二度オイシイ物語。@こんな恋のはなし
2002年6月12日 テレビ 『こんな恋のはなし』(再放送)が無事最終回を迎えた。
このドラマが放映された97年当時、真田広之はプライベートでモメて、世の女性たちのひんしゅくをかいまくっているところだった。
おかげで『こんな恋のはなし』おもしろいよ、と言っても、「でも真田広之でしょ?(怒)」と返され、見てもらえないことが何度かあった。
役者なんだから、本人がどうであれ、いい仕事さえしてくれりゃ、わたしはそれでいいけどな。
共演の松嶋菜々子は、ブレイク前。他の出演者も地味。
……だからか?
評価は高かったはずなのに視聴率はふるわず、ビデオは出なかった。
オーソドックスなテーマとストーリーを、裏切ることなく忠実に、キャラを大切に描いた佳作。
リッチマン(真田広之)とプアマン(玉置浩二)、プアガール(松嶋菜々子)、リッチガール(戸田奈穂)の立ち位置と、関与関係がすてき。
なかでも秀逸なのは、リッチガールの描き方だろう。
いちばん簡単なのは、リッチガールを「厭な女」にすることだから。
悪徳政治家の娘で、主人公の政略結婚の相手。心の美しいプアガールの恋敵。
ふつーなら、彼女は悪役だろう。
彼女を心の壊れたサイコ女にでもすれば、いくらでも話は盛り上がり、視聴率も取れただろう。
でも、あえてそうせずに、リッチガールを「もうひとりのヒロイン」として描いた。彼女の「成長」をも、描いてみせた。
だからこそ、この作品は「せつない恋物語」として機能した。
実際わたしは、彼女に感情移入しまくりだった。盛大に泣かせてもらった。
しかし。
わたしがこの作品を気に入っているのは、それだけが理由ではない。
だって……。
この物語の真のヒロインって、主人公のリッチマン、原島でしょ?(笑)
幼少時の体験から、「愛も恋も信じない」と心を閉ざし、冷酷に事業家としてだけ生きてきた孤独な男、原島。
彼は医者から「あと半年の生命」と宣告される。
立ち止まってみれば、彼は「金」以外のなにも持っていなかった。
周りはすべて敵。
当然だ、そういう生き方をしてきたのだから。
その、余命の宣告を受けた日。
原島は運命の出会いをする。
「金」はかけらも持たないけれど、あふれんばかりの「愛」を持った男、孝之助。
孝之助は、原島が自分たちの工場を潰しアパートを取り壊そうとしている原島グループの会長とは知らず、無償の愛を与えてくる。
孝之助はいわば、「敵」のひとりだ。だが原島は、彼に自分の正体を告げることができない。
彼に微笑みかけてもらえる「今」を失いたくない……。
いや、原島はもうひとり、孝之助の妹分の香織にも出会ってて、番組的には、原島の恋の相手は香織ってことになってるけど。
孝之助だろ?
原島の生き方を変えたのは、孝之助。
香織はただ、「女だった」という以外に、孝之助に勝てるものはなにも持っていない。
原島と孝之助のラブストーリーとして見ても、いい出来なのだ(笑)。
抱擁シーンもデートシーンもあるしなっ。
あの別荘で、原島、なんであんたシャツの胸元開けてんの?! と、わたしと友人はつっこみましたものよ、本放送時。
当時大事に録画したテープはあるけれど、やっぱデジタル化したいから、がんばって録画しました、今回。
再放送ゆえカットされているスポンサー紹介や次回予告、CDプレゼントのお知らせ等も、昔のビデオからダビング、編集加工して、完璧なデータを作りました。
がんばったぞ、わたし!(笑)
ただホモなだけでは、萌えない。
物語として完成度が高くなくては。
魅力がなくては。
そのうえでホモなら、二度オイシイのだ(笑)。
この『こんな恋のはなし』で映りが良かったから、「真田広之と松嶋菜々子で映画? それなら見に行きましょう」ということになって、わたしはあの『リング』を見に行ってしまったのだ……。
これもまた運命。
このドラマが放映された97年当時、真田広之はプライベートでモメて、世の女性たちのひんしゅくをかいまくっているところだった。
おかげで『こんな恋のはなし』おもしろいよ、と言っても、「でも真田広之でしょ?(怒)」と返され、見てもらえないことが何度かあった。
役者なんだから、本人がどうであれ、いい仕事さえしてくれりゃ、わたしはそれでいいけどな。
共演の松嶋菜々子は、ブレイク前。他の出演者も地味。
……だからか?
