たとえばタカラヅカは、なくなってもかまわない。
 地球はこまらない。

 人間が生存していくのに、不必要だ。

 だけど、客席にいる数時間の間、わたしは夢を見ることができる。
 今ここにいて、あのドアを開けて出て行くまでの間、舞台はわたしに夢をくれる。わくわくをくれる。どきどきをくれる。萌えや煩悩も(笑)くれる。

 忘れていたなにか、を、思い出させてくれる。

 BSの『デパートメント・ストア』の再放送を観た。パソコン録画に燃えた。

 『デパメン』ってまんま、タカラヅカのことだよねえ。
 主題歌なんか、「デパート」の部分を「タカラヅカ」に変換すれば、そのままじゃん。
 不景気になって、金金金で、なにか大切なものを忘れて。
 あの豊かな時代を、自分で否定して。
 そんな経営者に、「それでいいのか?」と問いかける。
 ショーの皮を借りた、いつもの正塚芝居。
 大好きよ。

 三兄弟が好きだった。このころまだトウコちゃんは攻キャラだったわ。
 ショーも芝居も、トドの役に爆裂片想いのターに、目頭が熱くなったっけ。

 地球にとって無意味でも、わたしには、愛や夢が必要だ。

 

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