
そのあとに、いくつか似たよーなものをやったんだけどさ……ふふふ(乾いた笑い)。
相当、出来よかったんだな、『かまいたちの夜』!!
いやあ、誤解してたよ。『かまいたち』が平均なんだと思ってた。
わたしいきなり、上位ランクからプレイしてたのね。
サウンドノベルってのは一見簡単そーなゲームだからさ、誰にでも作れちゃうよーな気がするけど、そうか、難しかったんだなっ。
我孫子武丸も、文章うまかったんだなっ。ぜんぜん気づかずにプレイしたよ。
つーか。
最悪なモノが多くないか、サウンドノベル。
文章が破壊されていたり、辻褄が合わなかったりは序の口。
ストーリーとして成り立っていないものが、当たり前に商品化されている、この事実。
せめて誤字脱字ぐらいは、なんとかしてよ……恥ずかしいよ……小学生並の変換ミスとかさ。
「以外」と「意外」の区別がつかない人、ネットでは8割以上いるみたいだけど、商業出版物で出てくると、萎えるよ。
本家本元、チュンソフトのサウンドノベルがやはり、すばらしいです。
『かまいたちの夜』がおもしろかったので、次にわたしは『街』をプレイしました。
すげえ。
マジ、いいっすよ、『街』!!
感動しました。
プレイしてみるまでは、乗り気ではなかったのね。
だってこれ、実写なんだもん。実写は萎えるなあ。これまでみたいにシルエットならいいのに。
そう思ってたんだけど。
プレイしたあとならば、「実写でなければ意味ナシ!!」と思うようになるよ。
サウンドノベルの最高傑作。
しかし。
…………売れなかったのだ、『街』。
前評判も高かったし、玄人受けもしていた。やった人は誰もが絶賛。
しかし。
売れなかった。
たぶんこれ、アニメ絵なら売れたと思う。
男たちがよろこびそーな、「萌え萌え」な美少女絵にしちまえば、売れただろー。
だが、実写だからな。
わたしだって、抵抗あったし。
セガサターンで発売された『街』はあまりに売れず、あっちゅー間にプレステに移植されることになった。
業界ナンバーワンのSONY様のマシンでなら、売れるかも、ちゅーことだな。
ついでに過去のサウンドノベル、『弟切草』と『かまいたちの夜』もプレステに移植。
チュンソフトとしては、いちばん売りたかったのが『街』なんじゃないの? あとの2作は言い訳みたいなもんで。
しかし。
『街』は売れなかった。
『弟切草』と『かまいたちの夜』は売れたのに、『街』だけが、売れなかった。
当時わたしはゲームショップで働いていたので、よくおぼえてるよ。
せつないほど売れなかった。
たしかに、『かまいたち』はいいゲームだよ。おもしろいよ。
でもな。
『街』はそれよりはるかにおもしろいんじゃ〜〜あっ!
せつないねえ。
せちがらいねえ。
いいものが売れない世の中なんてさ。
売り方をまちがえたんだと思うのよ。
『弟切草』と『かまいたちの夜』がなんで売れたか。……「ホラー」というカテゴリで売ったからでしょー?
『街』だけコメディで売るんだもん。コメディなんて、世の人々に言わせれば「所詮コメディ」なのよ、by『SLAPSTICK』。
ホラーなら売れる現代だけど、コメディじゃダメだよ。ただでさえ実写っていうマイナス・イメージがあるのに。
ちなみに、『かまいたち』はホラーではありません。ミステリーです。
怪奇現象に逃げず、ちゃんと犯人を推理できます。
なのに、CMでは「ホラー」として印象づけた。
誇張だろうと嘘だろうと、「ホラー」で、いかにも「こわそう」だと煽れば、ある程度は売れるんだってば。
よい例が『弟切草』だ。ゲームシステムはどーか知らないが、シナリオは最低最悪、カスの部類だが、売れたぞ。ホラーだからな。
ミステリーなのに、売るために「ホラー」ということにした。
それが、『かまいたちの夜』。
そして、今度『かまいたちの夜2』が発売される。
チュンソフトは学んだのか? どんなによいものを作っても、「ホラーでなければ売れない」という現実。
ホラー要素がグレードアップしていることは、まちがいない『かまいたちの夜2』。
その宣伝であることはまちがいない、真夏のNo.1ミステリー『かまいたちの夜』。
「No.1ミステリー」だぞ?
…………ミステリーちゃうやん。ホラーやん。
コーチ、涙で前が見えませんッ!!
