「TCAってさ、所詮TCAなんだよね」

 とゆーのが、何年か前からの、わたしと友人たちの間の共通認識。
 所詮、ただのイレギュラー。ただのお祭り。
 ショーとして見るなら、ものすごーくショボい、大したことないレベルの催し。
 演出も振り付けも、そして生徒たちの技量も。

 わかってる。
 わかってるけど、ああ、毎年TCA狂想曲。

 観るまでは、大騒ぎするのよ。チケット取れないんだもの。なんとかならないものかと。
 で、実際にチケット手に入れて、意気揚々と観に行くと……。
 劇場出たときには、首をひねってる。なんでわたし、こんなもののために、あんなに目の色変えてたんだろー、と。
 憑き物が落ちるのね。

 わかってるのよ。
 毎年そうなんだから。
 ふつーに考えたって、わかることよね。年に1度のお祭りで、演出には制限ありまくりで、お稽古期間なんかろくにない。数回しかやらないのに、セットや衣装にお金かけるわけないし。
 わかりきったことなのに。

 それでも観たい、TCA。

「参加することに意義がある、TCA」

 というのも、わたしたちの共通意見。
 TCAがショボいことなんかわかってる。大騒ぎして観に行って、大抵しょぼんとして帰る。わかっていて、それでも毎年大騒ぎする。

 観ないで後悔するよりは、観て後悔しろ。それが人生だ。
 てなもんで、開き直って突撃。
 所詮TCA。観ることさえできたら、納得する。大切なのは結果ではなく過程だ。今年も努力した。そしてチケットを得た。観に行った。……それが肝要。
 作品がショボいなんて結果は、気にするな。

 好きな人がいる舞台を観ることができたなら、それでいいんだ。

 ほんとにイベントだよなあ、TCA。

 いや、わたしが観に行くのは明日なんだけど。
 今日観に行ったBe-Puちゃんからメールが来たのさ。

> TCAはやっぱりTCAでした

 ……覚悟はしておこう(笑)。

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