ナルセの退団を惜しむ。心から、惜しむ。
 つーことで、ナルセくんを目に焼き付けて帰って来ました。雪組初日。

 こんなに好きになるなんて思わなかったんだもの。
 最初の印象は、「気持ち悪い顔の人」。
 次は月組時代の、スターの小部屋での「……天然?」な喋り方。こいつ、変。ナチュラルに男の子??
 次は雪組で、「双子屋に似てる……」。正確には「双子師」ね。『クーロンズゲート』の悪役(?)の、何人いるんだお前ら、の双子師。
 わたしとWHITEちゃんは、ナルセを「双子屋」と呼んでいたものだったわ。
 こんなこんな、ファンの人には死んでも言えないような、ひどい印象しかなかったのに。

 『凱旋門』のマルクス・マイヤーでリーチをかけられ、『SAY IT AGAIN』のピエールでロン、『猛き黄金…』の三野村さんではもー、完敗。
 諸手をあげて降伏。

 すみません。わたしが悪うございました。
 あなたにめろめろ(死語)です。

 黒燕尾が似合う男役はそれなりにいるけれど、彼ほど白燕尾が似合う男役はいないっ!
 顔は相変わらず双子屋だけど(すまん)、それでもいいの、美しいわ。
 双子屋なのに美しいなんて、ひとの美意識は想像力に裏打ちされたトリックね。フィルターかかってる? でもいいの、このフィルターは墓場まで持って行くわ。

 ああ、いい男だよなあ、ナルセ。
 1000daysの『凱旋門』の当日券に並んでいたとき、ちょーどナルセの楽屋入りを見ることができた。
 そのとき、隣に並んでいた親子連れの息子くんが、「あ、ナルセさんだ。かっこいいー」と溜息まじりにつぶやいていたのが、忘れられない。
 そうか、中学生の男の子から見ても、かっこいいのか、ナルセ。
 当時のわたしはまだナルセの魅力に開眼してなかったので、「男の子が誉めてる?!」ということにおどろいてしまっていたのだが。

 今ならいっしょに「かっこいいよねえ!」と騒げたのにな。

 残念だ。ナルちゃん。
 もっともっと、その気品あふれる男性像を見ていたかったよ。

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