見終わってひとこと。
…………ミステリーちゃうやん(笑)。
スーパーファミコンソフト『かまいたちの夜』が発売されたのは、何年前だっけ。
わたしはわりと発売当初にプレイした。
はじめてやるサウンドノベルだった。
はじめてってことは、これがスタンダード、ふつうなんだと思うじゃない。それが誤解だと知るのは、もっとあと。
とにかく。
おもしろかった。
テキスト担当の我孫子武丸は、名前だけ知っている程度の人。くだらないギャグと脱力を誘う主人公の性格はわたしのツボからほど遠いが、それでも「そんなもんなんだろう」と思った。
最初わたしは、主人公を「アンドレ」、ヒロインを「オスカル」にしたんだな。
…………主人公のあまりのアホっぽさと、ヒロインの女言葉に失敗を悟る。だめだこれは、と名前を変えて一からやり直し。
次は主人公を「のび太」、ヒロインを「しずか」にした。
これはもー、ドンピシャ。ハマリです。
のーみそが軽く態度も軽い、優柔不断で弱腰の主人公、のび太。彼のあこがれのガールフレンド、このまま恋人になりたい、しっかり者で美人のしずか。
このふたりが、ある事件に巻き込まれる……。
最初の犯人あてで、半分だけあてたんだよねえ。
犯人てば、名前ふたつあったでしょ? 片方の名前を入れて、はずれたんだわ。
おかげで正規ストーリーを堪能しました。
さて。
ゲーム『かまいたちの夜』は、とてもたのしかったです。雪女篇もスパイ大作戦篇も、愉快でした。
ピンクの栞にはたどりつけなかったんだけど、それでも複数回、けっこーな回数遊びました。
だから味を占めたの。
「サウンドノベルって、おもしろい!」
…………繰り返すけど、はじめてやったのが、『かまいたち』だったのよ。
そのあとに、いくつか似たよーなものをやったんだけどさ……ふふふ(乾いた笑い)。
相当、出来よかったんだな、『かまいたちの夜』!!
いやあ、誤解してたよ。『かまいたち』が平均なんだと思ってた。
わたしいきなり、上位ランクからプレイしてたのね。
サウンドノベルってのは一見簡単そーなゲームだからさ、誰にでも作れちゃうよーな気がするけど、そうか、難しかったんだなっ。
我孫子武丸も、文章うまかったんだなっ。ぜんぜん気づかずにプレイしたよ。
つーか。
最悪なモノが多くないか、サウンドノベル。
文章が破壊されていたり、辻褄が合わなかったりは序の口。
ストーリーとして成り立っていないものが、当たり前に商品化されている、この事実。
せめて誤字脱字ぐらいは、なんとかしてよ……恥ずかしいよ……小学生並の変換ミスとかさ。
「以外」と「意外」の区別がつかない人、ネットでは8割以上いるみたいだけど、商業出版物で出てくると、萎えるよ。
本家本元、チュンソフトのサウンドノベルがやはり、すばらしいです。
『かまいたちの夜』がおもしろかったので、次にわたしは『街』をプレイしました。
すげえ。
マジ、いいっすよ、『街』!!
感動しました。
プレイしてみるまでは、乗り気ではなかったのね。
だってこれ、実写なんだもん。実写は萎えるなあ。これまでみたいにシルエットならいいのに。
そう思ってたんだけど。
プレイしたあとならば、「実写でなければ意味ナシ!!」と思うようになるよ。
サウンドノベルの最高傑作。
しかし。
…………売れなかったのだ、『街』。
前評判も高かったし、玄人受けもしていた。やった人は誰もが絶賛。
しかし。
売れなかった。
たぶんこれ、アニメ絵なら売れたと思う。
男たちがよろこびそーな、「萌え萌え」な美少女絵にしちまえば、売れただろー。
だが、実写だからな。
わたしだって、抵抗あったし。
セガサターンで発売された『街』はあまりに売れず、あっちゅー間にプレステに移植されることになった。
業界ナンバーワンのSONY様のマシンでなら、売れるかも、ちゅーことだな。
ついでに過去のサウンドノベル、『弟切草』と『かまいたちの夜』もプレステに移植。
チュンソフトとしては、いちばん売りたかったのが『街』なんじゃないの? あとの2作は言い訳みたいなもんで。
しかし。
『街』は売れなかった。
『弟切草』と『かまいたちの夜』は売れたのに、『街』だけが、売れなかった。
当時わたしはゲームショップで働いていたので、よくおぼえてるよ。
せつないほど売れなかった。
たしかに、『かまいたち』はいいゲームだよ。おもしろいよ。
でもな。
『街』はそれよりはるかにおもしろいんじゃ〜〜あっ!
せつないねえ。
せちがらいねえ。
いいものが売れない世の中なんてさ。
売り方をまちがえたんだと思うのよ。
『弟切草』と『かまいたちの夜』がなんで売れたか。……「ホラー」というカテゴリで売ったからでしょー?
『街』だけコメディで売るんだもん。コメディなんて、世の人々に言わせれば「所詮コメディ」なのよ、by『SLAPSTICK』。
ホラーなら売れる現代だけど、コメディじゃダメだよ。ただでさえ実写っていうマイナス・イメージがあるのに。
ちなみに、『かまいたち』はホラーではありません。ミステリーです。
怪奇現象に逃げず、ちゃんと犯人を推理できます。
なのに、CMでは「ホラー」として印象づけた。
誇張だろうと嘘だろうと、「ホラー」で、いかにも「こわそう」だと煽れば、ある程度は売れるんだってば。
よい例が『弟切草』だ。ゲームシステムはどーか知らないが、シナリオは最低最悪、カスの部類だが、売れたぞ。ホラーだからな。
ミステリーなのに、売るために「ホラー」ということにした。
それが、『かまいたちの夜』。
そして、今度『かまいたちの夜2』が発売される。
チュンソフトは学んだのか? どんなによいものを作っても、「ホラーでなければ売れない」という現実。
ホラー要素がグレードアップしていることは、まちがいない『かまいたちの夜2』。
その宣伝であることはまちがいない、真夏のNo.1ミステリー『かまいたちの夜』。
「No.1ミステリー」だぞ?
…………ミステリーちゃうやん。ホラーやん。
コーチ、涙で前が見えませんッ!!
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