評価は高かったはずなのに視聴率はふるわず、ビデオは出なかった。
オーソドックスなテーマとストーリーを、裏切ることなく忠実に、キャラを大切に描いた佳作。
リッチマン(真田広之)とプアマン(玉置浩二)、プアガール(松嶋菜々子)、リッチガール(戸田奈穂)の立ち位置と、関与関係がすてき。
なかでも秀逸なのは、リッチガールの描き方だろう。
いちばん簡単なのは、リッチガールを「厭な女」にすることだから。
悪徳政治家の娘で、主人公の政略結婚の相手。心の美しいプアガールの恋敵。
ふつーなら、彼女は悪役だろう。
彼女を心の壊れたサイコ女にでもすれば、いくらでも話は盛り上がり、視聴率も取れただろう。
でも、あえてそうせずに、リッチガールを「もうひとりのヒロイン」として描いた。彼女の「成長」をも、描いてみせた。
だからこそ、この作品は「せつない恋物語」として機能した。
実際わたしは、彼女に感情移入しまくりだった。盛大に泣かせてもらった。
しかし。
わたしがこの作品を気に入っているのは、それだけが理由ではない。
だって……。
この物語の真のヒロインって、主人公のリッチマン、原島でしょ?(笑)
幼少時の体験から、「愛も恋も信じない」と心を閉ざし、冷酷に事業家としてだけ生きてきた孤独な男、原島。
彼は医者から「あと半年の生命」と宣告される。
立ち止まってみれば、彼は「金」以外のなにも持っていなかった。
周りはすべて敵。
当然だ、そういう生き方をしてきたのだから。
その、余命の宣告を受けた日。
原島は運命の出会いをする。
「金」はかけらも持たないけれど、あふれんばかりの「愛」を持った男、孝之助。
孝之助は、原島が自分たちの工場を潰しアパートを取り壊そうとしている原島グループの会長とは知らず、無償の愛を与えてくる。
孝之助はいわば、「敵」のひとりだ。だが原島は、彼に自分の正体を告げることができない。
彼に微笑みかけてもらえる「今」を失いたくない……。
いや、原島はもうひとり、孝之助の妹分の香織にも出会ってて、番組的には、原島の恋の相手は香織ってことになってるけど。
孝之助だろ?
原島の生き方を変えたのは、孝之助。
香織はただ、「女だった」という以外に、孝之助に勝てるものはなにも持っていない。
原島と孝之助のラブストーリーとして見ても、いい出来なのだ(笑)。
抱擁シーンもデートシーンもあるしなっ。
あの別荘で、原島、なんであんたシャツの胸元開けてんの?! と、わたしと友人はつっこみましたものよ、本放送時。
当時大事に録画したテープはあるけれど、やっぱデジタル化したいから、がんばって録画しました、今回。
再放送ゆえカットされているスポンサー紹介や次回予告、CDプレゼントのお知らせ等も、昔のビデオからダビング、編集加工して、完璧なデータを作りました。
がんばったぞ、わたし!(笑)
ただホモなだけでは、萌えない。
物語として完成度が高くなくては。
魅力がなくては。
そのうえでホモなら、二度オイシイのだ(笑)。
この『こんな恋のはなし』で映りが良かったから、「真田広之と松嶋菜々子で映画? それなら見に行きましょう」ということになって、わたしはあの『リング』を見に行ってしまったのだ……。
これもまた運命。
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